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極夜に近づく世界での心配事



sunrise 10:45/sunset 16:54。

最近はもう、太陽が真上に昇らない。

世(夜)が明けるのは、出勤する時でもなく、随分と1日を過ごしたように感じる、ブランチの時間帯。

地平線から近い位置を緩やかに曲線を描いていく太陽は、優しくあたたかく。

この厳しい寒さの地に住む人々にとっては、
大切なものなのだろうなと思う。

接客中に交わすちょっとした挨拶で、
天気のことを話すし、やっぱり太陽があるときこそ皆明るいし楽しそうに見える。

私にとって、初めてのこの極夜に近い世界で暮らす冬のシーズン。

日照不足によるビタミン欠乏のために、勧められたのはサプリの摂取。それに頼らず、自分の免疫とメンタルを試そう!なんて意気込んでたのも束の間、ここ数日は風邪で寝込んでいた。体調不良がカナダに来て多い気がして気持ち的にも凹んで、こんなときは悪いことも無きことすら、余計に考え過ぎてしまう。

海外暮らしでの体調不良は、いつも以上に、ものすごく不安になる。

結局はおそらく風邪(強めのウイルス)だったけど、その間に色々な原因を考えた。



•年重ねて身体も変わってきたのかな…

•食事が合ってないのか…
(そういえば小麦粉や高カロリー食が多い)

•外食では、砂糖も塩も過多な気がするもんな…

•やはり日照不足からかな…
(1日太陽を見ずに終わる日が多いんだなぁ)

•そもそも無意識のうちに感じるストレスかな…

色々リサーチしても、これといった原因だなんて突き止められるはずもない。
その不安と心細さから、いつもの、さぁ自分の免疫で治そう~!と身体を信じる底力みたいなものがどこにも見当たらなかった。

そして、すごく、すごく久しぶりに、頭痛薬を服用。その効果といったら抜群だった。小学生以来飲んでなかった気がするけど、ここでは自分なりの方針には従わず、お気持ち優先して良かったと思う。
ありがとう、文明の利器!

いつもだったら無条件に光を与えてくれる太陽が、日頃から元気をくれていたんだなとつくづく思う。陽気な太陽エネルギーが照らす、果てしなく続く青空と雲の模様を眺めていれば、何かを心配し過ぎる前に、心が弾み始める。

その代わりを求めてじゃないけれど、朝方出勤しながら、世界を照らす満月に、ちょっと想いを馳せる。

月光浴でなんとかならないでしょうか。

と思い、月を見つけたときには意識的に、月光を取り入れていこうと思う。


日本にいた時は、夜、月や星を眺めては何度も助けられた気がしていたけど、太陽があったからこそなのかな。


羽を伸ばしたくて、新たな居場所を見つけたくて、海外に来たけど、日本にいる家族や友達を思い出して心細くなる。

そんなことを何度も繰り返し考えながら
薬を飲み続けて3日ほど経ち、やっと健康という体の状態を思い出してきた。


ある夜に見た不思議な夢の中で、自分が横たわる映像が浮かび上がってきた。
今の食事が合ってなくて、腸に良い菌たちがいなかった。”腸活”っていう文字も認識する。

起きてもまだその記憶は鮮明だったので、さっそくGoogleで検索。腸内の悪玉菌を減らし、善玉菌を増やすような食事を取り入れていこうと思う。


•毎朝お味噌汁を飲む
•フルーツ摂取を増やす
•小麦粉<米
•発酵食品を食べる
•食後のハーブティー続ける
•ビタミンサプリも飲んでみる(日照不足のため)

なんだか身体の実験をしているようだな。自分の身体と向き合う時間に集中できるのもワーホリの醍醐味でしょう。

私の住むカナダは、どこの国かも分からないくらい色々な国からの移民が多い。みんな故郷ではない場所で、よくがんばっている。それもそつなくこなしているように見える。

異国の地でがんばる自分に乾杯!
そうだ、今夜はご褒美に買っておいたワインをいただこう

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