4月29日


激しい胎動を前に下腹の皮がもたない。下腹というか、地球で例えるなら南半球。これ以上は伸びないよ。寝返りをうってなんとなく痛みを逃がす。
わたしの場合、これのせいか重力のせいか、下から肉割れができる。
サビの妊娠のときは、妊娠線ができるのを危惧したびぃとさんが甲斐甲斐しく毎日クリームを塗ってくれて、出産まで変化なかった。でも産後、お腹が戻っていくときに少し肉割れができていることに気付いた。あれだけびぃとさんが気を使ってくれたのに、という申し訳ない気持ちはあったけど、思ってたほどへこみはしなかった。やれることはやったし、それくらい自分のからだはがんばったと思えたから。
たぶん、今回の妊娠でまたそこそこ増えてる。自分ではあんまり見えないからどのくらいかはわからない。今度はもう少しショックを受けるかな。どうかな。もし落ち込んだら、全部が終わってからカバースカータトゥーにでもしようかな。

朝ごはんのあと、果林の爪を切った。
伸びてて本人(本猫?)も気持ち悪いのか、いろんなところで爪をとごうとして困ったから。ティッシュを広げて、切った爪を乗せる。途中飽きて逃げようとするので、あやして誤魔化して、角度を変えて切っていく。
その間ずっと、サビはそれを見てた。にゃー、といいながらにこにこにやにやしてた。
逃げられない果林をいじわるな目で見たかと思えば、にゃーいたい?ときいたりする。切った爪の白い細かい破片をしみじみと眺めて、なぜか新しいティッシュを隣に一枚敷いた。これだけで足りるからいらないよと伝えると、使いたかったのかおもむろに先を丸めて自分の鼻につっこんだ。いや自由か。資源は大事にしてねってとりあえず言っておいた。

お昼ごはんは昨日のデリバリーの残りをみんなで食べた。2回たのしめるってお得でいいねって話をした。サビの今日のターゲットはハンバーグで、そればっかり食べようとするから隙あらばお米とお水を与えた。最終的には全部食べるんだからほんとにすごい。サビに関しては食事で困ったことはほとんどない。食べ過ぎがしんぱいなくらい。贅沢な悩み。

今日はお昼寝も夜も、わりとすんなり寝てくれたような気がする。珍しいから書いとこ。
明日は朝ごはんにおにぎり食べようねと約束して、おやすみなさいをした。

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たぶん、やっぱりちょっと肉割れ増えた。おへその横と南半球のお腹に少し。あとは太ももかな。どのくらい増えたかはよくわからない。

ひび割れた皮膚の波が魚の鱗に見えて、人魚みたいな気分になるので、やっぱり思ったほどのダメージじゃなかった。彼らはここで育って、そして生まれて来たんだなってしみじみする。

まぁそれでも消えるならそれにこしたことはないかな、とも思う。自分のからだだけど、複雑な気持ちになります。

投げ銭うれしいです。 子どもたちとたのしいことをするか、お寿司をたべます。