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経営者が、1年の振り返りで見直すべき4つのこと【情熱社長倶楽部】VOL.129

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【今週のご相談内容】

私は3代目経営者です。2021年も終わりに近づいてきているので、
改めて来年の組織体制や戦略の見直しをしていきたいです。

最近まで、その時間の確保ができずにいたのですが、
強制的に時間をつくり、2021年の振り返りと、
2022年を含めた未来のことを考えることにしました。

悩んでいるのは、そのやり方です。

ひとりで考える方がいいのか、幹部と考えた方がいいのか・・・
どちらの方がより実りのある場になるでしょうか。

後に共有するのであれば、幹部を巻き込むべきだと思いますし、
ただ、私自身もあまり整理できていないことがあるので、

まずは私の頭の中をすっきりさせ、
方向性を決めるところから始める必要もあるような気がします。

ひとりでやる振り返り、幹部を巻き込む振り返りの使い分けや、
今回のケースでいうベストな方法、
また振り返りのポイントがあればお教えいただきたいです。

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【今週の回答】担当:代表取締役 長友 威一郎より

ご相談いただき、ありがとうございます。

強制的であったとしても、
来年について考える時間を確保できるようになったということは、
昨年よりも組織が成長し、幹部の方が育っている証拠ですね。

だからこそより、幹部を巻き込み共に考えていくのか、
まずは経営者の思考を整理するのかを
迷われているのではないかと思います。


私のおすすめとしては、
まずは経営者様の思考の整理をしてから
幹部の方を巻き込んでいくという方法です。

理由としては、未来を描くことは
経営者様にしかできない役割であり、

描いた未来を共に実現することは、
幹部の方を筆頭にした全社員様の役割だからです。


そして私は思考を整理する際、
大きく2つのステップで行ないます。

1つ目は、

①「何のために経営しているのか」
②「全社員にどんな価値観を大切にして経営しているのか」
③「何を目指して経営しているのか」

という3点を、常に自分自身に問いかけるというステップです。


もう少し具体的にお伝えすると

①は“ミッション”を考えるということです。
自社を経営することで「社会に対して
どのような影響を与え貢献していきたいのか」
を言語化していきます。

②は“理念”を考えるということです。
「様々な個性を持つ自社の社員に共通に大切にして欲しい価値観」
を言語化していきます。

③は“ビジョン”を考えるということです。
「ミッションや理念を実現するための、
自社の理想の状態はどのようなものか」を言語化していきます。


やはり経営者様は、
どのような外部環境の変化があったとしても

未来を描き、理想の自社の状態を
常にイメージしておくことが大切ですね。

それが、社員様が働く上での安心につながるからです。


そして、2つ目のステップは、

描いた未来や理想を実現していくために、
3年後や5年後には、どのような状態を目指していくのかという
具体的な計画に落とし込むということです。

この具体的な計画があってはじめて社員様は、
経営者様の描く未来や理想をイメージすることができます。


以上が、私が思考整理をする際の2つのステップです。

「ミッション」「理念」「ビジョン」「計画」の4セットに対して
経営者様の考えが明確であればあるほど、

幹部を含めた全社員様は
「会社はこの方向性を目指していくんだ」と安心することができ、
未来を共に実現したいという想いも生まれてきます。


また、そのような想いを幹部の方が持つことは、

普段現場の方をよく見ている幹部の方だからこその
具体的な戦略や戦術を提案することにもつながることでしょう。


そして、提案された1つひとつの戦略や戦術に対して、
社員様の状態や実力を考慮しながら、
取り組む際の優先順位を付けて考えてみることもいいですね。


是非、2021年の振り返り、
2022年を含めた未来振り返りの際はまず、

経営者様が上記の4点を整理するところからはじめ、
自らの言葉で伝えられる状態を目指していただければと思います。

そうすればきっと、幹部の方や社員様と協力しながら
理想の未来をつくることができる第1歩になると思いますよ。


経営者の思考を整理するためのご相談等は個別でも承りますので、
ご希望される場合はご連絡いただければと思います。

これからも共に、理想の組織を目指していきましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


長友 威一郎






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