名前の由来
今回は少し趣向を変えてお送りいたします。
なぎさんのこのnoteを読んで、私も書いてみたくなった。
というわけで、今回は。
「名前の由来」について、語ってみようと思う。
私の好きな名前
私は、「一般にあまりなさそうな名前」が好きだ。
なぜかというと、私の本名がありふれているから。
これまでに何人の同姓同名と出会ったことか。
高校時代には、同学年に私と同じ名前の人が3人くらいいて、学校全体でも5人以上はいたはずだ。いや、もっといたかもしれない。
いまでは私と同じ名前の芸能人や有名人も多いけれど、私の母曰く「当時はハイカラな名前だった」らしい。
母は、「近所にない名前だったから付けたの」と言っていた。
命名したときには
「えっ、そんな男みたいな名前つけるの?」
と、まわりによく言われたんだそうだ。
苗字はともかく、親からもらった自分の名前は好きだ。
そのエピソードを聞いてから、自分の名前がずっと好きになった。
「みんなと同じにならないように」と母なりに考えて考えて、つけてくれた名前。その気持ちがうれしかった。
結果的には、「ありふれた名前」になってしまったんだけどね。
「嘘のない人になってほしい」
私の名には、母のそんな想いが込められている。
名は体を表すというが、そのせいだろうか。
私は嘘がつけない。「バカ」がつくほどの正直者だ。
安心してね、お母さん。
お母さんとのその約束だけは、しっかり守っているからね。
ちなみに、私の本名の画数は「大凶」なんだそうだ。
まだずっと子どものころ、興味本位で読んだ姓名判断の本に「人生において常に別れがつきまとう。特に家族愛には恵まれない」と書いてあった。
私は、占いや風水などといった類のものは一切信じない。宗教もスピリチュアルなものも霊的なものもすべて、一切受け付けない。
だがこれに関しては、あながち嘘ではないなと思った。
画数なんか、まったく気にはしないけどね。
そんなこんなで、私は
「……ええと、これなんて読むの?」
って言ってもらえるような、ちょっと読みにくかったり珍しかったりする名前に、昔から強い憧れがある。
画数も、できるだけ多いほうが好み。
旧字体の入る名前も好き。
3文字の苗字なんてのも素敵だよな。
「小早川」「小田切」「日下部」「早乙女」「西園寺」「伊集院」「五十嵐」「佐久間」「二階堂」・・・
めちゃくちゃカッコいいなぁ〜って思う。
私が「ソラノカナタ」になるまで
私はこれまで、いくつものペンネームや芸名を持っていた。
地元の福岡で音楽活動をしていたときには、本名のファーストネームをアルファベット表記にしたりとか、姓だけ変えたりとか、いくつかのバージョンがあった。
執筆をするときや作詞をするときに使用するペンネームも、それぞれ別に持っていた。
大阪で音楽活動をするようになってからは、「kanata」で活動するようになった。
この「カナタ」という名前は、子どものときになんとなく遊びで使っていた名前だ。本名の次に、私にしっくりくる名前。
「kanata」はお気に入りだったので、ずっとこのままでもよかったんだけれど、「いずれ出版するときのことを考えたら、苗字があったほうがいいかな?」と考えるようになった。
そこで、ふっと思いついたのが「ソラノカナタ」だった。
カタカナの名前ってカッコいいよなぁ〜って、なんとなく思って。
見た目のインパクトもあるし、覚えてもらいやすいし。
「スガシカオ」
「カジヒデキ」
「オダギリジョー」
「コカドケンタロウ」
「エハラマサヒロ」
「ムロツヨシ」・・・
うーん、やっぱカッコいいよね!
おっと忘れちゃいけない、「探偵! ナイトスクープ」の最高顧問でもある浪花のモーツァルト「キダ・タロー」大先生もいらっしゃるではないか!
ちなみに、この人たちはみんな本名だけどね。
いまのトレンドは「4文字くらいのひらがなの名前」だと聞く。
けれど、私はそれはしたくなかった。
みんなと同じになるのが嫌だったし、ひらがなの名前のタレントとか見てると、なんとなくアホっぽいイメージがあって。
そういえば、うちの父が「ひらがなの名前の女はバカっぽく見える」って、ずーっと昔に言っていたのを思い出した。その言葉が私の潜在意識の奥深くに残っていて、それが影響しているのかもしれない。
・・・気を取り直そう。
憧れの「ちょっと読みにくい名前」とは違うけれども、
見た目よし、語感よし、語呂よし、響きよし!
読みやすくて、覚えやすくて、インパクトあり!
うん、「ソラノカナタ」、めっちゃいいやん!!!
こうして、私は「ソラノカナタ」になったのだった。
カッコ悪いけど、ちょっとお願い!
我ながらいいペンネームだなぁと思って、気に入って使っているんだけれども、ちょっとだけ困ったことがある。
本名でもそうだけど、フルネームあるいは苗字で呼ばれるのが、私は嫌いだ。
「ソラノカナタさん」って呼ばれることが多いのが、違和感ありありでモヤモヤしてしまう。
だって、たとえばだけど、もしスガシカオさんと会話する機会があったとしてよ??
そのときに、シカオさんに
「スガシカオさんは、どうですか?」
なんて、毎回フルネームで話しかけたりしないよね???
「ソラノさん」も違う。
「ソラノ」は、あくまでおまけなので。
本人自ら、自分をどう呼んでほしいかお願いするなんて、めちゃくちゃカッコ悪いと思うけれど、どうか「カナタ」でお願いしたく。
「ソラカナ」でもいいや。とにかく、フルネームと苗字で呼ぶのだけはやめてほしいな。
名前に込めた私の想い
私はもの書きであり、歌うたいでもある。
自分の歌声が大好き。声にはとっても自信がある。
私の声は、めっちゃボリュームが大きくて、めちゃめちゃよく響く。
カラオケボックスで歌ってたら、知らない人に覗きにこられることがあるんだよねぇ〜。
実家は借家の一軒家だった。
部屋をしっかり閉め切って歌っていても、買い物から帰ってきた母に
「あんたの声、3軒先まで響いてるよ」
……って言われてしまうくらい。
いまは都会の集合住宅に住んでいるから、そんな近所迷惑になることは、さすがにもうしないけどね!
遥か遠く、空の彼方まで響く声。
そんな自分の声のイメージにピッタリだったのが、この「ソラノカナタ」。
たくさんの人たちにこの声が届くようにと、願いを込めて。
そして、歌うほうだけではなく、書くほうでも。
自分が伝えたいメッセージが、たくさんの人たちに届けられるように。
遠い遠い空の向こう側へ行ってしまった父と母のもとにも届くように。
そんな想いを込めて、私は発信している。
命あるかぎり、私は歌い、書き続ける。
ソラノカナタへ、届くように。
この記事が参加している募集
最後までお読みいただき、どうもありがとうございます。 スキやシェア、フォローをしていただけると飛び上がって喜びます。 頂いたサポートは、創作活動の糧とさせていただきます。 今後ともどうぞ応援よろしくお願いします!