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タイムマシンの正体

旧友のSNSアカウントを発見したら、とりあえず見てみる男、私です。

たまたまTwitterで、高校まで一緒だった友だちのアカウントを見つけて、そしてそのフォロワーを見ていくと芋づる式に同級生のアカウントが見つかるという。え? 同窓会あったん?

まあ、こんな陰キャムーヴをおそらく全国の5億人の陰の者にとっては日常茶飯事だろう。

そんな高校の頃に思いを馳せている時、とあるブログのことを思い出した。

隣のクラスだったが、4人組のバンドがあった。彼らは共同でブログを執筆していたのだ。

バンド名で検索すると、ブログはまだ残っていた。立ち上げた当初は毎日更新していたようだが、1年も経つと、1月に一回、ひどいと季節に一回と更新頻度はがた落ちしていた。何か身に覚えがあるな。

文化祭での演奏、卒業式でのライブ、彼らの歩んできた1年1年が鮮明に綴られていた。僕も彼らのライブを見てきたからよくわかる。

そして僕は気づいた。
タイムマシンなんだ。日記は。

過去に限定されるけど、読むとあの頃に戻れる、そんな魔法なんだ。

学生の頃の、眩しすぎて直視出来ないほどの思い出に、僕は救われている。

きっと彼らは他人のSNS読み漁るなんてことしてないと思うけど。しかもまさか過去のブログを、まだたまに読んでいる奴がいるなんて、夢にも思ってないだろうな。

今日もまた、タイムマシンに乗って、彼らの過ごした輝かしい高校時代に思いを馳せるのだった。


おわり