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頂点からの眺めを再び。仲間とともに業界トップを目指して再起業。 /【特別インタビュー】株式会社TSACE

2023年1月から始動した株式会社TSACE。介護・保育・栄養士業界における人材紹介事業を展開しています。

代表取締役社長を務めるのは竹之下 裕之たけのした ひろゆきさん(@h_takenoshita)。25歳のときに起業した会社を、わずか15年で売上高280億円、社員数1,217名規模の大企業へと成長させた経営者です。 

それぞれの人材紹介サービスを業界ナンバーワンまで押し上げたあと、事業売却を実施。現在は、同じ業界で再起し、再びトップに立つことを目指しています。 

今回は、ソウルドアウトで西日本拠点の責任者を務める執行役員・崎山 大輔さきやま だいすけがインタビュアーとなり、竹之下さんの仕事に対する熱い想いに迫ります!

株式会社TSACE
設立:2022(令和4)年
https://ts-ace.co.jp/


業界ナンバーワンを目指して

一生ものの感謝を集めたい

崎山:竹之下さんは、2004年25歳のときにTSグループ(現 トライトグループ)を創業し、わずか15年で売上高280億円、社員数1,217名という大規模な企業へと成長させました。そんななか、2019年10月に事業売却を決断し、新たなチャレンジに踏み切られましたよね。どのような背景があったのでしょうか?

竹之下:IPOを通じた拡大戦略を描くなかで、グループの代表をバトンタッチし、再びゼロから頂点を目指したいと考えたからです。

大きく三つ理由があります。まず一つ目は、仕事が大好きだからです。私にとって仕事は趣味みたいなもの。仕事より楽しいことはありません。

大企業のトップであるよりも、常に現場で最前線の仕事がしたい。最前線で仲間と一緒に会社をつくりあげながら成長を肌で感じていたい。仕事という生きがいを通じてワクワクし続けたいという思いがあります。

二つ目が、達成感を味わいたいという思いです。25歳で起業した当初、建設関連の人材派遣サービスから始め、次に看護師の人材紹介サービスへと拡充しました。その後、様々な職種に進出していきます。業界ナンバーワンの会社を「絶対に追い越したい」と言い続け、事業を拡大させていきました。

本気で努力して結果を出すことで得られる達成感や、上にのぼっていく感覚。この高揚感をもう一度、仲間とともに味わいたいと思ったんです。


崎山:会社をゼロから築きあげ、仲間とともに本気で業界ナンバーワンを追求する。そういった経験から得る達成感は非常に大きいのではないかと感じました。 

竹之下:本当にその通りです。

そして最後の理由は、人生で経験する様々な瞬間のなかで、一生ものの感謝を受け取りたいという思いです。例えば、贅沢なごちそうを振る舞い、「ごちそうさま」という言葉をもらう瞬間も感謝される瞬間の一つです。ですがそれは一時的な感謝にしかすぎません。そうではなく、私が求めているのは、一生涯にわたって感じる感謝のことです。

前職の社員からは「採用して、教育してくれてありがとう」とか、「今の自分があるのは竹之下さんのおかげ」といった感謝の言葉をもらってきました。このような一生ものの感謝をもっと増やしたいと思うんですよね。そうした想いから、再びチャレンジを決意しました。

ノウハウを活かしてさらに速く頂点へ

崎山:一生ものの感謝。私自身もこれからの人生において大切にしたい言葉だと感じました。では、どうして前回の起業と同じ人材紹介事業を再び立ち上げようと考えられたのでしょうか?

竹之下どうせやるなら一番を目指したい、ならば自分の得意分野である人材紹介事業だと考えたからです。特に、介護業界や保育業界における人材紹介サービスに特化して事業を展開していきたいと思いました。

 

崎山:介護業界や保育業界に注力する理由を教えてください。

竹之下:トライトグループの起業理由の一つと重なりますが、介護業界や保育業界における社会問題の解決に貢献したいと感じているからです。

介護業界では、少子高齢化が進行し、介護施設利用者は96万人に達している一方で、介護の担い手は不足しており、人材確保が喫緊の課題です。また、保育業界でも、地域によっては未だに「待機児童問題」が存在し、保育士不足が深刻な問題となっています。

私たちTSACEは、求職者と法人さま双方の橋渡し役となり、こういった社会問題の解決を目指します。今後ますます増加し、複雑化する日本の社会問題に向き合い、事業を通じて貢献していく覚悟です。

 

崎山:日本の社会問題にアプローチしていきたいとお考えなんですね。同じ業界で再起業されたのはどうしてでしょうか?

