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「雑誌 広告 Vol.413 特集:価値」が良すぎたので、備忘録としても感想をメモ。

2009年頃に雑誌「広告」を知り、そこから好きになりよく読んでいました。何年かごとにフォーマットが色々変わるなーとか思っていたら、編集長が変わるタイミングで体裁も変わっているみたい。

最近はあまり「広告」を読めていなかったなという感じの中、価格1円のリニューアル版発売そして編集長はYOYの方というのを見つけ、これは読まねばと無事1円で購入できて、読ませて頂きました。

全体の特集テーマは「価値」。
目次としては、「価格」「新しさ」「無用」「コスト」「評価」という5つのカテゴリーに分かれた33の文章で構成されている。

まず、この構成が素敵。

価値観が多様化している中で、全体が一つの価値観で語られている内容だと、その価値観にしっくりこなければ読んでいても満足感が低くなる。

それぞれのカテゴリーの中でも、色んな人が語っている文章がいくつもあって、似ている視点もあれば違う視点の内容もある。
個人的にしっくりくる内容もあれば、しっくりこない内容もあるんだけど、並列に並んでいることで一つ一つの意見として偏見なく理解しながら読める気がする。
それぞれの文章がそれほど長くないのも良かった。しっくりこない内容の時に飽きない感じも。

編集長さんのフラットな相槌的コメントがゆるい引率をしてくれてる感じ。

各カテゴリーの冒頭や対談形式の文章など、ちょくちょく編集長の小野さんの言葉が入ってくるのが、乱立した視点に程よい引率感を与えている感じ。
強い思想を語るわけでもなく、率直な投げかけだったり、偏った視点への疑問など、読んでいる側がなるべくフラットに感じられるような気遣いみたいなものを感じた。

雑誌のフォーマットはもちろん、それぞれの文章の内容も刺激的なものがとっても多い。

ちゃんと意識的に記憶しておきたいという意味も込めて、個人的に気になったキーワードをメモしつつ、一枚にまとめてみた。

「価値」とは何かということから始まり、過去から現代までの価値に対する概念の変化や、これから新しい価値になっていきそうないくつかの事例を取り上げつつ、その先で価値が変化していくことに向けた視点も面白かった。

詳しい内容は雑誌『広告』さんのnoteにて。

次回号がとても楽しみ。

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