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脳にいる4人の自分たち。

こんにちは。

今日は 脳科学的に自分の中に4つのタイプの特性があることを説明したいと思います。

参考図書 はジルボルトテイラー氏のWHOLEBRAINという本です。

皆さんは 自分が、 主観的な感覚で「私」私という一人の人格や意志が統合されている感覚を持っていると思います。 もちろん私もそうでしたが。

1人の人間、 1つの意思、 1つの人格、 1つの性格。

そのように捉えているかと思います。

がしかし 脳科学的神経学的に言うと、 実はこれは大きな間違いなのです。

人は時として 矛盾した思考に葛藤したり、あっちに行ったかと思うと やっぱりこっちに行こうと 方向を変えたり、

自分が望むことは何なのかはっきり 一つに決められないことも多々あると思います。

一貫性がないな、などと嘆く必要はありません。

実は脳の構造としては、 これはごく 通常の 現象であり、 当然の状態であり、 あなたの脳が正常に機能しているということでもあります。

このことがよく示されているエピソードを紹介しましょう。

分離脳、という手術がてんかんの発作をを抑えるために施された時代ががあります。
この手術は 脳梁という 左脳をつないでいる部分を外科手術で切断し、てんかんの危険な発作が1つの脳からもう1つの脳へ広がっていくことを防ぐために行われ、 その効果を発揮しました。

そして、発作の拡大の抑制の他に、 脳科学的な進歩を促す、科学的な収穫がありました。

物理的に手術によって、右脳と左脳を切り離した患者は、二重人格のように振る舞い、 1人の人間がときに正反対の行動を同時に起こすような振る舞いを見せたのです。

例えばある男性は右脳が動かしている 左手で妻を叩こうとしながら、左脳が動かす右手で 妻を庇いました。

攻撃と抑制を 一人の人物が同時に行ったのです。

また、この男性は別の時に、一方の手でズボンを下ろそうとし もう片方の手で吐き 直そうとして明らかに葛藤していたそうです。

別の患者 で、ある子供は、 将来の夢について尋ねられると、彼の右脳の人格は「将来は レーシングカーのドライバーになりたい」 と話し、

左脳側の人格は「いや、製図技師になりたい」と話したそうです。

また別の患者である女性は、毎朝 着る服を選ぶ時に自分自身との戦いが起こるそうです。

右手は ある服を選び、 左手は全く違う服を手に取り 毎朝 どちらを選ぶか 格闘するそうです。

それはスーパーで食料品を買う時も同じで、右脳と左脳で食べたい料理が全く異なるそうです。

彼女が右脳と左脳の内部的格闘を意識して抑制することができるようになるまで 1年以上かかったそうです。

ここで一つ 大事なポイントがあります。

それは この分離能の手術を受けた患者と、私たちとの脳科学的、解剖学的な違いは、

右脳 左脳 の2つの 大脳半球が脳梁によってつながり、お互いにやり取りをしているかどうか、だけなのです。

つまりそれぞれの脳に、それぞれの意思がある。 脳科学的見ても、 神経学的に見ても、また自分自身の主観的な経験から見てもそうだということです。

そしてさらにそれぞれの脳には、 進化 上でできた階層があり、それを大きく分けると2つに分類することができます。

感情的な部分と、理性的な部分です。

こちらの詳しい解説は違う回に譲りたいと思います。

まとめると、 人間はその構造上、 右脳と左脳、 そして、それぞれの脳に”感情的な部分”と”理性的な部分”の、大きく4つに分かれていて、 それぞれに異なる 意思を持っているということです。

つまり、簡単に言うと  1人の人間の中に、4つの人格が存在する ということです。

そして、 それは通常 人間が 誰しも備えているという 脳の構造上の特性なのです。

今日はここまでにします。続きはまた次回。

ありがとうございました。


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