見出し画像

🇨🇭スイス プロフェッショナル ソムリエ協会(ASSP)メンバーとしての決意

先日、DÉCOUVREZ L’ASSOCIATION SUISSE DES SOMMELIERS PROFESSIONNELS – SUISSE ROMANDE(スイス・プロフェッショナル・ソムリエ協会) から「あなたをメンバーに迎え入れることを歓迎します」と入会許可のメールが来た。

入会許可メール

思わず、"Yes!"とシャウトした。

ここに至るまで長かった。

入会申請書などをフランス語と格闘しながら書き上げた。

入会申請書の一部

しかし、待てど暮らせど何の連絡もない。

よく考えてみたら私は日本人であり、スイスをはじめヨーロッパでの実績がない。

しかも、フリーランスのソムリエである自分が入会できるわけがない。

仕方ないよなぁと諦めかけていた矢先、吉報が届いた。

この記事にも書いたが、スイスという国の機関・組織・団体と人々は本当に優しいと感じた。

スイス・プロフェッショナル・ソムリエ協会(ASSP)のフランス語名は”DÉCOUVREZ L’ASSOCIATION SUISSE DES SOMMELIERS PROFESSIONNELS – SUISSE ROMANDE”

英語名は”Association Suisse des Sommeliers Professionnels(ASSP)"
一般的に英語名の略称 ASSPが使用される。

ASSPのミッションは、プロのソムリエによるスイスワインのプロモーションを促進するために自己の更なる研鑽を促進しながら次世代のスイスを代表するソムリエを養成する。

具体的にワインに関する各種イベントを開催
・プロのテイスティングトレーニング
・ソムリエの技術向上セミナー開催
・スイスのワインツーリズムをサポート
・地元ワインや製品を発掘してプロモーション
・生産者と消費者をつなぐ活動
・トップソムリエによる世界最優秀ソムリエコンクール等の競技においてチャンピオンを養成するトレーニング

また、国際的なソムリエによって認められた世界で通用するプロのソムリエの卒業証書を取得するためのコースを開催。

ホテル・レストラン・および"Grandes Tables de Suisse"の従業員のための継続的なトレーニングを開催。

現代のソムリエは、ワインサービスだけにとどまらず、人的数的マネージメント・簿記等の計数管理・市場調査のマーケティング全般の知識・スキルが要求されるため、それらをカバーするトレーニングを実施。

ソムリエという究極のサービスのプロフェッショナルに要求される本質的な人間性の向上。

これら多岐にわたる活動を行っている。

更に私の最も尊敬するソムリエで2013年 世界最優秀ソムリエコンクール優勝者 パオロ・バッソ氏のコメントを引用すると。

パオロ・バッソ氏

「私とASSPとの関係は深く強烈です。特に2013年に世界最優秀ソムリエコンクールで優勝するまで、私のキャリアのすべての段階をここで培いました。ここでスキルを磨いたことで世界チャンピオンになれました。

そして私は今、次の世代を担う若者がトレーニングし、これらの競技に出場して勝つための刺激を与えるためのトレーニング指導をしています。」

このようにASSPの高度なシステムと素晴らしい指導者のもととで育つスイス出身のソムリエは、国際的レベルが高くコンクールなどで強いわけだと納得。

今回、その協会のメンバーに入れていただいた栄誉に誇りを持ち、スイスワインに対する私の知識と感謝と愛を日本に紹介することを使命とすることを誓った。

あと私が所属するのはASSPの"SUISSE ROMANDE"というスイスにおけるフランス語圏の部署だ。

よって、すべてのやりとりはフランス語となる。

世界唎酒師コンクールでは母国語以外に英語かフランス語のどちらかを選択しなければならなかったのでアリアンス・フランセーズで学んでいた。

その時以来、本腰を入れてフランス語を学ぶ機会が再びやってきた。

ムッシュ・スワソン(フランス語でアラ還のオジサン)にはハードルが高いがチャレンジするのみだ。

今年は、日本とスイスの国交樹立160周年。

この記念すべき年に、スイスワインを通して微力ながら両国友好の架け橋の一助になろうと決意した。

スイスと日本の国交樹立から160年

スイスワイン🇨🇭それはワインラバーに残されたファイナルフロンティア

お読みいただきありがとうございました。

アビアント(à bientôt)

この記事の執筆者
🇨🇭ソムリエ シャスラ
スイス プロフェッショナル ソムリエ協会(ASSP)所属ソムリエ/国際唎酒師(英語)/世界唎酒師コンクールクォーターファイナリスト

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?