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【まとめ】 杣道 1巡目

去年の11月から3ヶ月に渡り更新してまいりました杣道。いかがでしたでしょうか。
ここで1巡しましたので、これまでの記事をまとめてみました。



藤本一郎

No.01 《ポッポについての野暮な話》

 
「私とポッポのあいだにおいて最も大きな問題は、「電源」を切る事だった。電源がOFFになってしまったとき、ポッポ、および、彼の時間はどうなっているのか、彼らの世界はどうなっているのか、という問いが押し寄せてくるのである。これはある意味で「恐怖」であった。」
https://note.com/b_a_c_o_n/n/nb26b925ee656?magazine_key=me545d5dc684e
2-01
《「座敷童の印」についての、覚書》

「我々の実存が、寿命(死すべき)という極端な限定のなかに押し込められた、膨大な情報のせめぎ合いの結果であるにのに対し、都市という人工物はほとんど永遠にちかく、無制限であり、それゆえ彼らにとっての実存や「生」をめぐる感性は、我々にとって想像を絶するものである。要するに、彼らは我々にはなれないし、我々も彼らにはなれない。」
https://note.com/b_a_c_o_n/n/n625d32d6bc77?magazine_key=me545d5dc684e



Ren Honma

1-02 《ブライアン・イーノにまつわる三つの話》

「グレッグの制作した映像にイーノの曲が重なることで映像そのものの響きを補完するような、または曲そのものの響きがより引き出されるような感覚を覚えたことが忘れられない。」
https://note.com/nulaff/n/n7809507fdabf?magazine_key=me545d5dc684e
2-02《真似と真似事》

「本来、技術の習得や学習としての意味合いを持つ真似に「事」の一語が加わることでなぜ特権的めいた何かが付随されるのだろうか。そんなことを考えているうちに、ふと子供の頃を思い出した。」
https://note.com/nulaff/n/nf508703a9fe8?magazine_key=me545d5dc684e



S.Sugiura

1-03 《今日の、または一昨日の、既に忘れ去れた日々の断章》


「散らばった楽譜を拾っていると急に足に痛みが走った。足の裏を見るとガラスの破片が刺さり血がにじみ出てきている。一昨日割ってしまった、唐草模様のアンティークのワイングラスの破片だった。」
https://note.com/ss2406/n/n4ce740954f41?magazine_key=me545d5dc684e
2-03《陽の光もなく》

「私は鏡の前にいた。左腕を上げる。右腕を上げる。右を向く。左を向く。笑う。笑う。目を瞑る。私は目を瞑っているのだろうか。」
https://note.com/ss2406/n/n925e6e4f1f3f?magazine_key=me545d5dc684e



屋上屋稔

1-04《実家の犬がわけもなく壁に向かって吠えてました》


「俺はまだまだ若いはずなのに、もう人生の大半をぼろの毛布のように摩耗した記憶と幻に頼って生きているみたいだ。」

https://note.com/qkomainu/n/nb7be7d79f128?magazine_key=me545d5dc684e
2-04《トビとジェラート》

「俺は、大伯母の書斎でトビを愛撫するひとときが好きだった。床に涎がこぼれる。芝生に日だまりができる。溜息をつく。おどろくほど静かな場所。時計の音しか聞こえなかった。何も考えなくってよかった。俺は18歳だった。」
https://note.com/qkomainu/n/n67b74aa7e1dd?magazine_key=me545d5dc684e



葉思堯

1-05《心得なし》

「その前へ尖った、けれど長すぎない、朝露のような光沢をもった毛並みの口元を開いで、かれはそう言った。『ヒエイヴ』」
https://note.com/celes/n/ne11b8e9ebb46?magazine_key=me545d5dc684e
2-05《二人劇》

「-おもしろくない劇だということはわかりました。 (散らかっているジェンガのブロックを手に取って観察し、気に入ったものを口に差し込む。四つのブロックを噛んだところで口がいっぱいになった。)」

https://note.com/celes/n/ned45d87e934a?magazine_key=me545d5dc684e



親指P
1-06《オドラデクの世界》

「カフカにあっては、その不安が「オドラデク」という得体の知れない、不気味な”モノ”として実在的に指示されていることがポイントだろう。ジェフ・ウォールの作品にあっても、そのあたりの不気味さがうまく表現されている。」
https://note.com/kantkantkant/n/n008db38e6ffb?magazine_key=me545d5dc684e
2-06《カントの背後にまわって、美を穿つ》

「ここで、改めて問うてみたいのは、一切の関心に関わりのない判断とはどういうことか、ということである。一切の関心を欠いた判断とは何か。ハイデッガーもまた、『ニーチェ』*2のなかでカントの「美の無関心性」について触れ、「美しいものを《関心なき》適意と規定したとき、カントは何を言おうとしたのかと問うている。《いかなる関心をも伴わぬ》とは、何のことか」と。」
https://note.com/kantkantkant/n/n1042c57828f5?magazine_key=me545d5dc684e



蒜山目賀田

1-07《親子のつながり》


「娘の部屋で丸めたティッシュを見つけました。開けると小鳥の頭蓋骨がある。気味の悪い子供。」
https://note.com/megata/n/nde6df928c96f?magazine_key=me545d5dc684e
2-07《美しさ》

「意識せず甘い声が出たことに自分で照れた少年は同じセリフを少しずつ変え、「どうかしたっ?」「どーかした?」「どしたーん?」と、一発目のトーンを中和しようと、調整しながら繰り返す。相手はそっけなく、「や、別にい」と笑った。」
https://note.com/megata/n/nba7779dfd9a2?magazine_key=me545d5dc684e

数字通り読んでいただいても、また作家ごと読んでいただいても、何かしらの発見があると思います。
第2巡目は2月7日からスタートします。
どのような世界が広がっているでしょうか?お楽しみに!

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