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おにぎりも組織も素材(個)を生かすの一番!

お米美味しく食べてますか?
そして、個を生かしたチームマネージメントしてますか?

お米を美味しく食べることとチームマネージメント。

全く別のことのようで、実は同じなのでは?

そんなことについてお話したいと思います。


あっ、そいと申します。
私は中学校教員をしており、サッカー部の顧問を指導して、かれこれ35年目になります。


今年になって、『感動おひつ』なるものを購入したところ、これでご飯を炊いたら、今までと段違いな美味しさに炊けるようになったのです。

同じお米なのにですよ。

今までの炊飯器だと、お米はあくまで『脇役』でおかずがメインのような感じがしていました。

ところが、感動おひつで炊いたご飯は、何も入りません。
おひつの蓋を取ると、もわあっと湧き上がる蒸気と共に、もち米を蒸し時のような甘い匂いがします。

ツヤツヤとした、ご飯をおひつからお茶碗に盛ると、ホクホク、ハフハフしながら口に入れます。

もう、それだけで甘みが、じわぁっと口に広がるのです。


シンプルな塩むすびがあまーい

大腸内視鏡検査を受けることになり、食事制限のため給食が食べられない事態に。
そこで持参したのが、シンプルな『塩むすび』。

熱々のご飯をボールに移し、パラパラと塩をふる。
手にも塩つけて、
美味しくなあれ!美味しくなあれ!
と思いこめて握りました。

これが、もちもちして、しかもあまーい!

お米がこんなにも甘いなんて!

もちもちの塩おにぎりは腹もちも良く、我ながら感動の一品!

おにぎりがこんなにも美味しく食べることができたのは、

・感動おひつでお米が美味しく炊けたこと
・「美味しくなあれ!」と心を込めて素手で握ったこと
・天然塩が良い加減でお米の甘味を引き出したこと

こんな要因だったかと感じています。

特に、感動おひつでお米が美味しく炊けたこと。

ここが今回強調したいところ。

ここが、うまく炊けなければ、美味しいおにぎりにはなっていなかったはず。

組織も個を生かすマネージメントが大事

ここからは、組織のマネージメントについて。
私は、中学校でサッカー部の顧問をしています。
指導歴は35年目。自分で言いますけどベテランです(笑)

最近つくづく思うのですが、一人一人が生き生きとしないとダメですよね。
まあ、考えてみれば当たり前の話ですが、指導者って、いつの間にか『勝ちたい』思いが選手をうわ回ってしまい、
『なんでこんなこともできないんだ!そんなことでは勝てないぞ!』
と高圧的な指導に陥ってしまう人もいるのではないでしょうか。

私自身、小学校時代に市内無敵の世代を率いた時には、『勝って当たり前』というプレッシャーを感じていました。
その結果、どうしても『こうすべき』という思いを伝えることが多く、生徒の気持ちに寄り添えないこともあったと記憶しています。

コロナ禍が指導を見直す転機に


自分で言うのもなんですが、選手に問いかけ考えさせる指導をしてきたつもりです。

実際、保護者から
「先生がベンチから投げかけている言葉で、選手が『はっ』と気づくことがたくさんありますね。良い声かけだと思います」
とお褒めの言葉をいただいたことも記憶にあります。

