努力の仕方を教えてくれた、63歳の英語塾の先生
英語が喋れるとか、〇〇の資格持ってるとか、絵がものすごく上手いとか、パースの知識が全部頭に入ってるとか、ピアノが弾けるとか、、
なにかそう言う強みがあればよかったのになと、ふとしたときに思う。
勉強してみるか!とはりきって、英語の教材や、絵の教本を買ったり、資格勉強のサービスに登録したり、YouTubeを見てみたり、、
だけど三日坊主どころか買って満足して勉強せず、結局部屋の隅に置きっぱなし、目に入っては、やらなくちゃ、、と考えるだけで、ただ頭の片隅に一生片付かないタスクがひとつ増えただけ。「やれていない自分」に対してモヤモヤするだけになってしまうことを私はよくやってしまう。
努力って、どうやってするんだっけ…?
仕事の話、家族や友人との調子のいい話をするとき、つい頑張ります!努めます!などと調子のいい返しをしてしまうが、相手の期待に応える返事をしたまでで、何を頑張ればいいんだっけ、どうやって頑張るんだっけ?とわからなくなってしまっている自分がいた。
絵で例えると、少しイラストを描いてみるが、あれ、結構描けないな…身体のバランスが良くないのに、どう良くすればいいのかわからないな…描けないや…私って、下手なんだ…となってしまって前に進むことができなくなる。とか。
今までも、時々1〜2時間やるけど、普段は時間がないから結局できてない、なんてことが続いていた。
そうやって結局、キャリアアップ、スキルアップをすることができずに何年も経ち、大学在学中も、卒業して社会人になってからも、何も変わっていない、何もできることが増えていない自分がいた。
しかしふとした時、思い出したのだ。
努力ができている時って、楽しくて集中して取り組めている時であると。
なんなら歯止めが効かなくなり、時間の許す限りやってしまい、それが快感になっている時だ。
私にとってはそれが小学生のころに習っていた英語だった。かなり地元では有名な先生で、その先生のもとで、小5〜小6の間で教えてもらえることになり、中1〜中2の文法と単語だけはかなり頭に叩きつけられた。
しかし私は中学から部活の忙しい生活に入ってしまったため、その先生にはその2年間だけ教えてもらい、進学後、先生から教えてもらっていたところをすぐに過ぎ、自分で努力しなければならない状況になってしまった。
それを見越して、英語塾を卒業するときに、63歳の英語の先生が私に言ってくれたことがある。
「毎日、どこかから家に帰ったら、真っ先に机に座って、10分間だけ勉強をしなさい。」
10分だけ…?と思ったが、有名な英語の大学へ塾に通わずに進学し、英語の教師をしているこの先生は、学校の授業以外の自主勉強は1日この10分間しかやってこなかったらしい。
試験前などは流石にもう少し勉強しただろうと思うが、多分その頃にはおさらい程度なのだろう。
当たり前か、、?
当たり前に思えてきたが、わたしはこれができていなかった。
10分を1週間やると70分。
10分を1ヶ月(30日)やると5時間。
少ないと感じたのだが、10分で終わると思えば、かなり集中できるし、何をやるかを絞って決めて始められるし、頑張れる。
もし本当に少ないなら、30分にしたらどうだろう。
30分を1週間やると3時間30分。
30分を1ヶ月(30日)やると15時間。
おぉ、忙しい中で15時間もやってたと思うと、かなりやった感が出る…1日30分なのに。
1日10分やって1ヶ月5時間でも、月に2回、久しぶりにダラダラ2〜3時間やるのとでは全く違う成果になりそう。
これを私は中学に進学してから、毎日ではないが何気にやることができていた。やれることができている自分が好きになるからだったと思う。
これ、絵でもできないか…?
ふとそう思った。ある程度、絵を仕事にすることはできているが、まだまだ力不足なことが多い
ということで、私は毎日どこかから帰ってきてすぐに机に向かい、積読している大量の教本の中から1冊選び、それを見ながら10分間、ポイントを押さえながら模写をすると言う時間を設けることにした。
ポイントというのは主に人体の仕組みや、パースについてが多い。
教本はどれくらい進めたか見えるように、に付箋や栞を挟んで保管する。
ときどき、ただ好きな漫画の模写をして、この髪はこんな書き方してるんだ、、とか、服の皺を見たりもする。
やることが大量で多忙な生活をしていても、帰宅して始めの30分は、これをやっていいと許されている状態が出来上がる。
私は自宅作業が多いので、家に帰るということがなかったり、やらなきゃいけないことがあるから外に出るのも億劫になってしまったりしたのだが、行って帰ってきたらやれるんだ、という意識で、前向きに行動がしやすくなったと思う。
なんだかできそうな気がする。
続けていきます。数ヶ月後にビフォーアフターを載せようかな。できるようになってしまえば、ビフォーを見せても恥ずかしくないな。
あと、先生が言ってた言葉でもう一つずっと覚えてる言葉があって、どこかで何か習う時、教えてもらうときは、その人の目を見て話を聞くだけで、倍、頭に入ってくる。教えてる側も、そちらの方が教えている時に感触が掴める。
これも進学後実行していたのだが、1人だけ苦手な先生がいて、その先生の目だけはどうしても見れなかった思春期の染井は、中3の数学の成績がかなり悪かった。
やってみます。頑張りましょう。