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歌手も使っている曲選びの方法とは

こんにちは!高槻・草津ボイストレーナーの安田結衣です。
引き続き、曲選びの方法についてです。今回は具体例も交えながら書いていくため、かなりボリューミーな内容となっております。休憩しながら楽しんで見ていただければ嬉しいです。

曲探しの方法を4つお伝え

曲探しの方法としては「流行りの曲を探す」「年代に合った曲を探す」など沢山あります。ですが今回はボイストレーナーが提案する方法になりますので、イメージとしては「声に負担が少なく、より個性を発揮しやすい曲選び」と思っていただけたらと思います。

①自分の声質に合ったアーティストや曲を選択する
ボイストレーニングをせずに自分に合った曲を選択できるので、一番楽な選択方法かもしれません。自分である程度声質が分かる方は、ぜひこちらを参考に歌ってみてください。

裏声が得意→槇原敬之さん、森山直太郎さん、Kiroroさん、
Every Little Thingさん
息もれ声が得意→徳永英明さん、宇多田ヒカルさん、手嶋葵さん、KingGnu(井口さん)
低い地声が得意→福山雅治さん、藤井フミヤさん、中島美嘉さん、平原綾香さん
高い地声が得意→B'zさん、Mr.childrenさん、MISIAさん、Superflyさん、LiSAさんetc...

1つ目の記事好きな歌手の声質や音域を分析するということを書きましたが、もしその特徴と自分の音域と声質が一致していればラッキーですね。

②リクエストをもらって自分の声を客観的に知る
自分の声質が分からないという方は、お友達や家族に曲のリクエストをもらってみるのをおすすめします!
私はKiroroさんや手嶋葵さん奥華子さんのような優しい声のバラード曲をよくリクエストされるのですが、歌うと喜んでもらえますし、声質を変える必要がないので体感も楽です。


③ボイストレーニングをして足りない音域や声を補完する
声質に合ったアーティストを選択しても、地声・裏声音域が足りなかったり、声のコントロールが不十分になると思うように歌えない時があります。曲は音域さえクリアすれば良いという訳ではなく、曲に合った声質も必要です。もし声質が曲に合っていない場合はどこか違和感を感じたり、物足りない印象となってしまいます。(ロックを全部裏声で歌うようなイメージ)

ですがそれ自体も好みの範囲になってしまいますし、流行りの問題もあります。ボイストレーニングはあくまでも「固有の構造システム(骨格など)の中で声の自由度や操作性を高める」トレーニングだと考えています。ものまねや音域を伸ばすトレーニングをしていても、歌手と同じ声にしようと思っている訳ではありません。

④足りない音域や声を避けて歌う方法を探す
声の健康としてはある程度広い範囲で声がコントロールできた方が良いと思いますが、かといって全ての声を網羅しないと歌手になれないという訳ではありません。プロの歌手ほど、自分に合った音域と歌い方を熟知しており、カバー曲を歌う場合も、その歌手らしさを必ず入れています。
好きな歌手を分析した際にお気づきの方がいらっしゃったかもしれませんね。

LA・LA・LA LOVE SONGを分析

例えば大橋トリオさんの「LA LA LA LOVE SONG」のカバーはキーがF# major・最高音がD#4です。久保田利伸さんのオリジナルキーがB♭ major・最高音はG#4なので、カラオケだとキー変更を−5にした高さです。
元々の曲のイメージはR&B/ソウルなど都会的なイメージですが、一方で大橋トリオさんのカバーはアコースティック感がありつつも、声やコード使いがお洒落な雰囲気になっているため、曲のイメージと調和しています。

プロの歌手は自分の声の良さを生かせる音域や声質・アレンジを十分に把握しているため、このような素敵なカバーができるのですね。

※曲の印象はキーだけではなく、伴奏やテンポにも大きく影響されます。カラオケで歌う時に大幅に変える際は、伴奏の雰囲気と合っているか気をつけてみましょう。(大幅なアレンジを加えたい方は、弾き語りなどがおすすめです)


まとめ

・曲を選ぶ際は音域・声質・アレンジ(キーやテンポ)との調和が重要
・曲のアレンジ方法は、自分の声質に近い歌手のカバー曲を参考にすると良い
・ボイストレーニングは足りない部分を補完するイメージでもOK

今回はボイストレーニングなしでも曲を選びやすくなる方法もご紹介しましたが、③のように「自分の声質や音域と違う曲を歌えるようになりたい!」という方や、私のように「バラード以外も歌えるようになりたい」と思う方にはボイストレーニングをおすすめします。歌のジャンルなど好みに合ったボイストレーナーさんをお探しくださいね。

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