しかし、その時ですら、やっぱり私の『勝ちたい』気持ちが強く『勝つために』選手を『駒』として考え、メンバー選考をしていたように思います。

ところが、不意に訪れた『コロナパンデミック』
なんと学校も休校。
中体連も中止。
試合どころか部活動もできない。

選手も私も未だかつてない初めての体験をしました。

学校が休校の間は、オンラインでボールコントロールなどトレーニングを細々とやりながら、選手たちの気持ちを繋ぐことに心を注ぎました。

学校が再開し、選手一同がグラウンドに立ち、制限つきながら部活動を再開。

みんなで集まって、またサッカーができる。
勝つとかそんなことよりも、こうして、みんなと一緒にボールを蹴ることができる。

そのことが嬉しい。
そして、ありがたくもあり、尊いと感じたのです。

そこから、私の中で『チームの勝利』ということよりも『生徒一人一人』にフォーカスするようになったのです。

もちろん、チームの『勝利』を目標に掲げます。

しかし、あくまでも選手あってのチームです。
そこに到達するためのアプローチは以前とは180度変わりました。

とにかく対話

かつては、『勝率を高めるために、ポジションに選手を当てはめる』
そんな感じで、選手駒として選考をしていました。

しかし、コロナ以降は
『選手たちをどこに、どう置けば、もっとも選手が生きるか』
という個人からチームを作る視点に変わりました。

そうなったのは、コロナ禍当時、選ぶ選手がいなかったことも大きな要因です。

コロナ禍の頃、部員が11名をやっと超えるぐらいの人数しかいない時期が続いたのです。

11対11の紅白戦も出来なくなりました。
選手同士のポジション争いもなくなりました。
試合しても負けてばかり。

選手たちのモチベーションを、従来の『勝利』で保つのは無理な状況になりました。

以前なら、私が言わなくても、ライバルに負けないために頑張って練習していたい雰囲気もなくなり、『ピリッ』っとしない部活動になってしまいました。

そんな彼らをどうやったらやる気にさせられるか?

私は、自然と対話することが多くなりました。

プレー中に不貞腐れている選手がいたら、

以前なら
「何やってる!やる気がないなら、やらなくていい!」
なんて、怒鳴っていたでしょう。

そんな指導をしていた時の深層心理は、
「お前の替えはいる。負けたくなかったら、頑張ってプレーしろ!」
というおごった思いがあったのだと思います。

しかし、当時はただでさえ人数が少ないので、一人でも練習にいてほしい状態。

怒りよりも先にまず口に出たのは
「どうした?」
という言葉。

まずは、何が彼をそうさせているのか?
ジャッジする前に、尋ねるようになりました。

事情を聞くと、選手なりに思うことを話してくれます。
それを黙って聞くことに心を注ぎます。

「で、それって、自分でどう思う?」
と尋ねると、大抵は、

「ダメだと思います」
というように、ダメなことはわかっているのです。

それを認めた上で、
「私はこうしてほしいのだよ」
という私の思いを伝えます。

指導者だから偉くて、選手はそれに従う。

そうではなく、指導者も選手も対等な関係。

このように、私の指導スタイルに変わっていったように思います。

それ以来、トレーニングで私が腹を立てることはなりなりました。

モヤっとすることがあれば、対話です。

「私は、こんな緩い感じだと、やっている意味がないと思うけど君達はどう思う?」

何度も何度も対話を重ねながら、トレーニングを積み重ねました。
そして、試合では極力口を挟まず、試合を見守り、選手たちの様子を観察することに徹するようになりました。

選手が主役

この指導スタイルに変わってから、選手たちが、どんな試合でも諦めずに最後までやり切るようになりました。(私がベンチから叱咤激励しなくても)

負けて悔し涙を流すようにもなりました。

つまり、サッカーを自分ごととして、自分たちで戦う意識になったのだと思います。

当たり前なのですが、「選手たちが主役」になった瞬間でもありました。

このようなチーム状況になって初めて、私のアドバイス(コーチング)も生きるようになりました。

アドバイス(コーチング)が美味しい塩むすびの『塩』加減みたいな良い塩梅になったのだと思います。

指導の今とまとめ

現在は合同チームとして30人を超える大所帯となりました。
しかし、チーム作りは、あくまでも一人一人の選手が主役であり、
「この子を生かすためには、どのような戦術を組んだらいいか」
「この子生かすためには、どのような試合を用意するか」
という発想でチーム作りをしています。

人数が多くなったので、互いに競争しあう活気のあるチームとして成長しています。

しかし、人は間違えるし、その時々の感情もあります。
良い時も悪い時もあるわけです。

そんな時は、やっぱり『対話』

『どうしたの?君はどうしたの?』

結局は、一人一人と向き合う。

ここがチームづくりの原点なのだと感じています。


チームもおにぎりも素材を生かす


「感動おひつ」で美味しくご飯が炊けたことで、美味しい塩むすびができたこと。

対話によって個人を生かす指導で、チームが成長していること。

どちらも、素材(個)が出発点であることが共通点。

素材(個)をどうやったら生かせるか?

素材が変われば、生かし方も変わるはず。

指導の道に終わりはない。(料理もそうなのかな?)

と思う今日この頃なのです。


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