見出し画像

「新人Hソケリッサ!のダンスについて」

#1佐塚真啓(美術作家)

人間は体と心で出来ている。
もちろん、体と心を切り離す事はできない。
そんな事は当然わかっているのだが、人混みや満員電車などで
多くの人間に接する時、その人々の心の部分までを感じる事はしない。
もし、そんなに多くの心を一々感じてしまったら、
喜怒哀楽がパンクして日常生活を送れなくなってしまう。
だから、他者の心を感じない様に、自らの心を鈍化させる。
それが現代社会人のメタ化された処世術になっている。
しかし、そもそも1対1で向かい合ったとしても、
人間の心を感じる事なんて出来るのだろうか。
誰かと向かい合って話している時、
その人の心を微かに感じるのは、ちょっとした手の動きだったり、目の動きだったり、本人すら明確に意識していない体の動きからだったりする。
そんな体の動きを意識化して、誰かに何かを伝えようと動くのがダンスなんだと思う。
「新人Hソケリッサ!」のダンスを見ると、心について考える。
もちろん目の前で動いているのは体なんだけど、
その体は心と繋がっている。
心が動くから体が動く、
やっぱり人間は体と心で出来ている。
「新人Hソケリッサ!」の方々が踊りだすと、
そんな当たり前の事を思い出してなんだか嬉しく楽しくなってくる。
-
「新人Hソケリッサ!」の新たなプロジェクトとして
『横浜と東京で路上ダンスツアーを行いたい!』
の応援をクラウドファンディングで募集中です!
多くの方々に知ってもらって観てもらえたら嬉しいな!
微力ながら応援しています!

(佐塚真啓)

画像1

写真/映画『Songs for My Son』より Photo: Akaishi Takaaki 

映画『Songs for My Son』

HP http://songsformysonmovie.com/about-the-movie/

::::::::::::::::::::::::::::::::::美術作家であり国立奥多摩美術館館長​の佐塚さんは、アートプロジェクトTERATOTERAにて荻窪から西荻窪まで匍匐(ほふく)前進で移動したり、六本木アートナイトでは24時間立ち続け秒針を刻む人間時計となるなど、我々ソケリッサ!以上に身体を張る姿を幾度か目撃しました。自然体で生きる中で、純粋にやりたくなることを懸命に体現する姿勢に心動かされます。

(アオキ裕キ)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2021ー2022「路上の身体祭典 H!」新人Hソケリッサ!横浜/東京路上ダンスツアーへのクラウドファンディング挑戦を開催中!
目標:150万円
期間:2021/10/7~11/15

CAMPFIRE
https://camp-fire.jp/projects/view/439611

(ヘッダー写真:岡本千尋)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?