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29歳女ひとり、12日間で三ヶ国の旅に出る①〜旅に出るまで〜


宣言通り。12日間チャレンジの1日目を迎えました。
だけど、ごめんなさい。
早速謝ります。
今日は「旅に出るまで」の話を書いていきます。
この旅には欠かせない段落だなと、改めて思うので。


始める前に、私についての紹介をしましょう。
初めましての人も、きっとたくさんいるから。

名前:ソケイ
年齢:29歳
性別:女
職業:照明プランナー(もうすぐ無職)
英語:なんとなく聞ける&読める。話す苦手意識強い。
海外旅行歴:ひとり旅はこれで3回目。今回が初・長期。


これが、旅に出る前の私。
いたって平凡な技術職サラリーマン。
ただ、もうすぐ無職になる。
7年続けた好きな仕事を、この三月で退職する。
理由はあるけど、それはまた違う話で書こうと思う。
そんな私の、退職記念旅行なのだ。

「アーユルヴェーダの本場に行こう」

この旅は、確かに退職記念旅行なのだけど、
「時間もあるからどっかふらふらしよう〜」
ってものでは無い。
一つだけ明確なテーマがあった。
それが
「スリランカでアーユルヴェーダの施術をじっくり受けたい」
だった。

私はヨガが好きで、昨年春に指導者養成コースを修了し、
その後も学び、友人などに教え続けている。
その中で出会ったアーユルヴェーダに、どうしても心をくすぐられた。
「健康に生きるための、生命の知恵であり科学」
その考え方、実践方法は、私の体の中に違和感なく馴染んだ。

ちなみに
実践してからというもの、体は楽になるし体温は上がるし
取り入れる食べ物は美味しいしで、今のところデメリットは感じていない。

そんなアーユルヴェーダの本場に行きたい。
日常生活の知恵だけでなく、施術として体系化されたものも体験したい!
って話をしてたら、ちゃんとチャンスは舞い込んでくるもので。
こちらを紹介していただいた↓

http://www.ayupiyasa.com/index_j.html

「アーユピヤサ 」
日本人とスリランカ人オーナーが共同経営している施設。
日本語対応も可能。
友人は10年で6回(!)行って、オーナーと仲が良い…ということで
紹介してもらった。

ここについてはまた後日の記事で書くことにする。
ともかく、目的はここで一週間のんびり過ごすこと。

…え、じゃあなんで三ヶ国も行ったん?
そうだよね。わたしもそう思う。


「思った以上に時間あるな…?」から生まれる寄り道

『旅の過程にこそ価値がある』

スティーブ・ジョブズは言ったそうですが
そんな偉そうなことを意識したわけでなく。

きっかけは「乗換えの待ち時間」を考えたことだった。
私は始め、
大阪→バンコク(乗換)→スリランカ
スリランカ→クアラルンプール(乗換)→大阪

という旅路を予定していた。
そして気づく。
「乗換え待機、めっちゃ長いな…?」

初めに候補に挙げた航空券は、
『バンコクで15時間待機』
『クアラルンプールで9時間待機』

だったのだ。


そこで私は悩んだのだ。
いや、空港で、15時間待機?
うーん。つらいな。無理だな。なんか策考えよ…

ここで、
『おとなしく待とう…』
と選択肢が浮かばなかったのは、
多分性分だと思う。
同じ時間があるなら、せっかくどこか行くなら、
足を動かし体感したい。
ちなみに他の便を検討しなかったのは、
直行便に乗るほどの
予算を組んでいなかったから。LCC一択。
(二倍くらい違うのだよね。)

そんな私が思いついたのは
「あ、思い切ってバンコク、寄ってみる?」
だった。
(この時点ではバンコクのことしか考えてない)

しかし、乗り換えでの一時入国の経験がない。
はて、どうしたものか…
ネット検索すればなんとかなるこの時代。
しかし、ここでネット検索を一番にはしなかった。

「聞いてみるわ」 気遣いで決まる旅路

幸運なことに、私には海外慣れした友人が多い。
そんな度胸も座り、休み遊ぶ技術の高い彼・彼女らに
早速相談を持ちかける。

「〜いう日程で、
バンコクでのトランジットが長いから、
思い切って出てみようと思うんだけど、
気をつけることなんでしょう?」

そしたら出るわ出るわ。
アドバイスの数々…!

・1日回りたいなら、もう別々に買えばいい
・観光だけならガイドブック一冊読めば行ける
・事前の下調べは全ての味方(二回言われた)
・トゥクトゥクには乗るな、ぼられるぞ
・Grab使えよ(タイ版Uber)
・今からタイ料理屋行ってナンパして友達作れ
・友達になって現地案内してもらうのが一番だ
・それができないなら直行便で金を払え
・できないことは金で解決しろ
・できなくても英語使え。話せ。そうすれば慣れる

さすが、幾多の荒波を越えてきた友人。
アドバイスが当たり前に身に沁みる。
ということだったのだが、
最終的に
「あんまりにもお前は心配だ」

ということで、
バンコク在住のお友達を紹介してもらった。
なんとお友達(タイのYちゃん)からも即OK。
ということで、

・大阪→バンコク(途中下車・一泊)→スリランカ
・チケット即確保。ホテル即確保。(空港泊は辛いと判断)
・1日バンコク観光(現地ガイド有り)

ここまで決まるのが相談開始より2時間。
できる人の力を借りると、
こうも発展するのか…と感動した瞬間だった。

旅の始まりに

なぜ、この始まりを書いたか。
それはこの体験が私にとても意味のあることで、
書き残しておきたい。と思ったから。
だから少し付き合ってほしい。

前述の友人だけでなく
今回の旅は、かなりの部分
人の助けや気遣いで成り立っている。
この後の12日間も
溢れでるような、人の気遣いや優しさに私は出会う。

今回私は、
「人の力を借りる。甘える。」
を思い切って行った。
それも仕事でなく、丸っきりのプライベートで。

というのは、
以前の私にとって、大いに勇気のいることだった。

逆に仕事の方が気を遣うのでは?
と思う方もいるだろうけど
私の場合逆で。
「仕事を完遂する」
という共通の目的があるからこそ
頼れる、そしてフォローすることで返せる。
だから、仕事では甘えたり頼れる。
という観念を持っていたのだったのだ。

だからこそ、
共通の目的の見えにくプライベートで、
私は上手に人に甘えること、頼ることができなかった。
何もウィンウィンにならない。
とまで思っていた。

でも
そうじゃなくても、いいんじゃない?
ということを、今、この文章を書いている私は知っている。
どんな私でも、
必要な時は助けてもらっていいし
すぐウィンウィンにならなくても、
友人関係というちょっとぼんやりした
長く緩やかな関係の中で
形を変えながら、与え受け取りあえる。
そんな風にできているのだと思う。
だから、今この瞬間は思い切って甘えてみよう。
フォローしなきゃとか、そんなことは考えずに。
「困ってるんだ。知恵借りたいんだ。」
って言ってみるのは、大いにアリだ。

そのちょっとした勇気を出すこと、行動に移すことが、
生きているこの瞬間を
より面白く、深みのあるものにしてくれる。
繰り返していけば、
「勇気の行動」から「当たり前」になって
もっと軽やかに変化が起きていく。
その方が、よっぽどラクで、楽しそうじゃない?

なんてことを、旅の始まりの私へ。
旅を終えた私は言ってあげたいと思った。

明日はいよいよバンコクへ。

・「微笑みの国」タイは本当か?
・Yちゃんのホスピタリティ
・なんだかんだトゥクトゥク

などの話を書きます。
それではまた明日。





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