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TikTokが広島平和記念式典をライブ配信するワケ

TikTokが明日8月6日朝行われる「広島平和記念式典」をアプリでライブ配信します
現在、TikTokはアメリカではトランプ陣営からの強行な反対とマイクロソフトによる買収が進み、国内では自治体が次々に手を引きはじめています
そうした中でTikTokはどこに向かおうとしているのでしょうか

1.広島平和記念式典をTikTokがライブ配信

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平和記念式典のライブ配信は平和について考えるきっかけに
8月6日の朝、NHKをはじめテレビではもちろん生中継しますが、今や、テレビを持っていない人も多いでしょう、また自分の部屋でスマホしか見ていない人も多いでしょう

一番身近なデバイスであるスマホ、それも毎日多くの人が普段使いしているTikTokで、オススメのメニューに「広島平和記念式典」が大きく表示されたら・・・

若い人たち、テレビでの生中継をあまり見ていなかった多くの人たちが、
広島の平和記念式典を見て、広島について、原爆について、戦争について、そして平和について考えるきっかけになると思います

メニューを見る限りは午前7:55の式典冒頭から、献花、黙とう、平和宣言、そして閉式まで、ほぼ完全に中継される模様です

2.TikTokはメディアをめざしている

では、なぜTikTokは今年の広島平和記念式典のライブ配信を始めたのか
それはTikTokがメディアをめざしているからだと思います

メディアとは、“今”を伝えるもの “今、起きていること”を伝えるもの
そして “今、伝えるべきもの”を伝えるものです

もちろんこれまでのTikTokのコンテンツも、これからヒットしそうな曲に合わせて楽しく踊る動画を始め、家族や友人たちと楽しむ動画、世界中のおもしろ動画などなど、すべて“今”を表しているものであることは間違いありません

しかし、日本において、8月6日の朝に伝えるべきものは何なのか
広島の原爆の日に、広島で行われる、被爆者への鎮魂と平和への誓いの式典を伝えるべきではないか、これがメディアです

3.ニュースコンテンツを強化するTikTok

最近、TikTokのニュースコンテンツ強化を伝えるニュースがありました

「#TikTokでニュース」の第一弾として、朝日新聞デジタル、AFPBB News、時事通信ニュース、ロイターなど伝統と実績のある複数のメディアが参画するという。

ハッシュタグの「#TikTokでニュース」にはさまざまなコンテンツがアップされています

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記事にもなっている朝日新聞、時事通信社のアカウントもありました。ただまだあまりフォロワーはついていないようです


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朝日新聞社、そして時事通信社の公式アカウントも、フォロワーはまだ100人前後です。もっともTikTokはフォロワーが少なくても、いわゆる“確変”が入れば思いっきりバズるのがTikTokではありますが・・・

その中で、さすが日テレはかなりのフォロワー数を獲得しています

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4.TikTokはどのようにメディアをめざす?

次にTikTokが打ってくる手は、アプリの中にニュースというメニュー、あるいはタグを設けてニュースを集めたコンテンツを作ってくるのでしょう

PCポータルウェブの世界を制したYahoo!、あるいはスマホメッセンジャーの世界を制したLINEのように、日本において、ニュースはキラーコンテンツです

TikTokニュースアプリまでは行き過ぎかもしれませんが、いずれにしても、ニュースコンテンツをまとめてアピールしてくるはずです

もちろんTikTokを巡っては、アメリカではトランプ政権からの強権的な否定とマイクロソフトによる買収話が進み、日本国内でもセキュリティへの懸念から自治体が次々に手を引き始めています

だからこそ、TikTok側も自らの将来に向けて、次々に手を打っています

引き続きTikTokの今後からは目が離せません

明日の朝は、TikTokでも広島平和記念式典のライブ中継を拝見したいと思います


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