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新人研修を初自前&フルリモートでやってみたよ

こんにちは。N川です。
今回は私の所属するinvolve Div.で4月から1ヶ月間行った新人研修についてご紹介します。

今回、弊社は初の取組みとして
新人研修の完全内製化(今までは外部研修や、中で講師を立てたりしていました)に挑戦してみました。

御多分に洩れず新型コロナによりテレワークという状況のため、おまけで
フルリモートでの実施(最初は週1くらい集まる予定でしたが、結局1度も出社せず)が付いてきた感じです。

まあ、新人研修といっても3名なのですが、50人以下の会社で数人新人を採用する企業において汎用性がある(もちろんチューニングは必要ですが)と思ったので、したためておきます。

内製化するにあたり
これはもう、経営が「新人早期育成を、最大のレバレッジ(の1つ)と捉える」ことに尽きるかと思います。(自分で言うのもアレですが)それなりのレイヤーの人がしっかりと設計して、全力で愛情を注げば、外の研修でボサッと話聞いているよりも指数関数的に伸びます。
もちろんそれなりの時間投資になるので、しっかりと経営に意思表明すること。今回は「目的」「コンセプト」を事前にしっかりとに握り進めました。

インストラクショナルデザインに基づいた新人研修
・去年の新人に話を聞くことから始め、「ニーズ分析」「目的の設計」「研修のデザイン」「研修のコンテンツ」「運営方法」「フォローアップ」といった項目に落とし込んでいきました。
・「デザイン」「コンテンツ」「運営方法」に関してチラッとご紹介すると、弊社はコンサルティングを軸とする事業展開をしているので、オゼンダテ内容はそれに準じています。

<研修のデザイン> 
◎テーマ
「プラクティス(実践)」
・基本的に一方的な講義は極力行わない
・「問い」をメインにし、クイックに個人で考える・議論する→発言・アウトプットの回数が多い設計
「RE:デザイン」
・ 教える側が工夫を凝らすコンテンツを作成することによって、既存メンバー(特に若手)のスキル棚卸
・ 教えることによるポータブルスキルの完全定着を狙う
・ミドル層に関しても「unlearning」をテーマとし、自ら学ぶ姿勢を前面に


<研修コンテンツ>
◎アタリマエ
社会人として、相応の振る舞いをするための準備
・仕事に臨む上でのアタリマエ
 - 情報についてのリスクマネジメント
 - メンタルヘルスケア
 - 基礎法学
人と仕事をする上でのアタリマエ
 - 社会人としてのモラル
 - 社内・社外におけるマナー一般
 - business文章
・クリエイティブホープで働く上でのアタリマエ
 - クリエイティブホープでのルール
 - クリエイティブホープの企業文化
 - クリエイティブホープの労務・経理・法務

◎オゼンダテ
クリエイティブホープ社員として、高いバリューを発揮するための準備
・コンサルタントとしてのオゼンダテ
 - 心構え
 - コンサルティングワークの基本
・MTGにおけるオゼンダテ
 - 議事録・アジェンダセッティング
 - MTG設計
・PJにおけるオゼンダテ
 - タスク管理・段取り
 - プレゼンテーション
 - アナリティクス

◎オモテナシ
「おっ!」と思われる、Beyondした新人になるための準備
・「考える力」でオモテナシ
 - 「課題」に対して、「論点」設定スキルをひたすらに
・「察知する力」でオモテナシ
 - 「キノキイタヤツ」「ワタッテルヤツ」になるための想像力を特訓
・「ビジネスセンス」でオモテナシ
 - ビジネスの本質と仕組みを理解して、芯くった発言を目指す

<研修の運営方法>
◎テーマ
リモート研修の雛形つくり
 - 現状無償提供されているオンライン教材等もうまく取り入れながら、リモートでのインプットが最適化される内容を目指す
・振返りの徹底
 - 基本午前中に前日の振返りを行うことで、知識の定着を図る
 - 実際の仕事でどう活かしていけそうか??を中心に議論する
・社員に対しても学びの場となるもの社員に対しても学びの場となるもの
 - 基本的にオープンにし、社員の参加も自由とする
 - 傍観はNG,積極的な参加が条件
 - 社員の意見や感想が入ることで、より実務にそったケースの習得を目指す

◎配分
・全15日間予定
 - 研修自体は20日まで
 - 21・22日は発表準備期間
 - 23日にプレゼン大会
・大きくアタリマエ・オゼンダテ・オモテナシで1/3ずつ
・2〜3日のバッファがあるので

