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なぜ、キュウリを作るのか

お晩です!!ウージーです!
今回はなんで新規就農の僕が来年からキュウリを作るのかについて書いていこうと思います!
まず、農業をやりたい!って思った時には「何を作りたいか」までは考えていませんでした。なんでもいいから農業を通して、福島を盛り上げたい!
そんな感じでした。

最初のきっかけは役場の担当者に言われたから


祖父母が農家をやってるんですけど、もう80歳を過ぎているので、年々規模を縮小していて、食っていけるほどの収益がなかったんです。
なので、自分で何か新しいのを始めないとなーと考えて、どうしようかと悩んでいました。
ネットで色々と調べてみると農業を始めたい人は役所に行って相談すると良い!と書いてあったので、役所に行って相談してみることに。

僕が住んでいるところは福島県の会津坂下町というところです。
そこの役所に相談しに行ったところ、
「坂下町で新規就農するならキュウリ、トマト、アスパラのどれかがおすすめです」とのこと。
この3種類が会津坂下町では作っている人が多くて、この土地に向いている作物だと。あと、しっかりやればちゃんと食っていける作物でもあるということを教えてもらいました。
さらにもっと言うと、キュウリが一番おすすめとのこと。
理由は、この3種類の中で一番収益性が高いから。
専業農家になりたいのならきゅうりがおすすめと。

はい。白状するとキュウリ作りを始めようと思った一番最初のきっかけが役場の担当の方に言われたからです笑
あんまり良くない理由ですね。

福島県はキュウリの産地

実は意外と知られていないんですが、福島県のキュウリの生産量は全国で4位なんです。1位ではないので微妙なところですが、毎年5位以内に入ってる産地なんですね。
福島県でキュウリといえば須賀川ですが、会津でもキュウリ農家が増えてきています。キュウリ農家が増えていると言うことは、良いキュウリがたくさん取れると言うことですね。そして、何か困った時には相談相手がたくさんいると言うのも嬉しいところです。
こういったポイントもキュウリを作るきっかけになっています。

キュウリの獲れたての香りはレベチ

そんなところが、キュウリ作りを始める決め手でした。
ただやっぱり正直なところ、これだけの理由だとなんか気分が乗らないと言うか普通だし、誰でも考えるところだから
もっと強い理由というか、僕の中でもっとしっくり来る理由が欲しいなと思うんです。

キュウリ農家で研修を始めて4ヶ月ぐらいになって、毎日キュウリと向き合っています。
キュウリってなるべく真っ直ぐで綺麗な形をしたものが、高い値段で取引されるんですよね。スーパーに並んでいるやつは真っ直ぐで綺麗な形をしたものがほとんどだと思います。
ちょっと脇の方に目をやると曲がったキュウリとか、ちょっと傷があるキュウリが安い値段で売られているのがあると思います。

そんな感じで真っ直ぐなキュウリの方が高く売れるもんだから、多くのキュウリ農家では収穫時にちょっと曲がっているキュウリをキュッと真っ直ぐに直したりして出荷しています。(これはマジで極秘情報だよ)

キュッと真っ直ぐに直そうとした時にちょっと力を入れすぎるとポキッとキュウリが折れてしまうことがあるんです。
少しでも高く売るためにキュウリを真っ直ぐにしようとしてるのに折ってしまうという最悪な事態のアレです。
でも、折ってしまった時に気がついたことがあって、
「獲れたてのキュウリの香りはレベチ」であるということ。
これぞ不幸中の幸い。研修先の農家さんごめんなさい。

鼻から離れていてもキュウリの香りが漂ってくるんです
これには流石に驚きましたね。ワインソムリエも驚くキュウリの香りの良さ!
本当にこれは獲れたてじゃないと経験できない!
これを何かに応用できないかなーと考えているけど、なかなか良いアイデアが思いつかない。
フレンチのソースとかには使えそうだけど

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こんなイメージ。
こんな感じでイカす料理に変身したら最高だなー!
どこかのシェフ!おなしゃす!

キュウリのテロワール

キュウリ栽培には大量の水が必要になってくるんですね。
そこで僕の農地の場合には近くに井戸を掘って、井戸水を利用してキュウリ栽培を行っていく予定です。
井戸水を利用するということは、その土地の成分が多く溶け込んでいる水を使用するということなので、その土地ならではのキュウリができるんじゃないかと思っています。
実際に作り始めるのは来年からなのでまだわからないですが。
ワインで言うところの「テロワール」みたいな部分がキュウリにも現れてくるんじゃないかなと目論んでいます。
ワインも葡萄という農産物からできているもので、産地によって特徴があるんです。それは気候だったり、その土地の性質から特徴が出てきていてフランス語で「テロワール」と言われています。
やっぱり土地によって気候が微妙に違ったり、土壌の性質が違ったり、水質も違ってくるわけです。
これらの違いがキュウリにも出てくるんじゃないかなと思っています。
こういったキュウリの産地の違いによる特徴みたいなのを考えている人はまだ少ないと思うので、この部分を見つけて押して行けたら面白そうだなと考えています。

そんな感じでちょっと最後の方は脱線した感じはありますが、僕がキュウリを作る理由について書いてきました。
キュウリにはまだまだいろんな可能性がありそうだなと感じています!
来年からキュウリ作り頑張ります!!

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