愛着不全の回復イメージは「強くしなやかな女性」|ドクターX、アンジェリーナ・ジョリー☺

【質問1】愛着不全の回復した後のイメージキャラクターは「ドクターX」 、なるほどでした。エネルギー溢れる若々しい感じでしょうか。まず強い女性のイメージで、宮崎駿監督の女傑ばかり浮かびました(笑) ラピュタのドーラ、ナウシカのクシャナ、もののけ姫のエボシ御前... ちょっと強すぎますかね(笑) もっと可愛げありそうですね、ちびまる子ちゃんのまるちゃんとかはどうでしょう? まだ小学生だけど(笑)「ヤレヤレ」と冷めつつも涙脆い人情家で愛される人物というか。 ムーミンママはどうかな...母性たっぷりで落ち着いてて頼りになるけど乙女感もどこか感じるというか。

【お返事1】愛着不全の回復イメージは「強い女」ですね。アンジェリーナ・ジョリーなんかはいかがでしょうか。彼女も強いですね☺若々しいというより、強くなる感じですね。いろいろと満ち溢れてくる感じですね。愛着不全の方が強くなると、強くなるほどにしなやかさが出てきます。宮崎アニメでいうなら、紅の豚のジーナのような感じを思い浮かべてもいいでしょう。紅の豚の実写版があるなら、ジーナ役はジョリーがはまり役だと思いませんか?☺

つまり、人の目ばかり気になっていた自分から、そのような「強さ」が出てくることが、回復の鍵になるということです。

【質問2】stand.fmリスナーです。質問箱やnoteも合わせて拝読するほど十中八九、愛着不全だろうと自認してるのですが...抵抗があります。
それは愛着障害の方が回復するとスナフキンとか素敵なイ メージがあるのですが、愛着不全て個人的にメンヘラとか良くないイメージだったので、だから今日の質問箱で、言い過ぎだとしても、治ったら 「ドクターX」 とか? とあって希望が持てまし た。時間はかかってもいつか魅力的な人になれるとしたら諦めないでいられそうです。「これだ」というイメージが出てきたら、また発信していただけたら嬉しいです。リクエストでした。


【お返事2】今朝の質問者さんには「強い女」というイメージを言語化していただき、それはそうだなー、と思いました。愛着不全の人が回復するとまさに「強さ」が出てくるのです。メンヘライメージが払しょくされるでしょう。

今回は、2つ似たような質問が来ていたのでまとめて紹介しました。

※この記事は、Twitterの質問箱に来た質問を深掘りして回答したものです。

■メンヘラからの脱出|キーワードは執着

愛着不全とは不安型愛着スタイルの方々です。愛着不全のイメージは、あまり良くないですよね。メンヘラとか、お姫様とか、自己中とか、散々です。そのようになるのも理由があるわけで、でもそれを理解していたとしても、治療者さえも引いてしまうことがあります。万事休す状態が続きます。その結果、治療に嫌気がさして、治療をやめるかドクターショップの旅に出ます。

この最大の原因が、回復ルートや回復イメージがはっきりしないからかもしれませんね。なぜはっきりしていないのか。それは回復まで持っていける治療者が少ないからです。だから最終イメージを描くことができず、中途半端な治療終了も多いのが、愛着不全です。

どうして回復までもっていけないのか。それは執着という個人的無意識を扱わないといけないからかもしれません。愛着を知っているゆえの執着です。執着は扱いづらい。また治療者が、執着に怯えてしまっていることもあります。それほど執着の問題は大きなものです。それは仏教でさえそうです。どんな高僧でも逃れられないのがこの「執着」だからです。それだから、一般人のメンヘラな人はムリ、そう治療者が思ってしまうのは、あながち責められないかもしれません。

でも治療者側が、そういうことが分かっていて、それをも引き受けられれば、セッションがどんなに揺れたものになろうとも、幾多の暴風雨の中でも渡っていけるでしょう。それには回復ルートがはっきりしていることが必要なのです。

同時に、回復イメージです。これをはっきりと見ている治療者はどれほどいるのでしょうか。私は、今回、質問者さんに教えられました。回復イメージは「ドクターX」外科医・大門未知子です。米倉涼子ですね。彼女の持つ特性ということで「強さ」ということを教えられました。

■愛着不全の方の持つ「強さ」とは?

