教師冥利に尽きる|感謝の言葉
年度末で、修了式。
長かった学校の一年が終わりました。
コロナの関係で、校内テレビ放送での修了式と離任式。
職員の送別会もここ3年はなし。
簡単なお別れのセレモニーが職員室で行われました。
とはいえ、一年の最後となる3月24日は、子供たちも先生方も感無量の面持ちでした。
学校というところは、毎年職員が入れ替わり、生徒も毎年卒業と入学を繰り返します。
学校はまるで生き物のようでもあります。
常にメンバーが変わっていきます。
そんな中で我々共振は、子供達が生き生きと過ごし、学び合える学校であり続けるために、日々努力しています。
時には、理不尽なクレームに心を痛めたりすることも。
時には生徒に対しての繰り返しの指導に、
「こんなことをいつまで繰り返すのだろう」
と先の見えない不安に陥ったりすることもあります。
でも、終わりよければ全てよしです。
玄関で、
「さようなら!」
と見送りをしていた時のことです。
うちの部の生徒(サッカー部)がふらふらと私のところにやってきました。
この子は、遅刻が多かったり、提出物がルーズであったり、練習態度でも何かと指導されることの多い生徒でした。
この子が
「1年間お世話になりました」
と深々と礼をしていったのです。
(えっ?どうした?)
私は彼の予想外の感謝の言葉に一瞬困惑しつつも、
「こちらこそありがとう。来年もよろしくね」
と声をかけました。
(担任の先生にお礼の挨拶をするように指導でもされたのかな?)
と思い、担任の先生に尋ねたところ、担任の先生にも
「いえ、何も指導はしていないですよ。ただ、私にも『1年間お世話になりました』と挨拶をしてくれました」
ということでした。
彼なりに、思うところがあり、感謝の言葉を口にした。
どうやら、これが事の真相のようです。
こんな気持ちになってくれたこと。
そんな感謝の気持ちを素直に言葉で表現する。
まさか、彼がそんな行動をとるとは夢にも思わない、嬉しい誤算です。
こんな瞬間に立ち会える瞬間こそ教師冥利に尽きます。
これだけで、一年の苦労が吹き飛びました。
休日の本日は部活動があります。
さあ、昨日礼をしてくれた生徒は、遅刻をしないで練習にくるのかな(笑)
彼も春からは3年生。
「全ては自分に跳ね返って来るんだぞ。一生に一回しかない中学校生活もいよいよ最終シーズンだ。悔いを残さないために、今やれることにベストを尽くせ!」
今で彼に言ってきたことは、響いていはいるようです。
あとは、それをどれだけ行動で示せるか!?
トライアンドエラーで成長していく中学生の伸び代は無限大!
そう考えて、気長に付き合っていきます!
サポートいただけたら大変励みになります!まだまだ未熟者ですが、このサポートを糧に成長し続けます。乞うご期待くださいませ💕私の渾身の過去記事もスキをいただけたら泣いて喜びあなたの記事にとびます😭 https://note.com/soisoiy/n/n78e56644bc41