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1年間スタートアップでPMインターンをするなかで読んでよかった本をまとめてみる


先週24日をもってラブグラフというスタートアップでのインターンを卒業しました。
ラブグラフでは超絶仕事できる吉村さんの元、PM(プロダクトマネジャー)として1年間働いていたのですが、拙い中でもなんとかやっていけた理由の一つとして、先人たちの知恵=本の存在がありました。本って偉大だと思うんです。凄い人が何ヶ月から何年もかけて書いたものがたった何日あるいは何時間で読めるので。
というわけで、1年間どんな本を読んだのか、PMとして読むべき本はなんなのかあげてみたいと思います。


前提

前提としてPMの業務内容は会社によって違いますが、以下の「プロダクトマネジメントトライアングル」にまとめられているように必要とされるスキルセットは多く存在しています・

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トライアングルの中でも全てを最大化するジェネラリスト型の人もいれば、まず一つを極めるスペシャリスト型の人もいるのではないかなというのが僕の見解です。
僕自身はインターンを始めた時に何もわかっていなかったので、とりあえず「Developers」「Users」「Business」の全てを伸ばすことを考えました。


1年間読んでよかった本を羅列する

元々本を読むのが好きなので月10冊くらい読むのですが、その中でもPM業務に参考になった本を厳選してご紹介します。


開発プロセスを学ぶ

会社の組織体制がアジャイル開発であったため、一番最初に開発プロセスを学ぶために読んだ本です。アジャイル???って状態からスプリント会議でファシリテーションできるくらいになったのはこの本のおかげです。この本さえ読んでおけば最低限のアジャイル開発についての理解は問題ないと思います。

上司に良本!と薦められて読んだのですが、ためになりすぎた本です。
アジャイル開発についてからチームがもたらす不確実性にどのように対処していくか著者の経験から学んでいくことが出来ます。
業務に関わる部分では、この本を参考にしてユーザーストーリーマッピングを行っていきましたが、ユーザーの理解が進んで非常に有益でした。


課題抽出力を鍛える

あらゆる「消費」を「雇用」として捉える考え方は僕にとっては新しく、顧客は「特定の状況で顧客が成し遂げたい進歩」(ジョブ)を解決するためにプロダクトを使っているという考えを持つことで、課題を抽出する速度が上がったような気がします。


グロースハックを学ぶ

DropboxやFacebook, Airbnbなど、アメリカの名だたる一流企業の実際のグロースハックの事例が体系的にまとめられています。著者は「グロースハック」という言葉を生み出したショーン・エリス氏と初代Facebookのプロダクトマネージャーのモーガン・ブラウン氏です。
何より純ジャパの僕でもスラスラ分かるくらいに日本語訳が綺麗です。読みやすい。


ユーザーに対してサービスをいかに習慣的に使ってもらう仕掛けを作るかを書いてくれている本です。人々の行動が習慣形成されるメカニズム「フックモデル」を細かく説明してくれています。段階に分けて丁寧に説明してくれているので自分のサービスが今どこにあるのかを自分ゴト化しやすいなーと思いました。


ブランディングを学ぶ

PMをする中でCRMに関わる機会があった時に読んだ本です。従来のマーケティング理論は嘘ばかりだ!と投げかけるところから始まって、「大丈夫か!?」となった本ですが、ダブルジョパティの法則や自然独占の法則など、ためになるマーケティングについての法則が11個も出てきます。
企画をする中でもライトユーザーの重要性を理解した上で、施策をうつことで企画の精度が上がったような気がしています。


ユーザー心理を学ぶ

僕の大好きなダン・アリエリー先生の一番有名な本です。いかに人間は物事に対して「不合理」に考えているかを教えてくれます。他にも「ずる」や「不合理だから全てがうまくいく」など行動心理についての良書をたくさん出してくれています。(余談ですが、彼の「TED」も面白いので見てください)


大学の英語の授業で取り扱っていたのが最初で、そこからハマっていった本です。ノーベル経済学賞をとったダニエル・カーネマン氏が書いただけあって行動経済学についてのエッセンスが詰まっています。(system1, system2, ハロー効果, アンカリング効果, フロー理論etc.)
ただめちゃくちゃ長いです。骨が折れる。でもそれだけの知識は得られると思います。


意思決定の多くは脳からきているものであるで、一度脳科学についての本を読もうと思って手に取った本です。サービス設計というよりは日常生活における脳の働きの話が多いですが、「感動する」「良いと思う」「人に教えたくなる」はそれぞれ脳の活動パターンが違うなど、脳に関する知見を連載形式で教えてくれます。


UXを理解する

UX関連についてほとんど網羅してくれます。いかにビジネス戦略・プロダクト戦略と UX デザインをシームレスに統合して、よりマーケットに適した、ユーザーに愛される製品を開発、提供するかを教えてくれます。これ読めば一旦UXは大丈夫!なはずです。


なんだかんだ大事なのはプロダクトへの愛


網羅的ではないかもしれませんが、この1年間読んでよかった本をまとめてみました!

ただ、いくら本を読んでも実際やってみるとうまく行かないことは多々あるわけで。。
読書は最もコスパのいいものだと思っていますが、むしろ正解に固執してしまっては本末転倒なわけで。。

1年間PMをして思ったのは、先人たちの知恵を借りながらも、なんだかんだ最後はプロダクトに対する愛が一番だということです。これからも人々の叡智を得ながら、自分が愛せるプロダクトに関わっていきたいなと思います。

他に良い本とかあればいつでも教えてください!それでは!

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