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「観察」と「評価」は別でお願いします〜NVCひとり読書会第3章

はじめに、このnoteでは、私の気づきや意見、それこそ「評価」が混じったNVCの話が記載されています。
NVCとして本来伝えていることと異なることがあり得ることをご了承の上、お読みください。
正しい知識を得たい方は、NVC JAPANの公式HPをご参照されることをお勧めします。

http://nvc-japan.net/nvc/


さて、「NVCひとり読書会」の第1章で、NVCというコミュニケーション・プロセスの一つを、シンプルに次のように表現しました。

“あくまでそこにどんな感情があるかを、良い、悪いといった「評価」を交えず探していきます。”

今回は、この「『評価』をまじえず」の部分にフォーカスしてnoteしていきます。

NVCの第1の構成要素は「観察」、これに評価をまじえない。

マーシャル曰く。

あくまでも客観的な態度を通しなさい、評価を一切下してはならない、などというつもりはない。ただ、NVCを実践するのであれば、観察と評価を常に分けることが必要なのだ。
マーシャル・B・ローゼンバーグ著「NVCー人と人との関係に命を吹き込む法」(新版)P 57

なぜなら、観察と評価を一緒にしてしまうと、相手は批判されたと受け止める可能性があるからだと。

「観察」と「評価」が混じった例

私は今も、これらが一緒になった言葉をかけたり、かけられたりしています。
例えば、
①「いつもリビングに服を脱ぎっぱなしにして(怒)!!。」
②「そのやり方って、ちょっと変わってるよね。」
③「あなた、働きすぎじゃない?」

すると、私、あるいは相手は、こんなふうに返事するかもしれません。
いずれも抵抗感満載です。
①→「いつも」じゃないもんね。
   それに脱ぎっぱなしじゃなくて、畳まないで置いているだけよ。
②→変わってるかな?
  マイノリティかもしれないけれど、そうする人は他にもいると思うよ(あなたが知らないだけですよね?)。
③→心配してくれるのはありがたいけど、今この時期は頑張りたいんです!

これが、次のように言われたなら、返事は多少なりとも違ってきます。
同じ主旨ですが、観察(現実、事実)と評価(自分が感じて判断していること)を区別すると、こうなります。

①「今リビングに脱いだままの服を置いてあるね。家族が気持ちよく過ごす場所だから自分のものは自分の部屋に持っていってくれる?」
②「それって、私には思いもよらない方法だ」
③「あなた、今月の残業時間が(法定の)45時間を超過しているよ。このままだと身体を壊さないか心配だわ。」

「観察」に「評価」をまじえないコミュニケーションができると

私の職場のある同僚は、これがとても上手です。
私のミスや失念を、全て「評価をまじえず」伝えてくれます。
特に険しい表情もせず、言いにくそうでもなく、普通に、こう言うのです。
「songbirdさん(=私のこと)、ここの数字、入力間違えてましたよ」
「songbirdさん、昨日、会議室の片付けされていませんでした」
「songbirdさん、あの資料昨日提出してもらう約束でしたが、まだ頂いてません」

私の返事の第一声は「あ、ごめんなさい!」です。
「あっ!やってしまった!!」とドキッとはしていますが、
このように言われて、抵抗感や「嫌な感じ」がしたことがありません。
本当に素直に受け取れて、素直に謝ることができます。
例え、訳があってできてなかったことがあったとしても、
とにかく責められてる感じがしませんから。
すると、
「気をつけてくださいね」と優しく言ってもらえる時もあるし、
「大したことではないので別にいいんですよ、何か事情があったのかなと思って」と、心配する気持ちを伝えてくれることもあります。
コミュニケーションの好循環だなぁと思います。

「まとめ」(引用)

NVCの第一の構成要素は観察だが、これには評価をまじえないことが重要だ。観察と評価を一緒にしてしまうと、相手は批判されたと受け止め、こちらのいうことに抵抗を示す可能性が高い。NVCはプロセス的な言葉であり、物事を固定してしまう一般化を回避することができる。NVCは時間と状況を特定して観察を表現する。例えば、「スミスは20試合に出場してゴールを一度も決めていない」と表現するが、「スミスはヘボなサッカー選手だ」という言い方はしない。
マーシャル・B・ローゼンバーグ著「NVCー人と人との関係に命を吹き込む法」(新版)P 66

<参考>「観察」と「評価」を切り分ける練習

私が実際に参加していたNVC読書会で、
主催されていたCNVC認定トレーナーの今井麻希子さんより薦めていただいた練習方法を紹介します。

「観察」が役立つのは「感謝」を伝えるとき。
感謝を伝えることで、それによって満たされた気持ち(感情)やニーズを観察し、それらもあわせて伝えるという、とても素敵な練習です。

「ハートからのありがとう」概略

こんなことがあったとき、
こんな気持ちになったよ。
 だって、こんなことを大切にしているから。
 ありがとう

対立しているときは、現実を冷静に「観察」することさえ難しく、
相手を裁きたい気持ちが先立って「評価」しがちですが、
感謝するときは、心に余裕があるし、現実も感情もしっかり観察しやすいです。
早速私も、このnoteを読んでくださる方へ感謝を伝えてみます。

このnoteを読んでくださったあなたへ

今日はこのnoteを読んでくださって、ありがとうございます。

あなたが、ほんの何分間だったとしても、
限られた大切な時間を使って読んでくださったということが、
私はとてもうれしいんです。

なぜなら、
自分の好きなことや興味のあることで誰かと繋がることを大切にしたいから。
そして、少しでも人の役に立ちたいと願っているから。
(ふとした時に、ここで読んだ言葉が役に立てばいいなと)

ありがとうございます、ありがとうございます。

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