見出し画像

「仕事よりもプライベート優先」を主張する、期待の社員への関わり方【情熱社長倶楽部】VOL.147

─…─…──…─…─…──…─…─…──…─…───…─…─

【今週のご相談内容】

私は今、社内で責任者を務めていますが、自分より下の層、
次なる責任者の育成に困っています。

期待の社員がいるのですが、責任者にならないかと伝えると
「プライベートも大事にしたいので、そこまで責任を持てません」
とはっきり言われました。

責任者になったからといって、
プライベートを犠牲にするわけではないので、
先入観を持ってしまっているなと思って話をしましたが、
なかなか伝わりませんでした。

そこまで言われると「やる気がないやつには任せられないな」
という思考にもなりがちですが、

諦めてはならないなと自分を奮い立たせながら
日々を過ごしています。

どのようにしたら「責任者」を育成することができるでしょうか。

─…─…──…─…─…──…─…─…──…─…───…─…─

【今週の回答】
担当:ビジョン実現室 責任者 城 麻実


ご相談いただきありがとうございます。
ビジョン実現室の城が回答いたします。


貴社の未来を考えたときに、
役職者の育成に力を入れていらっしゃるんですね。

お断りされてしまったものの、
この人手不足の世の中を思うと、

そもそも責任者候補の方がいらっしゃること事態が、
素晴らしいことだと感じました。


しかし、立場を全うされているあなたからしてみると、

「成長の機会を渡したのに、
 プライベートを理由に断るなんて・・・」

と世代のギャップを感じられたのではないでしょうか。


今回は、期待の社員様が役職者になり、
その後も成長を促すためにという内容で、
私の実体験も踏まえて執筆いたします。

何か少しでも、参考になることがあれば幸いです。


まず、結論として

「プライベートも大事にしたいので、
 そこまで責任を持てません」

という言葉の裏には、
どのような意図が含まれているのか次第で、
あなたから伝える内容やアプローチ方法は
変わると思っております。


例えば、責任者候補の方は、


①ご家族やパートナーから、
 一緒にいる時間を増やしてほしいと言われている

②今の仕事内容や給料に不満がないため、
 現状を変える必要性を感じていない

③自分に責任者としての能力がなく、無理だと思っている

④責任者の働きぶりを見て、”大変そう””しんどそう”など
 ネガティブな印象を強く持ってしまっている


など、人によって
様々な意味合いが込められているかと思います。


そのため、あなたが責任者候補者の方に対して、

【責任者に対する先入観への払拭】
をお話されたということでしたが、

断っている理由が④の方であれば、響いたかもしれません。


しかし、何か別の理由が存在していたのであれば、
せっかくのあなたからのメッセージは
右から左へと流されてしまい、
「伝わらない」という結果を
生み出してしまったのかもしれません。


そんなご状況に対する、
私からの一番のアドバイスとしては

【相手が発した言葉の背景を”先入観なく”聴く】
ということです。


「プライベートも大事にしたいので、そこまで責任を持てません」
その言葉が出た瞬間、あなたはどんな感情になりましたか?

・今時の若い世代は、考えが甘い(世代に対する諦め)

・責任を持つことから逃げている奴は三流にしかすぎない
 (責任を持つことへのあなたの正義)

・これまで責任者をやってきた自分に対して、
 プライベートを大事にできていないと感じているのか?
 (見られ方に対する悲しみ)

などなど、これまで責任感を持って担ってきた役割があるからこそ
抱くものがあるのではと思います。


しかし、このように、先入観や感情が出てきてしまうと、
「これ以上、話をしても仕方がない」という気持ちになり、

【背景を聴く】という行動に
移りづらくなってしまうことも事実です。


まずは、あなたの先入観や感情を
“一旦置いて”話を聴いてみてください。

すると、今まで聴けなかったような話が出てくると思います。


というのも、私も現在責任者をやっておりますが、
もともとは「責任者になりたくなかった」人間でした。

その理由は【過去の責任者と比べて自分は向いていない】
と思っていたからです。


しかし、上司との対話を通じて

【今までの責任者とは違う、新しい責任者を求めている。
 その役割は、私の色を大切にすることで実現できる】

ということを知り、責任を担うことを決断しました。


このように「責任者なりたくない本当の理由」が出てくると、

きっとあなたは、それを解消するための
アドバイスやサポートを提示することができ、
期待の社員様と共に前に進む1歩を発見できると思います。


「役職者になりたいと思わせるようなテクニックではなく、
 結局は対話のアドバイスか・・・」

と思われたかもしれませんが、やはりここが一番重要です(笑)


相手の考えを変えようとする前に、
まずはご自身の聴き方を変えて臨んでみてくださいね。

あなたと、責任者候補の方との間で、
前向きになる話し合いになることを応援いたしております!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。



よろしければ、サポートをお願いします。いただいたサポートはコンテンツ発信の充実に使わせていただきます。