宮崎駿のアニメには特別な女性が登場します。どう特別か?それは強い女ですね。彼女のためならひと肌脱ぐ人がたくさんいる、そんな強さです。私がパッと思い浮かんだのが、紅の豚のジーナです。そしてアンジェリーナ・ジョリーでした。しなやかな強さですね。昔のアイドルでいうと、山口百恵なんかもそうかもしれませんね。中島みゆきなんかもそうかな。

愛着障害の方が回復した場合、そういう強さは出てこないように感じます。この違いは、愛着不全の方は、もともと愛着というものを経験しているからでしょう。だから、元来経験してきた愛着が補強された形で回復するため、強く生きられる方へ振れるのだと思います。この強さを生きられるようになると、強くなるほどにしなやかさが増して、輝いてくるように思います。

愛着不全はなかなか回復するのが難しいのですが、それでも回復すれば、スッキリと自分の人生を強く生きていけるでしょう。

■回復イメージは女性だけ?

愛着不全の回復イメージは女性だけなのでしょうか。たしかに回復イメージは、ドクターXやアンジェリーナ・ジョリーですが、「強くしなやかな人間」と考えてみましょう。

愛着障害の回復イメージはスナフキンでした。しかし、スナフキンを「男性」と思う人は少ないでしょう。彼の雰囲気が重要だからです。それは、ドクターXやアンジェリーナ・ジョリーも同じです。ああいう雰囲気が重要。

愛着不全は男性もフツーにありますが、一般的には、男性の場合は愛着不全をあまり自覚していないことが多いです。理由はいろいろあるのですが、カウンセリングに来る理由がみつからないというのが一番に来るでしょうか。

女性の場合は、子育てがうまくいかずに来ることが多いですが、愛着不全の男性は、子育てにも熱心でなく、あまり困っていません。別の理由で困っていても、話の流れで実母のことが出てくると無意識に避けがちになり、実母との関係にメスを入れるのを嫌います。いつまでもくっついていたいマザコン癖が出てきます。

女性の場合は、マザコンにもなりつつ、自分の母親との葛藤を深く抱えますので、愛着不全感が大きくクローズアップされ、分かりやすくメンヘラになり、治療現場に登場します。

しかし、男性の愛着不全の方もわずかではありますが、カウンセリングに登場します。では彼らの回復イメージは何でしょうか。男性版をあえて考えてみます。

強くしなやかな感じ。真夜中のカーボーイのジョン・ボイドなんかどうでしょうか。アンジェリーナ・ジョリーのお父さんですね。真夜中のカーボーイは、脳天気なテキサスの青年がニューヨークで真実の友情に目覚めていくストーリーです。能天気から憂いのある表情、抑うつっぽくなっていきます。

カーボーイの格好をしてニューヨークを歩く設定は、まさに空気を無視して、ある種の愛着不全っぽいです。ひと目を気にしていながら、それがカーボーイの格好になってしまうところがズレまくってて、女性の愛着不全とは違うところでしょうか。

友情に目覚めて現実を知って、憂いを身につけていくことで、愛着不全感を癒していきます。カメレオンとも言えそうですね。カメレオンについては▼

■まとめ

・女性の愛着不全の方の回復イメージは、ドクターXや紅の豚のジーナ。あるいはアンジェリーナ・ジョリー。強さがキーワードです。それがしなやかになっていく。

・しなやかな強さが最終イメージ

・男性の愛着不全の方の回復イメージは、真夜中のカーボーイ。友情に目覚めて憂いを身につける体験が必要。それは、カメレオンとの出会い。

⇒解決しない悩みのある方は、ソレア心理カウンセリングセンター へご相談ください。

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