番外 1
瞳にやどる好奇心の光は
ときおり瞬いて、くるくる輝く
いつのまにか、後ろにいて
ふと振り返るとかわらぬ笑顔
利発な思考は回転がはやく
えらぶるところがないのに、なんでも知っている
額にかかる前髪を手ですいて、どこかふし目がちに問いかけにこたえる
仕事にとりかかる、その姿勢は
常に妥協なきちからを放つ
それでも目が合うと微笑んで
励ましの言葉を投げかける
悲哀にうち勝つその術を、笑顔の光に秘めている
うちひしがれる幾夜もある
涙でかすむそのさきに
新たな夜明けは再び訪れ、凛と立ちゆく朝を識る
一歩先ゆく後ろ姿を、いつまで追いかけていられるだろうか
必死の歩みのその先に、いつも軽やかに君は舞う
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