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ある日の考えごと

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ある日の考えごと 蛞蝓 namekuji

なぜそんな話になったのかはとんと記憶にない。
父親の59の誕生日と、それから両親の結婚25周年の祝いを兼ねて少し豪華な昼食に出かけた日。ディスタンスな配置で、趣向を凝らした季節の料理を口に運びながらする話でもなかった。
とにかくなぜだか蛞蝓の話になって、そうしてふと思ったのだ。

「蛞蝓って、自分と外との境界が曖昧そうだよね」
「蛞蝓に自我はないよ」

私によるファンタジックな問題

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ある日の考えごと  木 ki

なぜ子どもは木に登るのだろう、と考えた。

お彼岸シーズンである。三連休ということもあって、家族で連れ立って墓参りに出かけた。空は青く澄み、シジュウカラの声が聞こえる。かなり大きな霊園(東京の、とつければ、ある程度は想像がついてしまうだろうか)であるため、霊園の中には道が幾本も通っており、その脇には大きな木がどっしりと立っている。
墓石をこすったタワシを備え付けの水場で洗いながらふと顔

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