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シネマティックな写真を撮りたいから、色とアスペクト比を変えてみた

前回の記事で、素人の自分はアスペクト比を変えるだけでは、シネマティックに撮れないという結論に行き着いた。

そのため、今回は、SIGMAfpのカラーモードのひとつである「Cinema(シネマ)」を使ってみることにした。

ただ、このシネマ、最近多いブルー系ではなく、アンティークな雰囲気の昔の映画をイメージしているようで、色彩が褪せてしまう。ある意味エモいのか?

色鮮やかな花もこんな感じだ
ただこのクラシックな雰囲気が味でもある

赤は深みがある仕上がりで、主にピンクや紫が褪色している感じがする。
個人的には好きな雰囲気だが、使いどころを考えないといけないなとは思った。

物語がある景色を撮りたい

とりあえず、撮るものの選択肢が多そうな新宿駅周辺へ。

橋の上から俯瞰してみる

今回は、せっかくカラーをシネマにしているし、シネマティックを目指しているので、なんとなく物語がある景色を撮りたい。

どこに行きたいんだろう?
新宿駅の構造は複雑だ
地図アプリを使っても容易に辿り着けない

これは私見だが、いい写真とは、見た人が何らかの感情を抱き、その切り取られた部分から、さらに創造を膨らませていけるものだと思う。

だから、自分は、インスタに載せられたキレイな景色より、ふとした日常が垣間見える風景の方が好きだし、化粧をして着飾っている人の映え写真より、家族が撮ったブレたりピントが合わずどうしようもなかったりする写真の方が好きなのだ。
(この場合、風景というより光景という表現が近いかもしれない)

新宿は車が多いため信号無視は命取り
まだ赤だが早く行きたい気持ちが
足元に現れているようだ
多分この人は青になったら早足で渡るのだろう

だが実際は、必ずしもその光景に物語を感じて撮っているわけではない。

なぜならば、自分は写真というものの前に「カメラ」という存在が好きなのだ。

ガードレール脇に雑草と共にそこにあるビン
割れているところに
何かを感じざるを得ない

カメラと共に出かけ、さまざまな光景を一緒に見る。
そして、誰にも理解はされないかもしれないが、なんとなく魅力を感じた光景を見つけ、カメラの設定をガチャガチャといじりながら写真に残していく。

結局、人に何らかの感情をというのが理想論になってしまっているのは、自分の特性によるところが大きいのだろう。

新宿御苑へ

せっかく年パスを持っているので、新宿御苑へ向かうことにした。
ちなみにこの日、仕事は午後休。

寒くなってきたがまだ元気なハチ
セイダカアワダチソウと共に

平日の閉園間際だが、人が多い。
さすが、人気の憩いの場だ。

ここだけ見るとロンドンあたりに
見えないこともない
手にはマックの袋
ゴミの放置がほぼないのが新宿御苑
秋も深まってきて落ち葉を踏む
カサカサという音が心地いい

意外に広い新宿御苑、自分は秋バラをみようと、バラ花壇の方へ向かった。
春には満開で、人々を惹きつけてやまない場所だ。

可憐に咲くバラ
ここでバラを見ている人数は少ない
春ほど注目されていないようだ
咲いているバラ自体も多くはない
数が多くないため被写体に迷うこともない

少しもの悲しい雰囲気を感じながら、バラを堪能した。

プラタナス並木

新宿御苑の映えスポットといえば、プラタナス並木だ。
ベンチが等間隔で置かれ、ゆったりとした時間を過ごしている人たちがいる。

整然と並ぶプラタナス
ゆったり語らう人たち
落ち葉で遊ぶ親子
取り残されたベビーカー
主人の帰りを大人しく待っている

最近は、外国人も多いため、このプラタナスの並木とシネマの色味から、どこか海外のようにも見える。
色の効果というものは、強力だと感じざるを得なかった。

せっかくの並木なので1枚だけ縦構図で

新宿御苑といえば日本庭園

日本庭園の橋を、池の映り込みを入れて撮るとなると、少し引きでのこのアスペクト比はバランスがいい気がする。

正面の橋から撮影した日本庭園
ここから撮る人も多い

橋の上へ行くと、一度ここで立ち止まる人がそこそこいる。

池にはたくさんの鯉がいて
人を見ると寄ってくる
ただ餌をあげられるようなサービスはない
しばらく観察をした後去っていく
橋の下には希望を捨てきれない鯉たちが
まだ待っていた

閉園前に街へ戻る

公園の整備に入る方たちの姿が見え始め、迷惑にならないよう御苑を後にした。

帰る人たち
取り残された子どもの靴
きっと新宿御苑の広場で楽しんだのだろう

新宿南口方面を目指して歩く。

奥に都庁が見える
しっかりチェーンがかけてある
こんなものまで盗まれるのか?
さすが新宿
雑踏を進む
進む
すでに街灯は光を灯していた
街の一部はクリスマスの雰囲気を纏っている
この裏路地は人通りが少ないので
南口から東口に抜けたいときにオススメだ

シネマティックに撮れたのか?

今回に関しては、シネマティックな写真となったと言えると思う。

クリスマスが近づいてくる
それでもまだ
夏を手放したくない人向けのブーケも

色のもたらす影響は、かなり大きい。
見せたい雰囲気に合わせて、調整をすれば、意図するものを伝える助けになるのだと改めて認識した。

SIGMA fpには、まだほかのカラーモードがあるので、そちらも随時試していきたい。


📷SIGMA fp

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