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発声で陥りがちな誤解とは

こんにちは!ボイストレーナーの安田結衣です。
今日は歌を歌う時に喉が締まってしまう人のありがちな間違いをご紹介したいと思います。

声は絞り出すものと思っている

歌手の方や歌が上手い人が大きな声で歌う表情を見て、「あ〜すごい頑張って出してるな〜」と思ったことはありませんか?
例えばLiSAさんの「炎」サビ4:50〜5:05辺りの表情と少し見える首の筋肉。


目を閉じて歌ってるし、眉間にシワが寄っているし、首の筋肉も浮き出てるし…。と普通に考えると辛い時の表情と同じように思えますよね。

音楽番組などを見ていてもそういった表情をする歌手の方はとても多いので、何となく大きな声や高い声を出すときは「辛くて当たり前」「声は絞り出すもの」と思っていませんか?

意識しすぎると辛くなる

そういったイメージで声を出してしまうと当然喉は潰れてしまいます。私たちの想像する以上に喉や声帯は繊細なので、喉のコントロールができないまま「締めよう!」「大きな声を出そう!」と意識すると大抵締めすぎたり、不必要な力が加わってしまっています。

分離と融合

ではどうすれば絞り出さずとも大きな声や高い声が出るのでしょう。
私は分離と融合という概念で指導しています。人間の筋肉の動きを細かな視点と大きな視点の両方で見ることにより、受講者さんがどこの筋肉を使えていて、どの筋肉を使いすぎているのかを判断するのです。

そして使うべき筋肉を使えるようにするにはどのようなトレーニングが必要かをお伝えし、最終的には身体のサポートを使って、より充実した声になるようにしていきます。

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補足:声や身体のバランスというものはパフェのようなイメージを持つと良い。トッピングや味のバランスは人それぞれに好みがあり、バナナ×チョコレートのような定番パターンから、揚げ物など意外な組み合わせもある。パフェが生クリームだけで成立しないように、声も様々な筋肉や皮膚などが融合して相乗効果を生んでいる。しかし盛り過ぎたトッピングは味のバランスを乱してしまう。


分離と融合がうまくいくと声帯の力のみで声を出しているイメージから、身体全体が協力して声に繋がるような感覚になります。

融合がうまくいったケースは次回ご紹介していきます。

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