創業者CTOこそ、経営陣としてバランスを大切に
株式会社Another works CTOのソルです。
今回CTO協会のアドベントカレンダーに参加させていただきました。
Qiita x 日本CTO協会共催!あなたの自己変革について語ろう! Advent Calendar 2022
普段こっそり記事などを読んで密かに参考にさせていただいているようなCTOの先輩方の名前に自分の記事を並べるのはいささか緊張感もありますが、せっかくのチャンスではあるので便乗させていただきました。
自己紹介
24歳の時にAnother worksを共同創業し、CTOになりました。
会社は今4期目なので、CTOとしても4年目です。
CTOとしても社会人としても若手の部類で、社会人歴としてはCTOになってからの方が長いです。
普段はSaaS型の複業マッチングプラットフォーム「複業クラウド」 というプロダクトをどうやってグロースさせるかについて頭を悩ませながら考えています。
CTOが経営陣としているのはなぜか?
CTOと言っても会社のフェーズや文化・事業、その人自身の得意・不得意によって変わってくると思います。
私自身CTOとはどうあるべきか、何に対してバリューを発揮すべきかということに悩み続けて、今も悩み続けながら日々仕事をしています。
この記事を読ませていただき、勉強になりました。そしてよりリアリティーや具体性を持たせた上で自分自身に落とし込む必要があるなと感じています。
CTOとして、そして経営者の一員としてバリューを発揮すべき領域は三つあると考えています。
CTOの役割はBusiness、Technology、Productという三つの領域に分解しそのバランスをとりながらもそのどれかの領域で尖っていることが重要だと思っています。他のCTOの方を見ていてもなんとなくこの三つのどれかに分類できそうだなというのは感じています。もちろん三つともハイレベルなすごい人もいらっしゃいますが、そういった方であってもそのうちのどれか一つが特に突出しているなと感じます。
一方でバランスを取るのも非常に大事で、例えばBusinessに傾倒しすぎた場合、ユーザー体験の悪いプロダクトになったり、技術がおろそかになって長期的な負債になったりすることがあります。そのため、この三つのどれかに偏りすぎないようにバランスを取ることも技術がわかる経営者だからこそのCTOとしての役割だと感じています。
このバランスが崩れると長い目で見た時に経営の破綻が起こるので、経営者としてここを重要視するのは会社経営に直結すると考えています。
技術と経営
まだ完璧な回答を出せはいないので、あくまで現時点での私の考えを述べたいと思います。(いつかはこれだと言える答えに辿り着きたい)
技術は、ビジネスやプロダクトを支えるための手段でしかないという風に割り切る考え方もあれば、未来をよりよくするための技術自体が重要なロマンだという考え方もあると思います。
私自身技術とは、IT企業がビジネスを行う上での必須道具であり、
手段として捉えるべき。
その一方で、ある一定のところまで磨き上げることでブレイクスルーを起こすことができるロマンもあると考えています。
つまり手段でもあり、ロマンでもあるというふうに捉えています。
例えば複業クラウドを立ち上げる際に、ツーサイドマッチングプラットフォームという複雑性はあるものの、技術自体は比較的シンプルにマッチングを生み出すというところを優先していました。
もちろんこの時点では複業クラウドにとって技術とは一つの道具でした。
複業クラウドは現在サービスリリースから三周年を迎えました。私はここからさらなる発展を目指すために技術を使ってブレイクスルーを起こす必要があると信じています。
たとえば、今はまだ複業の中心はIT系の業務がメインであるが、より多くの方が複業という働きかたを選べるようにしていくためなのか、はたまた違う何かなのか。今はまだわかりませんが、必ずそこにはロマンがあると思います。
弊社Pdmと1on1で80歳まで複業クラウドを作り続けたらすごいサービスが作れそうだねという話をしたことがあります。
その間には50年くらいあり、予想もできないような世の中になっていたり、
複業クラウドというサービスの中身自体丸々変わっていたりするかもしれないです。それでもこのサービスをより良いものにし続ける
技術とプロダクトの未来にロマンを持ち続ける、そんな人間であり続けることが、CTOが経営陣として存在し続ける意味になるのではないかと考えています。
おわりに
自分自身まだまだできないことだらけで、もっと自分を磨かなければならないと常日頃感じております。
会社で自分が一番成長していると自信を持って言えるように日々鍛錬を積みながら、創業者CTOという最高に面白い仕事に出会わせてくれた代表の大林とAnother worksという会社を支えてくれる全ての人に感謝をしながら
今日もキーボードを叩き続けようと思います。