見出し画像

「いずれは、新卒採用をしたい」という企業様へのアドバイス【情熱社長倶楽部】VOL.139

─…─…──…─…─…──…─…─…──…─…───…─…─

【今週のご相談内容】

弊社は、今年で創業70年目となり製造業を営んでいます。
これからも事業を存続させ、発展させていくためにも、
やらなくてはいけないなと感じていることは、新卒採用です。

しかし、大学でしっかりと学んだ若者が、
製造業という業界に入社してくれるイメージを
持つことができていないことが現実です。

周りの経営者仲間には、
新卒採用で会社の風土を良くしている仲間がたくさんいて、
うちも同じようにできればとうらやましい気持ちにもなります。

ここから会社の風土を再構築し、3年後には
新卒採用ができる会社にしていきたいと思っています。

製造業ですので、職人気質の社員が多く、
若手に関わったことがほとんどない社員ばかりなので、
これからどのようになっていくのか不安な気持ちもあります。

弊社と同じような状況で、
一から新卒を受け入れるための風土をつくり、
新卒採用を成功させている企業様の事例、
またポイントなどがあればお教えいただきたく思います。

─…─…──…─…─…──…─…─…──…─…───…─…─

【今週の回答】担当:東京拠点拠点長 濱川 桃子より


いつもお読みいただきありがとうございます。
東京拠点拠点長の濱川が回答致します。


新卒採用に踏み切るという
大きな舵を切ろうとされていらっしゃるのですね。

創業70年という長い歴史を積み重ね、
紆余曲折の中、経営をされてきたのだと思いますので、

今回の新たな挑戦も、貴社が成長、
そして発展するためのきっかけになるような
回答になればと思います。


「117万人」

まずはこの数字をご存じでしょうか?


これは現在の日本の18歳人口です。

実は、30年前の205万人と比べると6割未満に減少し、
20年後には80万人になり、
現在の3分の2にまで減少すると言われています。


この数字を見るだけでも、
何もしなければ中小企業には、
これまで以上に人が集まらなくなる未来は
既に想定できることです。

だからこそ、
いかに早く転換していけるかが重要となります。


ご相談者様は今回、3年で組織風土を構築してから
新卒採用に着手することをお考えということですが、

私から言えることは、
【いち早く】取組みをスタートされた方が良いということです。


もちろん、今新卒が入社したとしても

「現場で育てられないのでは?」
「どうせ、すぐ辞めてしまうのでは?」

と、社長様自身の懸念や
既存社員様からのネガティブな声が
気になってしまうかと思います。


だからこそ猶予期間として
3年という期間を設けられているのだと思いますが、

組織風土の構築含め、新卒を採用、育成し、
本当の意味での手応えや変化を感じられるのは早くて5年、
長ければ10年というスパンだと思っております。


では、まずはなにから取り組んだらいいのかということですが、

未経験の大学生を採用するというのは、
まさに貴社の80周年、90周年をどのような形で迎えたいのか
という成し遂げたいビジョン「未来」のための取組みです。


そのためまずは、
「未来」を既存の皆様に指し示すこと、
そして実際にその未来に向かって動き出していただくことが、

風土を変えることおいては、重要かつ、
もっとも早くに取り組むべきことかと思います。

もちろん反発や失敗は多いかと思いますが、
そのトライ&エラーの中でしか、
組織は変わっていきません。


大切なことは、社員様が変化する必要性を
いち早く【実感】することだと思います。


新卒採用はタイミングにもよりますが、
仮に23年卒を採用され、10月に内定者を出せたとして、
入社までに約半年の受け入れ準備期間があります。

採用活動段階から既存社員様を巻き込めば、
約1年は採用と受け入れまでを一緒に考えることができます。


事例やポイントということでの
具体的な回答ではありませんが、

社長様のご質問から、今一番大切なことは、
本気で取り組むと決め、
スタートを切り走り出すことだと感じました。


そのためにもまず、社長様にとって
新卒採用をする意味や絵(ビジョン)を
強く持つことが大事になるかと思います。

そしてその絵(ビジョン)が魅力的であれば
新卒採用は十分可能性がありますし、

70年という歴史と共に働いていらっしゃる社員様にとっても
新たに仕事の誇りややりがいを感じるものとなるでしょう。


是非、未来を信じて1歩を踏み出してみてください!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


濱川 桃子



よろしければ、サポートをお願いします。いただいたサポートはコンテンツ発信の充実に使わせていただきます。