花鳥風月を愛でる感性を大切にしたい
一般の新聞は読まなくなったが、「日本公演新聞」は定期購読している。
この新聞は「心の底から元気が湧いてくる」心の清涼剤のような新聞です。
その社説にこうあったんです。
『花鳥風月を感じる時間ありますか?』
と。
この社説の中で、私が最も感銘を受けたのは、次の言葉です。
養老孟司さんのいう幸せの根拠
この社説で紹介されていたのが、養老孟司さんの動画のエピソードです。
大学生対象の講演会に先立って
『今幸せですか?』
とアンケートを取ったところ、ほとんどの学生が
『幸せです』
と回答してして、
「話すことがなくなった」
と拍子抜けしたとのこと。
ただ、そこで養老さんが気になったのが、
『幸せの根拠が家族や友達の存在だった』ということでした。
つまり、幸せが人間関係によって大いに影響を受けているということです。
この時に、養老さんはとある書籍を思い出します。
それが、24歳の青年自身が受けたいじめを告発した本のことです。
そこで養老さんは気づくのです
大学生のアンケートにも、このいじめ告発本にの両方に一言も出てこなかった言葉。
それが花鳥風月だったのです。
花鳥風月を愛でる感性とは
人間関係のように、良い悪いの影響を受けない。
いつもただそこにある。
そんな自然の美しさを感じ、愛でる感性。
これがあれば、いつだって、自分自分を癒し、元気にできる。
この感性が、先ほどの大学生にも、告発本にも見受けられなかったことに、養老さんは違和感を持ったのです。
花鳥風月を感じる時間ありますか?
改めて自問しました。
「花鳥風月を感じる時間はありますか?」
答えは
イエス!
本当に何気ないことに
「はっと」心が動くことはよくあります。
例えば、朝。
日の出の美しさに大いにパワーをもらったり。
春になれば、植物の息吹に生命力の力強さを感じたり。
黄昏時(マジックアワー)のなんとも言えない景色にはいつも心を奪われます。(ボキャブラリーが貧困で良い言葉が見つかりません)
振り返れば、こんなふうに変わり始めたのは今から4年前。
内省(内観)し、自分自身を徹底的に見つめるようになってから。
それ以前は、いつも何かに追われているような感覚がありました。
忙しない毎日。
思えば、花鳥風月など愛でる意識すらない。
大体、空もろくに見上げていなかった。(今は、ないかと空を見上げ、雲の動きを眺めたり、意味もなく太陽を見たりしています)
忙しさ自体はそんなに変わらないように思います。
しかし、今はとってもゆったりと時間が流れているように感じます。
それも、花鳥風月を愛でる時間を大切にし、花鳥風月を大切にしているからなのかもしれません。
ぼーっと流れいく雲を眺める。
子供の頃にはそんなふうに贅沢な時間を過ごしていました。
今も同じようにしてみると再び、贅沢な時間を過ごせますよ!
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