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【オープン社内報#48】視線の向かい先

こんにちは。株式会社ひらくの染谷拓郎です。

 いま福岡に向かう空の上。本来の締め切りをとうに過ぎてしまったので、飛行機が着陸するまでに原稿を書き上げるタイムアタックを始めます。

 5月も終盤、あと1ヶ月でFY24の第1Qが終わってしまいます。前期末に立てた予算や目標に対して予定通り進行しているかを確認する良い機会。僕は、大きなビジョンや事業目的といった北極星さえずれていなければ、それを構成する星座は柔軟に変わっていくべき、というスタンスです。

 3カ年計画とか5カ年計画とか、ほんと難しいですよね。3日後に自分が食べたいものすらまったくわからないのに、5年後のトレンドなんて読めるはずがない。大局を見定めつつ、会社としてこうありたい、とか、自分はこうじゃなきゃ甲斐がない、という意志を大切にしていきたい。

 5月終わりから6月にかけて、1on1の時間を多くとってメンバーそれぞれの声に耳を傾けたり、自分の考えてることを伝える場面を作っています。総勢60名以上の部門なので、シニアマネージャーと係長だけでも数十人。こないだ1日程目が終わったところですが、早くもへとへとになりました。

 尊敬する経営者である任天堂の社長でいらした岩田聡さんは、100名以上の社員全員と1on1を実施していたそうです。そしてどこに課題があり馬力が足りていないか、どこに自分が入ると組織が回るかを常に意識し、トップエンジニアと経営者の両面から組織に貢献していたそうです。うーん、すごい。僕も、企画者/プロデューサーとしての職能と経営者の両面で価値を最大化するため、この習慣を続けていきたいと思っています。

 先日の1on1は会社のフリースペースで実施していたのですが、結構席が埋まっていたため、向かい合っての席ではなく横並びの席(向かって左側の段が高くなったあたりにある椅子)で話していました。僕はもともと雑談的なことがあまり得意ではなく、向かい合って話すことにいつも緊張があったのですが、横並びになるとスムーズに話をすることができました。

 これは、ドライブしながらだとリラックスして会話できるのと同じように、視線が向きあうのではなく同じ方向を向いていることにコツがあるようです。隣に座ってポツポツと言葉を交わす感じはとても心地よく、1on1は今後ずっとこれで行こうと決めました。オンラインの場合はどうしよう。画面オフにするのもあれだし、PCを正面に置かず自分の横顔が映るように配置するのもいいかもしれません。今度試してみます。

(飛行機が大きく揺れている。少し酔いそうな予感。水を一口飲む)

 全然違う話題。昨日の日曜日、午後になって急遽お出かけをしようと車で1時間ほどの動物園に行くことになりました。閉園間近の動物園、行ったことありますか?これはかなり良かったです。上野動物園のような大規模の動物園は違うかもしれませんが、地方の小さな動物園では、閉園1時間前あたりから、どんどん動物たちが小屋に戻ったりといわゆる「締め作業」が行われていました。

 普段は檻に正対して動物たちの顔や姿を見やるのに対して、小屋に戻っていく後ろ姿やオフの顔がとても自然で、ここでも「視線が向きあう」ではない面白さを感じました。一番良かったのがカバ。彼にとって舞台とも言える池からゆっくりと上がり、ぼってりとした下腹を揺らしながら短く太い足をノッシノッシとしながら小屋に戻る後ろ姿は、圧倒的なライブで観客を魅了し、最後に客席に向かってお辞儀をしてステージ脇に捌ける海外ミュージシャンのようで、それはとても良いものでした。感動した、とも言えるかもしれない。(動物園で感動したのは初めてです。)

 視線を向かい合わせるのではなく、同じ方を向くようにすること。正面ではなく、横顔や後ろ姿に感動することもあること。今日は抽象度の高い話ではなく具体的な話でした。いつでも、なんでも、発見を思考に変えていくプロセスは面白いものです。お、離陸して50分でここまで辿り着きました。

 最後まで読んでいただきありがとうございます。今日もがんばりましょう。 

染谷

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今週の「うれしい」
トマトが少し熟れていたので、中華だしでトマト・ワカメ・かき玉のスープがつくってみたらなんと美味しいことか!あたためたトマトのレシピをもっと試してみたい。次はトマトのお味噌汁に挑戦してみます。

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