3.地方移住を考えていたはずが
草加でアルバイトをしたり、バーに飲みに行ったり、ジムに通ったりするうちに、自然と草加の知り合いが増えていきました。でも、みんなその場限りで、他の機会に会ったり遊んだりすることはほとんどありませんでした。
それなりに居心地も良かったのですが、もっとバリバリ仕事をしたかったタイミングで都内に引っ越しました。
都内に引っ越してバリバリ仕事をしていた(笑)時代も、たまに草加のバーに顔を出したりしていましたが、かなり頻度は減りました。
「草加に帰れば、たまたま会った誰かと飲みながら少しお話ができる」草加とは、それくらいの距離感でずーっと過ごしていました。
2018年、先のことも考えず会社を辞めた時に、とある合宿イベントに参加するために広島県大崎上島に行きました。
これからどうやって生きて行こうかな?と考えていた時で、当時、地方創生なんて言葉もあちこちで囁かれていました。いずれ、どこか地方に移住することも考えていたし、島に憧れもあったので移住候補地として様子をみに行こうかな?くらいの感じで参加してみました。
そこで一緒に参加した人に聞かれ、出身地を答えたところ、意外な反応が帰ってきました。
「草加市って、行政がまちづくりに積極的な都市なんですよね?」
まさか広島県の人が草加を知っているとも思っていなかったし、草加市がまちづくりに積極的ということも知りませんでした。
その後、東京に帰ってきてから、時間のあるフリーランス の立場を利用して、色々な勉強会や起業スクールに参加したりするうちに、なんとなく感じてきたことは
「地方に目を向けている場合ではない」
縁もゆかりもない地方のことを考えるより、地元の草加、もしくは、今住んでいる台東区やその周辺を良くしようと考えることの方が、自然なことだと感じました。そんなこと、初めから気づくべき事なんですけどね。
そんな時、都内のまちづくり関連のイベントに参加した際、草加市の職員に出会います。その人たちは「リノベーションまちづくり」を担当する産業振興課の方で、草加市で行う「第三回リノベーションスクール」の参加者を探していました。
地元だし参加してみようかな?
あまり調べもせず、軽いノリで参加してみることにしました。
続く
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?