竹之下これまでの経験を活かして、よりも速く上を目指せると感じたからです。

私自身、営業、採用、マーケティングなどすべての分野に携わってきました。営業のイメージが強いかもしれませんが、マーケティング領域でも自分で広告運用をしていましたし、ディレクション業務も行なっていました。採用領域でも自ら採用戦略を考え、現場で実施していたんです。そのため、独自のノウハウをもっており、前回よりもスピーディに実行できると確信しています。

 

崎山:先日、竹之下さんのX(旧 Twitter)の投稿で、10月に単月1億7,000万の売上を達成されたとの情報を拝見しました。すごいスピード感ですよね。驚きました。

竹之下:ありがとうございます。25歳で事業を始めたときには、人材派遣がメインで人材紹介の「し」の字も知らなかったので(笑)。その点から考えると、かなり速く前進できているのではないでしょうか。

2023年1月から事業を始め、12月までには売上が7億円に達する見込みです。来期は25億円を目指して取り組んでいます。まずは、主軸である介護業界の人材紹介事業における地位を確立するため、集客に積極的に資金を投下して求職者の確保に努めていきます。

 

崎山:ソウルドアウトも、TSACEさんの事業開始から集客のお手伝いをさせていただいてきました。マーケティングご担当者とは、前職でもつながりがあり、ご相談をいただいた流れです。

私たちはデジタル広告を使った集客のプロです。TSACEさんからはどのような訴求軸で集客を行なうかなどをご教示いただきながら、最新の潮流を押さえた広告運用を実施してきました。今後も、TSACEさんの掲げる大きな目標の達成に向けて、精一杯ご支援させてください。

竹之下:いつもありがとうございます。ソウルドアウトさんの即時対応はいつも助かっています。今後ともよろしくお願いいたします!

積極的な情報発信によって仲間が集まる

周りを鼓舞する情報発信が企業成長にも寄与

崎山:竹之下さんはnoteで、会社のあり方や仕事、就職などについて、熱量の高い発信をされていますよね。Xでは、毎朝毎晩、投稿していらっしゃる。その内容がまさに「モチベーター」だと感じました。

竹之下:周囲のモチベーションを高めるために、自問自答しているつもりです。ともに働く仲間を「がんばれ!」と励まし、背中を押し、一緒に走っていきたいと思っています。

私自身のキャラクターを全面に押し出して発信することで、TSACEに興味をもってくれる方もいらっしゃいますね。Xを通じて直接連絡をもらい、採用につながったケースもあるんです。

 

崎山:情報発信の結果、実際に採用までつながっているとは驚きました!

経営者にとっては、SNSの活用は検討すべきポイントの一つかもしれません。経営者の発信が、企業のビジョンや価値観を共有することにつながり、ブランディングや人材の採用、定着などに良い影響がありそうですね。


露出が露出を生み、人が集まる

崎山:竹之下さんは最近メディアへの出演が増えていますよね。先日は、YouTubeの「令和の虎CHANNEL」ABEMAのニュース番組でお見かけしました。

竹之下:ありがとうございます。最初は、noteの投稿を見てくださった方から声をかけていただいたことがきっかけでした。そして一度メディアに登場すると、また別の方から声をかけていただくようになりました。露出が露出を生む、という感じです。

 

崎山:そういった背景があったんですね。竹之下さんは就職活動に関する本を出されているので、メディアでも採用関連のトピックで出演されることが多いのでしょうか?

竹之下:そうですね。これまでの実績を認めていただき、採用関連のテーマで呼んでいただくことも多いですが、メディアによって様々です。ABEMAでは、人事制度やコンプライアンスなど、職場環境や労働に関するニュースを題材にお話をしました。

会社設立1年目で100名を超える新卒採用

本音で向き合い、ともにナンバーワンを目指せる仲間を採用

崎山:数々のメディアへの露出は、新卒採用にも良い影響がありそうですね。

竹之下さんの著書『折れない就活』では、これまで1,000人以上の新卒生と向き合ってきたご経験を通じて感じられた就活の本質がまとめられていますよね。

 TSACEさんでは、2024年の新卒採用で100名以上の採用が決まったと伺いました。どのような採用フローになっているのでしょうか?

竹之下:最初に、オンラインで説明会を開催します。説明会は1時間半から2時間。前半30分は会社説明を行ない、残りの時間は、私と30人から40人の学生との座談会を行ないます。その後、説明会に参加した学生は一次面接、二次面接に進み、最後は私との面接です。

 

崎山:100名を超える新卒採用すべてに、竹之下さんが関わられているんですね。かなり力を入れていらっしゃる。

竹之下:私たちが本当に採用したいと感じた方を採用することができました。レベルの高い優秀な方々に集まっていただき、私自身驚いていますし、身が引き締まる思いです。

今、私たちは、再びナンバーワンへの挑戦を始めています。誰も知らない小さな企業から業界トップに駆け上がっていく楽しさを、もう一度味わいたい。この夢を実現するためには、一緒に挑む新しい仲間の力が必要です。失敗を恐れずにチャレンジし、大きな成果を本気で目指せる仲間に集まってもらっています。

 

崎山:TSACEさんには、「早く成長したい」「大きなことを成し遂げたい」そう思っている方々が集まってくるのだと感じました。竹之下さんが採用活動で意識していることはありますか?

