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【オープン社内報#35】うまくいかないとき。

こんにちは。株式会社ひらくの染谷拓郎です。

 9月も終わりに近づき、季節の変わり目を感じています。長袖一枚にちょっと羽織るくらいで街を歩けるようになり、ホットコーヒーを頼むようになってくるといよいよ秋だなという感じがします。

 今日のテーマは「うまくいかないとき。」です。というのも、最近ちょっとうまくいってないなあという感じがするから。こういうときってどうすればいいんだっけ?と自分のことを書いてみるので、共感してもらえるポイントがあれば幸いです。

・いろいろやってるのに結果がついてこないとき

 ひらくのみんなが、それぞれの持ち場で行動を起こしてくれています。とはいえ、すぐに結果が出るものばかりでもなく、大抵の場合すぐに効果に表れることはまれです。1年2年、あるいは5年くらい経ってようやく影響を及ぼすこともある。どうしても起こしたアクションに対してリアクションがないと、あるいは良いリアクションでないと、手を止めたくなります。それは当たり前のこと。なので、そういう状況になっても落ち込まないように、淡々と手を動かすように自分を修練するしかないようです。外部環境によってレートが変わろうが毎月同じ金額を投資しつづけることで最終的なリターンは大きくなる。ドルコスト平均法は、人の行動にも当てはまるようです。

・提案している企画がうまくハマらないとき

 提案している企画があんまりハマらない、フックが引っかからない、というときはどうでしょうか。ここ最近、ふたつ続けてあんまり提案がハマらないことが起きました。大抵の場合、原因は提案先の相手との事前の対話が足りてないことから起きます。要望や要件が正しく理解できないまま一般論的に提案してしまうと、相手の心に深く提案が刺さることはありません。

 人それぞれ提案のスタイルがありますが、僕の場合は自分のやりたいことを押し付けることはなく、とにかく材料をたっぷり集めてから企画を組み立てていきます。相手にカレーを食べさせるためにじゃがいもとにんじんを集めるのではなく、相手と話していたら新鮮な野菜がたっぷり見つかったので今日はサラダにしましょう、いい調味料はたくさん持ってます、という感じ。

 もちろんその場で即興的に組み立てるためには、対話する時に要件を構造的に捉えたり、過去の案件を参照しながら”こんな感じですよね”と大枠を合意していくなど、いろんなテクニックが必要になります。僕の場合は、そうした対話や調査を続けていると自然に自分のなかに満ちてくるものがあり、それをあとは形にするだけです。そこまでにけっこう時間がかかるのですが、その峠を超えればスパッと進みます。今回はその満ちた感じがないまま進めてしまった。消化不良の提案が続くとよくないですね。

・とにかくやることが多すぎるとき

 とにかく考えることとやるべきことが多くて、それらをメンバーに任せていってもなお、僕の手元にあるものはそんなに減ってない感じがあります。「えいっ」と遠くに放り投げても、気づくとまた足元に転がってきてしまう。何度も草刈りしてもすぐに伸びてきてしまうなら、根っこから抜いたり砂利を敷かないといけない。そうした、そもそも初期設定が間違っているのではないか、と検証する時間を取りたいのに、とにかく目の前で草がぼうぼうに伸びていたら草刈りしないと、となってしまう。このあたりのバランスが難しいですね。

 少なくとも、これは自分にとっても社会にとっても意味のないタスクだと感じてしまうことを続けているとさすがに気持ちがもたないので、やる意味のあることだと信じられるものをやりたいし、そういったものをメンバーに渡していきたいところです。

・気力と体力が尽きてしまいそうなとき

 いろんなプロジェクトにお声がけいただけるのはとてもうれしい反面、ずっと全力疾走をしつづけていると、どこかでガクンと足が止まる瞬間があります。そういうとき、ゆっくりお風呂に入ったり、とにかく虚無タイムを送るしかないこともありますね。少し元気が出てきたら、音楽を聴いたり、料理をしたり、人に会ったりする。いまこの原稿を書いているスターバックスではアーロ・パークスの「Too Good」が流れています。アーロ・パークスの音楽はとてもしなやかで、そして真ん中に芯がある。彼女の音楽のようになりたいものです。

 ふしぎなもので、うまくいかない時期がずっと続くことはありません。なんとなく潮目が変わったな、という瞬間はわかるものです。そしてその瞬間は、受け身でいるときにはついぞ訪れません。なんだかんだと前のめりにいろいろやっていると、気づけばその瞬間がきている感じ。ここ2,3年、「あ、ちょっとプロジェクトが途切れちゃいそうだな」と思っても、続けて良いお話をもらえるのは、少なくとも手は抜かないぞと思っているからかもしれません。本当にありがたいことです。合言葉はトラブル・アズ・ユージュアル。ままならない今日を、なんとかやりすごしていきましょう。

 最後まで読んでいただきありがとうございます。今日もがんばりましょう。

染谷

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今週の「うれしい」
秋といえば、Prime videoでアキ・カウリスマキ作品がいつのまにか無料公開されていました。これは本当にうれしい。10年ぶりくらいに「過去のない男」と「街のあかり」を鑑賞。彼の作品はシグニチャーがはっきりしていて好きです。ウェス・アンダーソンや是枝監督もそうですね。

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