【ゼーガペイン二次創作】本を読んでいるうちに case-xx-04【リセット祭り】
――ふと気がつくと、電車はとある駅へ停車していた。
正面にはどこでも同じデザインの駅名の看板と、誰も座っていないベンチが見える。
対する電車の乗客もまた、俺一人。
「いけね、降りなきゃ。」
慌てて、今まで夢中になっていた本をたたみ、それを無造作に鞄に突っ込みながら席を立つ。
駅の雰囲気から現在地を読み取って半ば直感的に降りたのだが、どうやらその感覚は正しかったようだ。目の前にぶら下がってる看板の駅名を、今更になってしっかりと確認した俺は、それが自分のよく知る名称であった事に安