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感情を認めてあげる

おはようございます。今日は感情と瞑想の話をしたいと思います。最近、改めて思うことは、自分の中にある感情とどう向き合うかということが瞑想においては本質的に大切だということです。

 自分の気持ちというのは難しいもので、本人でも実はちゃんとわからないことが多いですね。今日はなんか朝からいらいらするとか、最近何だか落ち込んでいるとかいうようなこともあるかと思います。感情がわかりにくい理由はいくつかあるのですが、最大の原因は、感情はそもそも正確には言葉にできないことにあります。みなさん、悲しいことがあったときどうなりますか?おそらく胸のあたりが苦しくなるのではないでしょうか。怒ったときはどうですか?頭に血が上ったり、お腹のあたりが熱くなったり、心臓がどきどきしたりしますね。怖いときは?背中がぞくぞくしますか。

 ここまで来ると少しわかって頂けたかと思いますが、感情というのは言語ではないのです。感情というのは身体で感じるものなのです。この胸の苦しい感じとか、背中がぞくぞくする感じを正確に言葉にできますか?難しいですね。強い感情であれば、私たちは気づくことができますが、弱い感情はしばしば気づかずに通り過ぎてしまいます。意識に上らないから気づかないのですが、でもそれは確かに起こっているので心や身体に影響を残します。これが、自分でもよくわからないのにイライラするとか、何か落ち込んでいる、というときの原因なのですね。意識に上らなかった感情のせいなのです。

 さて、瞑想をしていると、こういったちょっとした心や身体の変化に気づくことができるようになります。そのときに「こんな感情を抱いてはダメだ」というような否定はしません。ただ単に「ああ、いま自分の中にはこんな感情が湧き上がっていたのだね」と認めてあげます。それから、それを手放します。私たちはつい、ネガティブな感情を持つことを否定して、そんな感情を持ってしまった自分さえも否定してしまいますが、それは良くありません。そうではなくて、そういったネガティブな感情の存在をただ認めてあげるだけで良いのです。感情は認めてあげると成仏します。自分の持った感情に対して否定的になる必要はありません

 ときどき瞑想をして、自分の身体の声を聴いてあげてください。自分の中に成仏していない感情が残っていないか、身体が教えてくれます。大切なことは身体の言うことに耳を傾けること、そしてそれを否定しないこと、ただ受け容れて認めてあげるようにしましょう

 呼吸の瞑想についてはこちらからご覧ください。

 本日は最後までお読みいただき誠にありがとうございました。


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