 - 課題図書に関してのブレストDAYを入れる
 - 社員にどんなことしてるの??をインタビュー
 - 各自アウトプットとしてまとめる

社員に協力してもらう前提ではあるのですが、この内容でやってよかったことを簡単にまとめておきます。

<やってめちゃよかったこと>
1. ペライチ作成
- 講義ごとに内容をGoogleプレゼンテーションに「ペライチ」で毎回まとめてもらうようにしようにしました(講義以外の時間は基本的にこの作業時間)
- 今期より導入したSchooの動画も、みてもらったものに関してはペライチでまとめる
- 面白いように毎日アウトプット精度が上がっていきました。自身の成長を感じられる仕掛けを運営側で用意するのは本当に大事だと痛感!

▼新人3名が作成した「説明力と質問力」のペライチ。同じ講義を受けても学びは三者三様。

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2. 毎朝のチェックイン&振返り
- 基本的に研修なんてご飯食べて次の日起きたら半分以上忘れてしまう。のを、少しでもなくすために、毎朝1時間チェックインと前日の振返りを実施(この時に前日作成したペライチを使う)
- ファシリテーターも毎日持ち回りで新人にやってもらう。雑談から入り、同じ講義を受けた新人がそれぞれのペライチを共有しながらディスカッション
- 同じインプットから「違うアウトプット」が出てくることで、「気づき」がものすごく沢山ある。毎朝ペライチの相対比較から「なぜ??」を繰り返すことで、突っ込んで議論することに対してどんどんハードルが下がっていきました(活性化していった)。

3. プレゼン大会
- 総仕上げとしてプレゼン大会を行いました。お題(結構な重いもの)を出し、2日間でスライドにまとめ、15分間でプレゼンテーションしてもらう
- リサーチから分析、ストーリーラインの構成、論理構築、スライドみやすさ、プレゼン力など様々な要素が試されるので、仕上げとしては素晴らしく機能したと思います。
- 「本気でやる」のが大事なので、経営陣はもちろんクライアントの偉い方にも入ってもらい、一緒に聞いていただき審査もしていただきました。ここはハードルあるかもしれませんが、「本気度」「緊張度」の点では大変に効果があります。

4. 若手社員講師
- 講師陣もアンラーニングをテーマにしており、しっかりと準備して真剣勝負で臨んでくれました。特に若手は「教える」ことで自身の知識定着にもつながり、すごくレベルアップしてくれたと思います。
- 特に2年目の先輩は「しくじり先生」的に話せるので、弊社で具体的に起こりそうなこと、実際にやらかしてしまったことなどをリアリティ持って伝えることができるのはすごく実践的だと感じました。

フルリモートTIPS
最初結構不安だったのですが、結果的に、「全然いけた」感覚です。(もちろん弊社が普段からリモートワークに慣れているというのはあったかもしれませんが)
新人のメンタルケアが心配ところではありましたが、毎日必ず顔を合わせるという意味では「外部研修で1週間いない」よりよかったのかもしれません。

そうはいってもちょこちょこと問題はありましたので、ここでは改善ポイント中心に。

1. 一人暮らしWi-fi問題
- 新人3名のうち2名は実家だったのでネット環境は問題なかったのですが、1名は初の1人暮らし。急遽会社のポケットWi-fiを貸し出したりしたのですが、研修が始まる前からこちらで配慮して、何かしらの手を打つべきだったと反省しました(基本ずっと繋ぎっぱなしなので、ネット環境は本当に大事)

2. 時間配分問題
- 社員が講師をしているとやはりなんだかんだ時間が押してしまいます。ある程度余裕を持った時間割にしておかないと、リモートでは適切な休憩が挟めず疲れ切ってしまう。
- ZOOMに関しては講義ごとに設定するのではなく、「新人研修用」に1日繋ぎっぱなしで設定しておき、講師が時間になったらjoinしてくる形をお勧めします。

3. ミュートで反応薄い問題
- 双方向で議論している時はいいのですが、誰かの発表などを聞いているときはだいたいミュートにしています。終わった後はミュート解除して「拍手」を忘れずに。Zoomのリアクションアイコンも良きです👍

次の新人研修は1年後かもしれませんが、様々な「〇〇研修」で使える要素もあると思うので参考にしてください!
involve Div.では今後も新人に限らず、色んな縦横斜めの「学び」や「交流」の機会を増やしていく予定です!

#総務 , #バックオフィス , #新人研修 , #オンライン研修

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