あの観葉植物は、本当に必要なのか?
■ 脳科学から学ぶ、実践マーケティング&組織構築
こんにちは。株式会社ソリューションのコンサルティング事業部の北村です。
こちらは、私が7年間の自社のマーケティング事業部で務めた際に得た
科学的根拠に基づいたマーケティング知識を、営業戦略や組織戦略に転化してみよう!
という企画です。
それでは今日もよろしくお願いします。
【今週のテーマ】
なぜ多くの企業が、観葉植物を置くのか?
「大自然の中を歩くと、リフレッシュできる」
とは、きっと多くの人が実体験で感じているのでは?
でも実は、自然の力は、
人の“集中力”も上げる!とわかっています。
これは、ミシガン大学の心理学者カプランが
提唱した「注意回復理論」と呼ばれるものですが、
簡単に言うと、
人間が自然の中で過ごすと、
注意力が回復し、より集中できるようになる
という理論です。
実際の実験でも、二つのグループに分けて
100から3を引き続ける(97、94、91・・など)
「数字を逆唱する」という
集中力が必要なゲームをやってもらいました。
すると、ゲームを取り組む前に
「植物園」と「繁華街」に分けて
それぞれ歩かせていたのですが、
「植物園を事前に歩いた」グループの方が、
【20%】も良い結果が出たのです。
【組織に活かしてみよう!】
机の上に、観葉植物を置いてみる。
先ほどの実験だと、
自然がたくさんないと、意味がないのでは?
と思われがちですが、
実は、ちょっとした自然でも
その効果があるとわかっています。
イギリスのエクセター大学の
クリス・ナイト博士らが行った
“10年がかり”の研究によると
オフィスに観葉植物を置くだけで、
『従業員の生産性は、15%もアップした』
ことが判明しています。
また350人のオフィスワーカーを対象にした
ある実験では、観葉植物を前にしながら
作業した被験者は、
幸福度が、47%アップ(約1.5倍)
作業効率が、38%アップ(約1.4倍)
になったそうです。
※こちらは鈴木佑著『最高の体調』に記載されていましたが、
実験結果の出所が不明だったため、
参考程度で解釈していただければと思います。
今までなんとなく企業へのお祝いに
観葉植物が贈られていましたが
実は、こんな効果が期待されていたのです。
特に、観葉植物は単に置くのではなく、
「作業中に目が行くところに置く」
と心がけるだけで、
もしかしたら従業員様の効率が1.4倍、
少なくとも1.15倍になるようです!
ぜひ観葉植物の置き場所にも
こだわってみていただければと思います。
本日もお読みいただき、ありがとうございました!
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