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ガリレオの秘密『透明な螺旋』by東野圭吾

待ちにまったガリレオシリーズの最新作。

どうしてもどうしても読みたくて、ついつい買ってしまった…書籍衝動買いしちゃうのやめられない…

ってことで、ネタバレはなく感想を書き綴っていきたいと思う。

1.やはり読みやすい文章だなぁと再認識

東野圭吾先生の文章は、人物視点がコロコロ変わるけれど、それを混乱せず普通に読めるところが素晴らしいと感じる。

やはり解りやすい、そして読みやすい、さくさく読める止まらない。

難しい言葉とか難解な言葉が少ない、の一言に尽きると思う。

もちろん例の物理用語やらなんやらトリックやらは相変わらずあるんだけど、終始やはり普通の言葉で普通に書くって難しい事なんじゃないかなぁと最近文章を書いてて思ったりする。

読者の目線で読者がわかりやすいように、物事を解説し情景を説明していく。

そしてその人物から見た、この状況を東野先生が文章で説明していくのが、やはり人気の秘訣なんだろうなぁって思った。

2.難しいトリックより人間関係

ガリレオシリーズほぼ読んで思う事なんだけど、わたしがガリレオシリーズ読んでて思うのは、物理学の難解なトリックよりも大事なのって、その人が織りなす人間関係や過去が重要って事なんだと思う。

若干、二時間サスペンスくらいわかりやすい感じ。

全編通して思う事は、このガリレオシリーズのテーマって「無償の愛」が大きい。

白夜行のテーマもそうなんだけど、この親や子に思う無償の愛より他人に向ける無償の愛のテーマが重くのしかかってくる。

だからこそ、とても夢があり魅力的にうつるのかなぁと思ったりもした。

今回はこの人間関係に、まさかの湯川先生が関わってくるのが少し驚き、そしてああ湯川先生はだから…と連想したりするのがまた楽しかったです。

詳細は明かせないけれど、ぜひともこれは読んで楽しんでいただきたいと思う。

3.人の過去、心情描写

東野先生は、2人称1視点でどんどんと展開していくのだけれど、その人の心情描写を細かく描写しているなという印象。

ちょっとした仕草、思い、クセ、過去。

ちょっと今回に関しては、トリックはいまいちかなぁ…という感じはしなくもない。

でもこの前提があって、それがここに繋がってという事こそが、全てタイトルの透明な螺旋に繋がるんだろうなぁって思う。

ガリレオファンに向けた、ちょっとサービス的な小説なのかなとも思いました。

もしこのシリーズのファンだったら、ぜひ読んでいただきたい作品だなって思います。

そして、映画化もめっちゃ楽しみです!

沈黙のパレードも持っているので、もう一度読み返してみようと思う。そして絶対みにいこうと思ってます。



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