竹之下本音で話をすることです。座談会では、「求める人物像を教えてください」という質問をたびたび受けます。そこで嘘や建前で話をするのではなく、私が一緒に働きたいのは、「結果にコミットできる人」だとはっきりと伝えていますね。

ナンバーワンを目指すためには、目標や想いを共有し、日々、試行錯誤や挑戦を繰り返す必要があります。そのときに、情熱をもってがんばれる仲間が必要なんです。

今後の事業計画では、社員数を2025年中に300名規模まで成長させる予定です。

 

崎山:すごいスピード感です。2023年10月時点で社員数は120名で、2024年には100名以上が入社されますよね。社員教育では、どのようなことを意識されているのでしょうか?

竹之下:私がこれまでの経験で培ってきた営業方法などのノウハウを惜しむこと無くお伝えし、人材育成に励んでいます。

私は、人が成長するために必要なのは、情熱をもって努力を継続することだと考えています。そのとき、「当たり前を徹底する」という努力に「ほんの少しの工夫」があればいいんです。私が好きな「うさぎとカメの話」に出てくるカメのように、時間をかけてコツコツと努力を積み上げ、可能性を最大限に発揮できるような環境づくりに努めます。

社会人としての最低限の責任は、給与分の義務を果たすこと

崎山:社員数の増加に伴い、経営者である竹之下さん自身の価値観や事業への想いを組織に浸透させていくことが求められそうですよね。noteでの投稿は、インナーブランディングにもつながっているのではないでしょうか。

私が印象的だったnoteの投稿で、「仕事に対する姿勢」というタイトルの記事があります。「給与分の義務を果たせ」ということが書かれていますよね。どのような想いを込めて執筆されたのでしょうか?

竹之下:ありがとうございます。仕事や働き方に関する考え方は人それぞれで、仕事よりプライベートを優先する人がいたり、最近では本業とは別に副業をしたりする人もいますよね。 

私は仕事人間で、仕事に生きがいを感じるタイプですが、かといって自分の考え方を押し付けるつもりはありません。ただ一つ伝えたいのは、仕事をするうえでは、会社の基本的な考え方を理解し、社会人としての最低限の責任を果たしてほしいということです。

会社の基本は、売上を上げ、利益を出すこと。成長し続ける必要があります。理念や想いも大切ですが、売上と利益を確保しなければ企業は存続できませんし、社員の生活も守れません。ですので、社会人として給与をもらっているのなら、その対価に見合った成果を出す責任があります。

その責任を果たしていれば、ぶっちゃけ、何をしてもいいんじゃないですか(笑)。社員が自らのスタイルに合わせて働き方を選び、最高のパフォーマンスが出せるように社内制度を充実させています。

 

崎山:私自身、非常に共感しました。ソウルドアウトでも、給与分の義務を果たせていることを前提に、副業やフルリモートワーク・フルフレックスの活用を認めています。

最速で、業界ナンバーワンを目指す

崎山:では最後に、今後のTSACEさんをどのような会社にしていきたいと考えているのか教えてください!

竹之下TSACEを業界ナンバーワンの会社に成長させます!

具体的には、現在行なっている介護士、保育士、栄養士の人材紹介業をベースとしつつ、ほかの職種で人材紹介業を展開していきたいと考えています。例えば、医療業界における看護師は、有効求人倍率が全職種平均と比較して2倍以上といわれるほど、慢性的な人手不足が続いています。また、世界的なIT技術の発達に伴い、あらゆる組織において、専門的なITの知識を有する人材が求められています。私たちTSACEは、こういった時代の変化を捉え、社会問題の解決に常に挑み続けます。

また、既存事業の拡大を進めていくと同時に、「本質を追求したソリューションを提供し続ける」というビジョンにマッチした内容であれば、新しい領域の事業にも積極的に参入していく姿勢です。

崎山:竹之下さんのチャレンジングな姿勢に非常に刺激をいただきました。本日は、ありがとうございました!

編集後記
社会問題の解決に取り組むため、2度目の起業をされた竹之下社長。ソウルドアウト創業者の荻原も今、人生3度目の起業をしています。人生をかけて、会社を起こし大きな夢を仲間とともに追いかける姿には大きな刺激をもらいました。ありがとうございました!

【執筆・編集:みやたけ(@udon_miyatake)】

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