見出し画像

「ソロ温泉」で人間関係のスイッチを切る

現代人は多くのストレスを抱えています。メンタルの不調に悩む人も多いででしょう。そうしたストレスの多くは人間関係が原因であることが多い。空白の時間を愉しむソロ温泉では、人間関係のスイッチをオフにすることが大切です。

人間関係がストレスをもたらす

会社の上司から受けるプレッシャーがきつい、友人や恋人との関係がうまくいかない、家族とうまく折り合いがつかず、家に居場所がない・・・などなど。人間関係は心のよりどころとなりますが、逆にストレスをもたらすのも人間関係です。

特にネット時代を生きる現代人は、広く浅い人間関係を抱えながら生きています。リアルの人間関係だけでなく、SNSでも多くの人とつながっている。人類の歴史上、これほど多くの人と人とがつながりをもっている時代はなかったでしょう。もはや人類の脳のキャパシティーを超えるほどの人間関係を構築しているはずです。

だからこそ、現代人は人間関係のスイッチをオフにすることが大切ではないでしょうか。

人間関係に振り回されない解放感

ソロ温泉に出かけると、人間関係のつながりをリセットできます。いつでもどこでもひとり、電車や車の隣りのシートには誰もいない。宿でも湯船の中でもひとり。誰かに振り回されたり、気を遣ったりすることもない。日常生活の中で、他の誰かの存在を意識しなくていい時間はめったにありません。

ひとり旅が好きな人は理解できると思いますが、まわりに知り合いが誰もいない環境はとてもラクだ。日常ではなかなか体験できない解放感を思う存分に味わえます。

だからこそ、その解放感を損なわないように注意を払う必要があります。せっかくソロ温泉に出かけて人間関係のスイッチをオフにしたのだから、むやみにそのスイッチをオンにしてはいけません。

ソロ温泉では「SNS禁止」

しかし、そのスイッチはあなたのすぐ手元にあります。スマホのSNSやメールを開けば、すぐにスイッチがオンになってしまう。友人・知人のSNSを開くと、何をしているのか気になる。いつものように「いいね!」やコメントをしたい衝動に駆られてしまう。ひとたび仕事のメッセージを見てしまったら、気になってゆっくりくつろげません。

したがって、ソロ温泉では原則、SNS禁止。これを推奨したい。

1~2日、知人や友人のSNSを見なかったとして、何か問題があるでしょうか。休日にまで仕事の対応をする必要が本当にあるでしょうか。緊急事態などは、めったに起こるものではありません。

そもそも、いつものようにだらだらとスマホをいじっていては、はるばる温泉地に来た意味がなくなってしまいます。

私は、ソロ温泉の旅の最中はSNSをまったくチェックしません(長期の旅の場合は定期的にチェックします)。スマホを手に取ると、いつものくせでネットサーフィンをしたりアプリを開きたくなったりするので、機内モードにしたり、カバンの奥のほうにしまったりします。スマホの電源を切ってしまうことさえあります。

「スマホなし」の食事を堪能する

食事中もスマホは機内モードにして外とつながらないようにしています。ひとりで食事をするときは、手持無沙汰でスマホを見てしまう人も多いと思いますが、とても損をしています。

私も昔はスマホをいじりながら食事をしていましたが、ある温泉宿の夕食時にスマホを部屋に忘れてきてしまった。すでにコース料理も始まってしまったので、そのまま食事をいただきましたが、このときの食事がことさらおいしく感じられたのです。

食事だけに集中できるから、料理の味だけでなく、見た目や匂いなどを五感で味わうことができたのでしょう。特に高級な料理プランでもなかったのですが、「こんなにおいしいのか!」と感激しました。

ソロ温泉は湯浴みがメインの旅ではありますが、旅先での食の楽しみは他の旅と変わりません。せっかくの旅先での食事。その土地でしか食せない地元の味を思う存分堪能したいところです。
 
現代社会は、リアルでもネットでも人間関係が過剰ともいえる状態です。温泉地に滞在するときだけは人間関係のスイッチをオフにする。そうすることで、心がすっきりしたり、新しい気づきあったりするはずです。人間関係に疲れている人にもソロ温泉はおすすめです。


この記事が参加している募集

サポートいただけたら大変ありがたいです。サポートは温泉めぐりの資金とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。