電車での痴漢、被害者にどれほど非があるのかー俺と私の議論ー


タイトルの答え、被害者の非は0です。ないです。誰がなんといおうと、性犯罪被害者に非はないです。異論は認めませんが、視野が狭まるのも嫌なので意見は欲しいです。

じゃあ、そもそもなんで非があると思いたがる人が後を絶たないのか。私の中の「他人」を呼んで議論してみました。

私:社会人、女性。性犯罪被害経験あり。性犯罪者は死刑でいいと思っている。

俺:社会人、男性。性犯罪の加害者になりえないし、特に考えたこともない。

俺「いや、死刑は言い過ぎでしょう」

私「それは被害に遭ったこともなければ、被害者になり得ることを恐れて生活していないからでしょう。」

俺「でも性犯罪って、痴漢とか軽い犯罪は、悪いことだと思うけどさすがに死刑は大きすぎるよ。現状初犯で6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金でしょ?」

私「まあ、死刑は言い過ぎた。じゃあ無期懲役で。痴漢って再犯率高いし、女性を見て理性保てないような人間を娑婆に置いておく義理はない。」

俺「そんな・・・。冤罪だって多いじゃないか。」

私「いつの時代の話だよ。冤罪冤罪って騒ぐ人が多いから、今の時代、証拠がないと訴えすら聞いてもらえないんだよ。それに、そもそもめんどくさい冤罪を起こすメリットってなに?」

俺「示談金目当てとか?」

私「なるほど。じゃあ例えば示談金目当てで何もしてない男性をでっちあげたとしよう。『この人痴漢です』。周囲の人はどうするか。・・・見て見ぬふりなんだ、痴漢に数回遭った経験上。それどころか人が倒れても、私以外見て見ぬふりだったこともザラにあるよ。みんな面倒に巻き込まれたくないからね。で、ホームの駅員さんに引き渡すとしよう。基本的に女性は男性よりも筋力が弱く背も小さい。どうやってホームまで引きずって行けよう?また、駅員さんもホームにたくさんいるわけじゃない。たかだか10万程度の示談金のためにこんなハイレベルなことをするかね。」

俺「筋力のある強い女性がひ弱な男性を狙うこともできそうだけど。」

私「確かに可能。でも、女性が男性を引きずり、駅員に引き渡すまで話さずにいられるほどの筋力をつける理由ってなんだと思う?主に『アスリート』または『モデルや容姿を売りにする職種』でしょう。何かを目標に筋トレをしているような人でないと、女性が男性を力で支配することはまず無理。ということは、仮に裁判に持ち込んでも嘘の証言のために何度も足を運ぶ時間も無意味だし、冤罪がバレる社会的リスクを背負う理由もないし、そもそも身体を鍛えるだけの金銭的余裕があるはずなのにわずかな示談金目当てにわざわざ冤罪を起こす理由もない。」

俺「故意な冤罪を成立させるのが難しいのはわかった。でも、周囲の人が痴漢を認めて協力されてしまったら?あとはきっと荷物がお尻に当たったのを痴漢だと騒ぐ方もいるでしょう。俺はそっちが怖いよ。」

私「それは確認しないで痴漢だと断定する人が悪いね。お尻に物が当たって嫌な気持ちになるのはすごくわかるけど。でも安心して。仮に駅員さんに引き渡されても指紋やDNA検査をしてもらったりするように言えばいいから。だって、相手のお尻に自分の指紋がつくはずも、自分の手に相手の服の繊維がつくはずもないんだから。こちらが誠意をもって対応すれば、確認もせずすぐ騒ぐような人は、きっとボロを出すよ。ただ、やってないなら絶対に『確かに当たったのかも』なんて言わないように。」

俺「なるほど。・・・俺も男だから分かるんだけど、セクシーな格好をしている女性を見たら触れてみたいと思ってしまうよ。

私「俺くんは思うだけ、でしょ?そりゃ普通よ。私だって電車にイケメンがいればチラチラ見てしまう。問題は理性で抑えられず実際に触ってしまう頭の弱さなんだ。」

俺「確かに、行動に移す人はだいぶやばいね。でも、セクシーな格好をする女性って、男性の性的興奮のために露出や体のラインを強調しているんじゃないの?それは痴漢に触ってと言っているようなものだと思うけどなぁ。」

私「え。じゃあ私も言っていい?なんで俺くんはブランド物の財布やカバンを持ってるの?なんでカフェでMac広げて仕事しているの?金があることをアピールするため?じゃあスリや置き引きの対象になっても文句言えないよね。」

俺「いや、そのブランドが好きで持ってるんだよ・・・。ブランド品持てると大人になった感じがするし、そんな自分が好きだよ。気になる女性には『こんなブランド買えるなんてすごい!』って思われたいな、とも思うし。ていうか盗みは普通に犯罪だし、誰だって盗まれるために持ってるわけじゃないよ笑」

私「そうだよね。わかってるじゃん。セクシーな服だって、その格好をしている自分が好きで着てるんだよ。そして気になる男性にアピールしたい気持ちがある人もいるだろうね。ていうか痴漢は普通に犯罪だし、誰だって痴漢されるために着てるんじゃないよ。」

俺「たしかに・・・。なんで盗みはダメで痴漢はしょうがないと思ってたんだろう。自分が被害に遭う危険を普段から気にも留めてないから、他人事でしかなかったのかな。それにしてもやっぱり冤罪は怖いな。男性専用車両ができたら絶対に乗るのに。痴漢する気なんてないもの。」

私「それは私も思う。でも、男性専用車両がない理由が、『大してニーズがないから』だそうで。やっぱりそれって、痴漢被害に遭う(あるいはそれを恐れる)女性が多く、冤罪に遭う(あるいはそれを恐れる)男性が少ないってことなのでは?女性専用だけなんて不公平だ!という声だけで、毎日毎日稼働する電車の仕組みを変えるのは難しいんだろうね。」

俺「鉄道会社も所詮営利団体であるから難しいかもだけど、社会的なアピールとして、広告代わりに男性専用車両を作ってみてほしいね。」

私「ただ、男女別の車両を作ることで全て解決するとも思わないな。痴漢行為をするような頭のお軽い方は、『女性専用車両があるのに乗らない人は痴漢に遭ってもいいってことだろ!』という暴論に出るだろうし、男性も然り、少し荷物が当たったくらいで『男性専用車両に乗らないなんて痴漢する気満々なんだろ!』という女性の暴論に悩まされるだろうし。あとは同性からの痴漢被害は防げないよね。それもまた不公平といえば不公平でしょ?」

俺「痴漢問題は、男女で分けられる単純な問題じゃなさそうだな。痴漢にも冤罪にも怯えることなく電車に乗るには防犯カメラの設置も有効だと思うけどね。むしろなぜつけないって思う。男女ともにいいことばかりじゃないか。」

私「ほんとそれ。敵は異性じゃなくて、一部の頭のおかしい厄介者が共通の敵なんだよ。となると、痴漢にも冤罪にも効果があるのは防犯カメラの設置なんだ。実際、2018年以降順次設置されていくみたいだよ。」

俺「一部の反対理由はやっぱりプライバシーか。確かに俺たちは生まれた頃からインスタントカメラや写真メールが当たり前にあったけど、年代によって抵抗がある人もいるよね。犯罪の訴えもないのにいつでも監視するような暇な人なんていないんだけど…。そこらへんの説明は必要になってくるかもね。まあ今やいろんなところにカメラがあるから今更反対するのも意味がわからない気もしてしまうけど。」

痴漢は、冤罪は、自分が悪くないのに自衛すべきなのか...?次回に続きます!

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