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自立のきっかけは超ブラック雇用から

こんにちは。渡邊明日香です。
今回も自立した人生を目指す女性に向けて発信していきたいと思います。

私が本気で自立したいと思い始めたのは、今から14年前。36歳の時でした。
息子がちょうど1歳になる頃。


今でこそ、そこまでブラックな会社はないと思いますが、当時私が勤めていた会社は、イベント系の人材派遣会社。毎日毎日、日替わりの現場にアルバイトさんを1日単位で派遣するという会社です。私はそこで総務事務員として正社員で働いていました。従業員は5名で、少ない時は1日50人位、多い時で1日200人以上を派遣していました。

毎日日替わりの現場に日替わりのアルバイトさんを派遣するので、手配する業務がハンパなく大変。ひどい取引先は、夜7時頃に翌日10名以上の発注をしてくる有様だった(それだけ世の中人手不足だったのですね)ので、退社が夜10時、11時なんて当たり前。終電か下手するとそのまま事務所に泊まっている社員もいました。

そんな中、35歳で中途入社した私は、入社と同時に結婚、すぐに出産した(結婚・出産は理解した上で採用されてた)ので、入社後すぐに産休育休に入り、翌春に息子を保育園(0歳)入園させて、職場復帰しました。
ここまではとても順調でした。

復帰後、時短(通常勤務時間よりも短い時間で勤務する形態)で働かせてもらっていたのですが、3ヶ月もすると社長から呼び出され、一言。
「いつまで上司や同僚に甘えているのですか?いいかげんあなたも深夜まで残ってもらえませんか?」
と言われました。

1歳に満たない乳飲み子を抱え、夫の家事支援はなく、近くに住んでる私の両親にただでさえ頼りきりの中、さらに深夜残業なんてどう説明したら良いのだろうと頭を抱えてしまいました。仕方なく、週2回位のペースで深夜残業し、その日は息子を実家に泊まらせるということを何とか両親に了承してもらいこなしてました。

しかし、一度深夜残業できるとなると、社長は容赦なくもっともっとと要求してきます。しまいには、”教育”と題して毎日深夜まで残れない私に、帰宅してから電話で1時間以上説教するという何だか訳の分からない攻撃を受けるようにまでなり、心身ともにボロボロの状態に陥ったのです。

その段階でさっさと辞めて他の会社を探せば良かったのでしょうが、この会社に入社する前、『35歳・結婚目前の女性』というだけでことごとく不採用をもらっていた私は、『36歳・乳児を抱えた女性』なんてなおさら雇ってもらえるわけないと諦めてたし、もし雇ってくれるところがあったとしても、中小企業ならまた同じようなことを要求されるかもしれない。と思ってたので、辞めるという選択肢はありませんでした。

そんな時、ふと思い浮かんだのが、
「会社に雇われなくても、夫や両親に頼らなくても一人で生きていける女になりたい!」という願望でした。

それは当時、あらゆる不満から逃げ出したいという単なる現実逃避からの発想だったのかもしれませんが、その後の私の行動を変える種となりました。
その後、この願望が【女性の自立】という言葉に置き換わり、自立を実現している女性を探すため、様々な行動へとつながっていきます。

今にして思えば、この時のブラック雇用がなければ、今の私はないと思うし、ずっとOL勤務していたでしょう。そういう意味では感謝なのかもしれませんが、今でも、当時の最も辛い時期に信号待ちしながら、「あのトラックが今突っ込んできたら楽になれるのかな。。」なんて考えてた感情にふれると涙が出そうになります。

今日も読んでくださりありがとうございました!

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