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【詩】ト mo 喰 う


街そのものが虚像だと知りながら
僕らはフェイクの希望を掲げ
手の届く範囲から
ひとりずつ喰べていた

抜け殻さえ弔わず
成仏できないきみを背負って
墓場に埋めることすら許されない

得るものなど 残るものなど
タカが知れているというのに

一瞬のまやかし 縋り続ける








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