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ミュージシャンがアウトドア会社を興す起業記録 4

今日も穏やかな秋晴れ!

前章に続き、中学になってこれまで電気を使って音楽を奏でるなんて考えもしなかったエレキベースとの出会い編です。

ピアノ、フルート、パーカッションという経験からそれぞれ、コード(和音)、旋律(メロディー)、リズムと段々とベースに向けて素地が出来て行ったと思えば必然だったのかもしれません。

鎌倉という土地は都心にも近いながらも自営業の方も多く、土産屋さんの息子が同級生だったり、画家の息子さんが後輩になったり、入っていたブラスバンド部の先輩はなんと北原白秋の孫だったり、滝廉太郎の孫が同級生に居たりもしました。ちょっと特別な土地だったのかもしれません。

そんな土地柄もあってか母の友人でプロのベーシストの方が「エレキベースとアンプを貰ってくれる人を探している」という申し出が母に届いてから数日経ったある夜、家族でご飯を食べていると母が思い出したかのように自分に言って来ました。

「!!!」当たり前でしょ。そんな大事なことすぐ言ってくれ!と母に憤慨したのをはっきり覚えています。

数日後、ケースに入ったエレキベースと冷蔵庫のような大きなアンプが宅急便で届きました。

それまでクラシック音楽漬けだったものの、ロックや歌謡曲に興味が無かった訳ではないので、テレビで今まで見てきたエレキの世界に興奮が止まりません。

コンセントにアンプを挿して、ボリュームを捻ってみる。 爆弾が落ちたかのような重低音が近所中に鳴り響き卒倒しそうなほど驚きました。

ブンブン、ドンドン。学校が終わると晩御飯の時間まで、うるさい!と怒られるまで弾く毎日。これまでピアノの複雑な和音の何年もしてきたし、それに伴って備わった絶対音感のおかげでテレビで流れてくる歌謡曲のベースの音を拾ってベースで弾くなんて朝飯前のことでした。

これまで聞いてこなかった重低音の世界は魅力に溢れていて、新しい自分の「好き」に見事にフィットしました。

アーティストさんの全国ツアー 鹿児島に出発

そして、中学3年生の一大イベント「文化祭」に向けてこれまで一人で奏でることが当たり前だった世界からバンドで音楽を演奏するという楽しさを知り、さらに電気楽器は女の子にもてるらしい、と音楽性の追求より気になるポイントを知ることになります。

次は、ベースという楽器に取り憑かれた高校生活からプロを意識する流れをお話ししたいと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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