経営者として“育成する側”に伝えている2つのこと【情熱社長倶楽部】VOL.154
平素より大変お世話になっております。
ソリューションの長友です。
4月入社の新卒が毎日元気な声で挨拶をし、
先輩社員への積極的な質問が増えてきており、
組織として活気づいています。
このような姿を見ると、新卒など若手人材の採用は
組織の活性化に繋がることを実感しますし、
彼・彼女たちの日々の努力が結果や成果につながり、
仕事にやりがいを感じるためにも
更なる組織の成長が必要であると再確認します。
しかし、そのような組織の成長は、
私一人の力では実現させることができず
“育成側”である先輩や上司の関わりが欠かせません。
そのため、新卒を育成するための観点として、
私からは、“育成側”であるメンバーに
伝えていることが2点あります。
1つ目は
「感謝の気持ちを言葉で伝える習慣をつくること」です。
新卒は覚えることが多く、目の前のことに必死になり、
自分のことだけで精一杯になってしまいがちですが、
そのような時でも、
「いつも、ありがとうございます」
「教えていただきとても助かりました」
など、新卒から先輩や上司に対して
感謝の気持ちをしっかりと言葉にして伝えることが大切です。
なぜなら、先輩や上司に対して、
感謝の気持ちや言葉がないということは、
「教えてもらうことが当たり前である」
「この仕事は教えてもらっていないからわからない」
という思考が生まれているサインであり、
お互いの関係性の悪化に繋がりかねないからです。
また、更に気を付けなくてはいけないことは
新卒の方々の社内での振る舞いは、
お客様先でも出てしまう可能性があるということです。
大切なお客様に対して
“感謝の気持ちや言葉がない”ということであれば
当然、会社としても新卒の方個人としても、
お客様から信頼を得ることはできません。
だからこそ、育成側である先輩や上司は、
「最近、感謝の気持ちを言葉で示しているか」
ということにアンテナを張り、
もしもできていない環境なのであれば、
しっかりと新卒にフィードバックすることが大切です。
先輩や上司から新卒に対して
「感謝しろよ!」とは伝えにくいことかもしれませんが、
“今後の新卒の方の成長”を軸に、
1歩踏み込んでいこうと伝えています。
2点目は、「業務を教える際には、やり方だけではなく
理念やミッションやビジョンと紐づけた目的を伝える」
ということです。
業務の“やり方”においては、
教える人によって多少属人的な部分があり、
それを新卒に伝えることがあるかと思います。
もちろん、“やり方・教え方”を統一することによって
新卒の混乱を避けることはできますが、
すべての業務に完璧なマニュアルを準備して、
社員全員が同じやり方を徹底できているという企業は
少ないのではないでしょうか。
大切なことは
「その業務は、何のためにやるのか」
という明確な目的を、
理念・ミッション・ビジョンに
紐づけて伝えるということです。
完璧な育成のマニュアルを構築し
全社員様に浸透させることは時間がかかりますし、
時代に合わせて変化に柔軟に対応することも必要です。
だからこそ、理念・ミッション・ビジョンという
会社にとって変わらないものを軸に、
業務を教えることが大切になります。
新卒は、理念・ミッション・ビジョンに共感して
入社した社員ばかりです。
そのため、このような紐づけで業務を伝えることで
より業務の必要性を感じ、
積極的に取り組んでくれると思っています
以上が、私が育成側である社員に伝えていることです。
まだまだ出来てないなと思う場面は多々ありますが、
人は時間をかけて、失敗を繰り返し成長していきます。
また、先輩や上司が挑戦する姿を見ることで、
その姿が1年目にも伝播し、更に組織は活性化されるでしょう。
人材育成に焦ることなく、
1歩1歩確実に前に進んでいきたいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
長友 威一郎
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