「たし算ひき算」と「時間」のこと
前回書いたnote以来、たし算とひき算のことを頭の片隅に置きながら毎日を過ごしている。
そんな中、iOSがアップデートし「スクリーンタイム」という毎日何分スマホを見ているかが可視化されたことと、葉山の神奈川近代美術館でアルヴァ・アアルト展を見たことから、たし算とひき算だけでなく、「時間」のこともセットで考えるようになった。
僕たちが毎日持っている時間は、いうまでもなく24時間だ。あなたは30時間、私は5時間、ということはない(そうですよね、一応)。
となると、すべてのサービスはモノも体験も時間がセットになっているし、
それは強弱あれど「たし算とひき算」に分けることができる。
カフェでコーヒーを買った300円は、コーヒーとそこで過ごす30分のことだし、レンタカー屋で手に入るものは車に乗ってどこかに行く時間だ。
家計簿アプリはノートにレシートを貼ったり電卓で計算する時間を節約し、コンビニで売っているカット野菜は家の調理時間を短縮する。
全然生煮えだけど、これから僕は、「たし算ひき算」と「時間」をテーマにしたメディアをつくってみたい。
例えば、「4秒のたし算」だとしたら、足さわりの良い靴べらとシャインマスカットを紹介する。靴べらを使って靴を履く4秒と、シャインマスカットを皮ごと口に運び食べる4秒。(それをどう面白くするかは後で考える)
例えば、企業や個人のこだわりを、たし算ひき算/時間でカテゴリー分けする。「SUICAをピっとする0.1秒」をJRさんに聞いたり、「ホテルに一泊する20時間」のことをホテルの支配人にインタビューしたりする。
月に一度、リアルで集まる場もつくる。「ワンデイミーティング」とか、「スリーアワーズ」とか名付けて集まりたい。宮内優里さんの即興でたし算する音楽を聞いたりして。
以前書いた「たし山」もその企画の一つになるだろうし、どうせなら「ひき山」もつくりたい。
WEBメディアと場が主なタッチポイントで、物販とイベントがキャッシュポイント。いつかは自前でメーカー機能も持つ。10秒とか、1分とかテーマを決めて何でも作れる。
毎日の暮らしのなかで、楽しいとか嬉しいを感じやすくするために、「時間」に「居場所」をくっつけて、「居場所」に「時間」をつくること。すっきりしたコンセプトとコピーは考えるとしても、ベースの考え方はこれだ。
ああ、どんどん想像がふくらむなあ。
やらなきゃいけないこともたくさんあるけれど、これはそのままにせず実現させたいな。
というか、だれか、一緒にやりませんか?こりゃ一人じゃできない!お待ちしております。
*トップ写真はアルヴァ・アアルト展より(撮影OKのところ)
彼は幅広くたし算をたくさんつくった人だ。もっと知りたい。
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