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感動し続けることを大切にしたい


大学生の時は、旅するように毎日わくわくした感覚を持っていたはず。
大人になって、その感覚をずっとキープし続けられてる人ってほんのひとにぎりかもしれない。

わたしも社会人になってから、周りを見過ぎて、こう生きないとばかり思いがちだった。
わくわくすることより、周りを見て、ちゃんとしないとって。
ちゃんとしないとって、今思えば何だろう。



ワーホリでカナダに来て2ヶ月。
7月に迎えた28歳の誕生日に書いた日記を見返していた。

そこには、『将来やりたいことや自分で想像できる未来のイメージ。それがいつか叶うのでは…と思えるようになってきた』と書いてあった。

学生の時から、留学に行けなかったので、いつかワーホリで海外に長期で暮らすんだという一つの夢があった。
でも、ここ数年は、はるか遠くの果てにあるように感じていた。社会人になってから、日々目の前のことに必死だった。忙しいを理由に、先のことを考える余裕のない時間を積み重ねてる時期もあった。

”夢を叶える””やりたいことをやる”は、やらなきゃいけないことをやってからの次の優先事項だけど、なかなかそこには届かないものだ。


大学卒業後に企業に就職し、その環境で上手くやれなくて自分を責めてしまった時があった。
ある朝、会社へ行こうと、家を出たところの階段の上で足は前に進まなくなった。感情ないままに、ただ涙がつーっとこぼれ、止まらなかった。
そして感情が遅れて出てきた。
「もう行きたくないんだ…」と。

まるで無音の世界に、その言葉だけが響くようだった。
ここまでしないと、気づけなかった自分の気持ちに驚く。
正直に生きれてなかったんだなって。

結果的には、休職し、その後退職するきっかけになった良い出来事だったけれど。
当時の、ちゃんとしないと!と思いがちな私にとって、会社に通えてない自分の状況を受け入れるのは簡単ではなかったと思う。

さらに、“退職”は大きな決断だった。決断したからと言え、そこからが辛かった。何をする気も起きないし、未来がきらきらしていた学生の頃や、働くことを楽しみにしていた自分はどこへ行ったんだろうと。

何に対しても、わくわくせず、感覚のない初めての体験。
そのときは海外へいつか行きたい気持ちもどこかへ行ってしまっていた。


でも、もがきながらも自分なりに、長い時間をかけて自分の感覚を取り戻していく。

どんな小さなことでも、心動かされることにアンテナを張って、思い通りに状況が変わらない時も、そこで良いエネルギー(良いなぁと思ったその瞬間のこと)を感じ取ったら、想いを馳せてみる。
一旦現実は置いて、風の音を聞き、花の美しさを100%の今の自分で味わってみる。目を瞑って、深呼吸。

水につければ冷たい。きもちいい。

私の場合、自分の中で勝手に作られてしまった心配や、ネガティブな思い込みを持っている時、常に変化し続ける大きな自然の中に身と心を置くと、その心配や思い込みは非現実的なことと深いところから気付かされる。そして、他でもない私が、”ここに在る”というマインドにまたピントが合ってくる。


感動し続けること。
感動できる心の状態があれば、本来の自分を失わないでいられる。
この世界で生きるには、時に乗り越えなきゃいけないハードで辛い場面もあるけれど、感動できる心の余裕さがあれば、その時がくれば、よいしょって、必要な大きな決断も、案外スムーズにできてしまうかもしれない。

本来の自分を失っているくらい疲弊してる時もあるかもしれないけど、大丈夫。

お風呂に浸かることは気持ち良く感じるだろうし、アロマを香ってうっとりするかもしれない。映画を見て揺れ動く感情があるだろうな。その感覚が本来の自分がからだで感じている感覚だから、絶対に大丈夫。そうやって、心を解していく瞬間をたくさん作っていこう。

ふと見上げると、虹があるかもしれない。

そして、企業を退職してから、4年経った今、ずっと叶えたかった海外での暮らしを実現することができていた。

ある時、" 感動し続けて "と、自然からのメッセージを受け取ったことがあった。声が聞こえたわけではないけれど、人のいない自然に囲まれた場所。川のせせらぎと、眩しいくらいに温かく包み込むような日差しの中で、私の身体の中にしっかりと響いた言葉だった。

この先も、生きていれば、きっと色々なことがあるだろうけど、これだけは忘れないでいたいな。

今住んでいる場所。思わず、大きく深呼吸してしまう。

自然はいつも何かしらのメッセージを発している。

それに気づける自分を常にチューニングし続けていきたい。

そんなシンプルなことが、自分や自分の未来を動かしていくかもしれないし、1番の味方であるべき自分に愛を送る方法のひとつだと思う。そして、大切な周りの人に伝播していくはず。私はその方法を模索している。

ユーコン川沿いの公園でベンチに座っていたら、この確信を留めておかないでねと、何かに語りかけられた気がした。大切な人たちに、いつか良いタイミングで届くように、書き続けたいなと思ってます✏︎✴︎✴︎✴︎

公園のベンチで書いてたら、Ravenが近づいてきた。