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【オープン社内報#25】株式会社ひらくの2年目

*この文章は日販グループ、また株式会社ひらくのメンバーに向けて書いたものですが、オープン社内報としてnoteに掲載しています。 

 こんにちは。株式会社ひらくの染谷拓郎です。4月も秒速で後半戦。出来そうなことはたくさんあっても、実際に出来ることはとても少ないものです。今年も自分なりの方法で社会に貢献していきたいと思います。

 前号では創業1期目の実績や想いなどを書いてきました。今回は今年度に取り組んでいくことなどをまとめていきます。1年前に書いたひらく設立の文章を振り返ってみても、取り組んでいく意義やテーマは大きく変わっていません。プロデュース事業・文喫事業・公共事業。今年も、この3つの事業を軸に進めていきます。

 プロデュース事業は「言い出しっぺとネオ雑用」がより洗練され、企画の全体像や事業スキームの構築など、プロジェクトそのもののデザインやマネジメントに評価をいただくことが増えています。前々回で紹介したプロジェクトフィッシュの考え方で言えば、プロデューサー:プロの業務割合が全体では6:4くらい。僕個人で言えば9:1くらいの割合になりました。人材としてはプロデューサー、プランナー、ブックディレクター、プロジェクトマネージャーをバランスよく配置、育成していけるような体制をつくっていきます。

 文喫事業は例えるなら「ビオトープ」のようなもの。さまざまなカルチャー・人・企画が常にうごめいていて、それらを総称して文喫と呼ぶようなイメージ。季節ごとに咲く花が異なるように、いつ行っても文喫は違う側面を見せてくれます。今年度も、「え!そうきたか」と呼ばれるような展開がたくさんありますので、情報解禁のタイミングまで楽しみにお待ちいただければと思います。こちらも、文喫ブランドを展開するプロデューサー、リテールサポート、店頭に立つメンバーなど、多様なスキルと想いを持ったメンバーが集まってくれています。

 公共事業がいよいよ実装されていくのがFY23。ここは、まだこれからの領域なので僕がグッと前に出て推進していきます。まだ情報発信できないのが悔しいところですが、関東・東海を中心に全国各地でプロジェクトが動いています。公式には6月にひとつ、ちゃんとプレスリリースを出せるものがありそうです。

 公共領域は、他2つの事業とアプローチの仕方が全く異なります。その街に住む市民に価値を提供することは、文喫や箱根本箱のように「そのブランドを目掛けてわざわざ来てくれる」人に向け企画にはなりません。住民がたまたま目にしても面白がってもらえる「認知が最大化されたもの」を通じて、その中に伝えたいメッセージを入れることが前提になります。

 具体的に言えば、まちなかに無料の貸出本棚を設置しても、それを手に取る人は少ないでしょう。なぜなら、たまたま通りかかった人にとってそれは目的外で、かつそこにある本が自分に無関係である可能性がとても高いから。ドンピシャで興味があるテーマの本があれば別ですが、基本は「ふーん」で終わります。

 ではまちなかにソフトクリームスタンドを置いて、無料で配っていたらどうでしょう。きっとほとんどの人がそれを貰いにいくはずです。「認知が最大化されているもの」を配置し、最大公約数から攻めていくこと。もちろん、ソフトクリームをただで配るだけでは事業にならないので、カップを包む紙に工夫があるとか、ソフトクリームを食べるためのベンチをどこに配置するとか、そういった周縁に企画のタネがあります。(もちろんこれは例えですが、いつかソフトクリームの仕事もやってみたい)

 僕個人としては、とにかく飽きっぽいので新しい企画をどんどん生み出していきます。「待ち時間改善協会」や「300の専門図書館」は実装していきたいし、(10代で「パリ、テキサス」や「バグダッド・カフェ」を見た影響か)廃業して荒れたガソリンスタンドを見ると無条件に何かやりたくなるし、本の出版プロジェクトなども控えているし。

 でも、周りは過去のプロジェクトを見て発注してくださるので「お金になるものは、もう自分自身が飽きていること」になることも多々あります。進化と探索。僕自身は左利きですが、ひらくは両利きの経営を目指します。

 また、ひらくに所属するメンバーに、自分がしている仕事や仲間を前向きに信じられるような環境を提供したい。僕自身何度も体験してきましたが、「自分がやっている仕事って意味あるのかな、、、」と感じながら毎日を過ごすほどつらい時間はありません。モチベーションの維持には、自走と伴走のバランスが肝心です。その辺り、周りの経営者やリーダーの方を参考にしながら、試行錯誤していきたいと思います。

 日販グループの各社のみなさまとも、たくさんのプロジェクトをご一緒し価値創造できるよう努めていきたい。良いプロジェクトがあれば、その都度ご相談させていただければと思います。

 最後まで読んでいただきありがとうございます。 今日もがんばりましょう。

染谷

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今週の「うれしい」村上春樹の新刊が手元にあります。僕はわりに真剣な村上主義者なので彼の未読作品が手元にあると思うだけでうれしい。読み始めるのはGWまで取っておこうかな。

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