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「シンクロシート」会社のミッションビジョンと個人のやりたいことに繋がりを持たせる評価シートとは

こんにちは。N川です。
今回はInvolve.Div経営企画で動いた「評価シート」に関してのご紹介です。

背景

評価に関しては各社様々な思想のもと設計・運用をしていると思いますが、CRHは

- 2018年度→新たなミッションビジョンを掲げる 
- 2019年度→実現加速のために組織を事業部制に変更する 

という意思決定をおこなっており、まさに変革期の真っ最中にある会社です。
2020年度はこの変革を一枚岩で乗り切るために、一番の大きい筋肉であると判断した「評価制度」の刷新に着手しました(正確には2020年1月から着手し、2020年度4月〜から運用開始)

評価設計は多岐に渡るので細かく全てを記載はしませんが、その中でも「運用」の肝となる「Synchronize Sheet」=略して「シンクロシート!」に関してシェアしたいと思います。こういった話は結局「機能すること」が何より大事で、その手段のフロントに立っているのがこの「シンクロシート」のイメージです。一般的には「評価シート」とか「ミッションシート」と呼ばれているものですね。

シンクロシート作成の目的

まずは全メンバーにヒアリングした色々なFACT、現在の組織状況、事業状況など様々なことを鑑み、「中長的にどんな会社を目指すか?」を経営陣で話し合ってもらいました。そこで出てきたコンセプトが

- Synchronize by own passion
 - 会社のミッションと個人のやりたいことがシンクロする会社

というものです。

もちろんコロナがもたらしている今の状況なんて夢にも思っていない時期の話ですが、経営的には

- 働き方のバリエーションは必ず加速する
- 各人の選択の幅が広がる時に、「CRHに」「正社員で」働く意味を各々自分で考えることが大事になってくる

と話していました。

その中で、「メンバーに、なんでCRHで働くの??」という「問い」を強めていく必要があると考えました。
評価の透明性や納得性はもちろん大事なのですが、

- 会社で目指すベクトルと個人が日々頑張っているお仕事に、繋がりの「意味」がないと結局頑張れないし頑張らないよね

という想いが強く、設計した評価制度と「Synchronize by own passion」実現を紐付けることをシンクロシートの目的としました。

シンクロシート作成のスコープ

「評価」と紐づくものなので、個人に与えられるミッションを明確にしながら、繋がりを持たせるアウトプットが必要でした。
ここは難しく考えずに、至極シンプルに、

- 会社のミッションビジョンと個人のやりたいことをどう繋げるんだ??

という点にスコープを当てました。

我々のMission/Vision/Credo

Mission
Creative hope
私たちは「知」と「テクノロジー」を用いて、だれもが選択肢を持てる希望に満ちた社会を創ることを目指します。

Vision
Beyond the Border
私たちは自由な発想をもってあらゆるBorderを超え、常に新しい価値を生み出していくことに挑戦します。

Credo
Co-create
多様性を理解し、共に生み出す
Realize
本質をつかみ、具体化する
Heartbeat
楽しみを見つけ、胸を高鳴らせる
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新たな可能性を考える

今期、弊社は会社全体のテーマを「対話」とおいています。「問い」を深める必要がある変革期において、フォーマットとしても「問い」を意識しています。

シンクロシートは具体的に
- Hope
- Beyond
を上位概念に置き、それに紐づく形で
- 個人Misson
を設定する形にしました。

Hope
クリエイティブホープで働く上で、あなたが創り出したい「新たな選択肢」は何ですか?

(クリエイティブホープであなたが主体者として実現したいこと)

Beyond
この1年間で、あなたが意思を持って取組むことは何ですか?

(今の仕事において、あなたが挑戦したいこと)

会社の目指すベクトルに自分自身のアンテナを向けた時に、

- 自分は何を成し遂げたいのか?
- 自分は何に挑戦するのか?

を問いかけ、自身でしっかりと考えた上で言語化することは非常に有効だったと思っています。

いくら会社と自分のベクトルを合わせても、「何やるの??」がはっきりしていないともちろん機能しません。今まではスキルや職能に寄った評価体系だったのですが、個人でやることを明確にし、振返りもなるべく客観的におこなえるプロセスと達成基準を記載し運用しています。
全社員、「Credo」に関しては共通で必ずMissonに入れ、評価に紐づけることも今回から始めました。
弊社はもともと制度としてあったリモートワークをもう4ヶ月続けていますが、今後は恒常的にリモートワークを軸とする働き方にシフトすることを決めています。
いわゆる「JOB型に切り替えないと!」という議論が世間では多くなってきていますが、今期よりシンクロシートを導入していたおかげで、この状況下でも大きな混乱なくしっかりと業務遂行できています。(もちろん基本的に性善説というカルチャーは大きいですが)

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やりたいこと、やるべきことを実現するために「スキル・スタンスをどう磨くか?」など、シンクロシートには他にも項目はありますが、肝は「Hope」「Beyond」と「Mission」の接続です。

Involve.Divでの取組

我々Involve.Divでは、上記シンクロシートの「Hope」「Beyond」をより加速させるため、今期よりOKRの運用も実験的に始めました!
チーム会や1on1はどうしても個人missionの進捗確認が中心になってしまいますが、個人の「ムーンショット」であるHopeやBeyondに関しては、Missionと紐づけた上でOKRを活用し、チームの士気向上に繋げています。

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経営と現場など、「シンクロさせる」を3象限にわけ、各々が活性化していくKRを追っかけています。そのためには各メンバーが色んなところで「巻き込む」必要があり、実務的なところはMissonに落としていき、チャレンジな部分はOKRで目標を立てて週次で追っかけるという運用です。
まずはInvolveで実践していきながら、

- シンクロシートとOKRを上手く併用していくCRHらしいやり方にできないか?

走りながらブラッシュアップしていきます。

まとめ

従業員が知りたがっているのは次の4つだけ、と言われています。

1. 会社全体は何を目指しているのか?
2. そのために今何をしているのか?
3. 自分はどんな役に立てるのか?
4. そうすれば自分にどんな見返りがあるのか?

出典:『人材戦略』エドワード・L・ガブマン著 ヒューイット・アソシエイツ監訳 畑桂子訳 東洋経済新報社(1999年)

「自分はどんな役に立てるのか?」を会社から言われるのではなく、自分で言語化できていること。そのためには、会社の目指すベクトルとあっていること。その上で、真っ当に評価につながること。これらがエンゲージメントを高めるためには最も大事だと考えています。

評価設計だと大げさですが、1on1ツール等にも有効だと思うので、コミュニケーションツールの1つとしてみなさまのご参考になりましたら幸いです。

#経営企画 , #コミュニケーション施策 , #評価制度 , #バックオフィス

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