見出し画像

あの人の不機嫌が、感染(うつ)る理由。


■ 脳科学から学ぶ、実践マーケティング&組織構築

こんにちは。株式会社ソリューションのコンサルティング事業部の北村です。

こちらは、私が7年間の自社のマーケティング事業部で務めた際に得た
科学的根拠に基づいたマーケティング知識を、営業戦略や組織戦略に転化してみよう!
という企画です。

それでは今日もよろしくお願いします。

【今週のテーマ】不機嫌が、感染(うつ)る理由。

「不機嫌な人がいると、周りの雰囲気も暗くなる」
というのは経験上、共感されるのでは?

では、なぜ感染るのか、ご存じでしょうか?

この現象は、心理学用語で
「情動感染(emotional contagion)」と呼ぶのですが、


その正体は、人間の脳の

『ミラーニューロン』

という神経細胞だと言われています。

ミラーニューロン??

【画像】ミラーニューロン


この細胞は「ものまね細胞」とも呼ばれ、
他者の感情を理解したり共感したりできる機能があります。

誰かが目の前で“あくび”をすると思わず自分もあくびをしてしまったり、
映画の感動ストーリーに涙が流せるのも、

このミラーニューロンのおかげである
と見解されています。


そしてこの細胞による影響は、
身近な人からの方が、より大きいとのこと。


だから日中で最も長い時間を過ごす
職場の人からの不機嫌/上機嫌は、すぐに感染るのです。


ちなみに、この現象は、マーケティング分野では、
顧客のミラーニューロンを活性化させて、
刺激を与えることで、購買意欲を高める

という形で幅広く応用されています。


【組織に活かしてみよう!】
ーまずは、社長からご機嫌でいましょう。

残念ながら、経営者様や上司の方から

「不機嫌は感染るから、不機嫌になるな!」
「ポジティブな発言をしよう!ネガティブ発言禁止!」

と言っても、恐らく従業員さんは変わりません。


その発言自体が「ネガティブ」だからです(笑)


ただ、ありがたいことに、このミラーニューロンの力は、
「ポジティブ」でもきちんと伝染します。


では、従業員さんに対して、最も影響力のある人は誰でしょうか?


たいていの中小企業は、社長のはずです。


だからこそ、経営者様から

幹部の方に、上機嫌を伝染させていく。
たまに、従業員さんにも伝染させていく。


そうすると、自然と社内は明るくなります。

もちろんネガティブな発言をする従業員さんや
周りを困らせる従業員さんも確かにいるので、

その人に社内が引っ張られる時もあります。

しかし、それでも最も影響力があるのは、社長のはずなのです。


コロナショックからの不安や社内の問題で、
ポジティブになれないこともあると思います。

感情には嘘はつけません。

そういう時は「言葉を選ぶ」だけで、
周りに与える影響は大きく変わります。

私たち人間は、
自分の感情をコントロールするのは、難しいですが、
自分の言葉は、コントロールできるから
です。

ぜひ、ご機嫌のシャンパンタワー(社長⇒幹部⇒従業員)で
良い職場を作っていきましょう!

本日もお読みいただき、ありがとうございました!

毎週木曜日11時にメールマガジンも配信しております。(登録者15000人超え!)
ぜひご興味がありましたらご登録お願いします。



よろしければ、サポートをお願いします。いただいたサポートはコンテンツ発信の充実に使わせていただきます。