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【詩】灯


言葉を沈めた数だけ
静かにあかりが灯る
レクイエムのように
ゆらゆら ゆらゆら 舞う

涙を堪えた数だけ
静かにあかりが灯る
幼子を慰めるように
ひらひら ひらひら 舞う

温度のない灯りを
きらめかせるために
私は今日も夜の淵で
さらさら さらさら 謡う


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