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全てはドーハから始まった|天国のオシムさんとの妄想対談

この記事がアップされる深夜には、サッカーW杯の決勝トーナメント
日本代表対クロアチアの試合が行われているはずです。

カタールで行われているW杯。

29年前の「ドーハの悲劇」の当時、
まさかのこの地でW杯が行われるなんて!
まさか日本代表がワールドカップの常連チームになっているなんて!
まさかアジア勢が3チームも決勝トーナメントに駒を進めるなんて!

想像もつかないことでした。

そして、本日、
まさかドーハの悲劇の地で日本が初のベスト8を決めるなんて!

そして、究極のまさかは、
まさか、W杯のベスト8で日韓戦が実現するなんて!
ということが起こったとしたら・・・。

もう最高のまさかが起こる大会。
それが今回のW杯カタール大会なのかと。

今回のW杯の日本代表の戦いぶりやアジア勢の決勝トーナメントに進出について、天国のオシムさんは果たしてどんな思いで観ているのか?

そんな思いについて、つらつらと書いてみます。(5941文字)
※長文です😅

まさかカタールでW杯が行われるなんて

1993年、アメリカW杯アジア最終予選のカタール戦。
夢にまで見たW杯出場決定まで、あとワンプレー!
それが、アディショナルタイムのラストのコーナーキックでイラクに同点に追いつかれ、W杯出場を逃した『ドーハの悲劇』。
アジアを勝ち抜くこと、特に、韓国や中東勢には部が悪かった当時の日本代表。

特に中東という地域のイメージが、私の中には
『超アウェイ』のイメージがあります。

実際に、練習場のピッチに釘がばら撒かれていたり、練習会場が急遽変更になったり、勝つためには手段を選ばない嫌がらせの数々。
そんな信じられないことが起こっていたと当時の報道から記憶しています。
日本代表がアウェー戦で専属のシェフを帯同するようになったのも、この大会の経験を踏まえてからだと記憶しています。

ちなみにカタールってどんな国なのか?
ちょっと調べてみました。(ドーハの悲劇しか知らなかったので😅)

カタールは、アラブ首長国連邦のドバイの対岸、クウェートの南東に位置する、アラビア半島から突き出したペルシャ湾の南岸にある半島です。 面積は、1万1,427km2と秋田県よりやや狭く、国土の大部分は平坦な砂地です。

2017年初頭、カタールの総人口は260万人で、そのうち31万3千人がカタール国民、230万人がエクスパットである[4]公式の宗教イスラム教である[5]。所得面では、一人当たりのGDP(PPP)が世界第4位[6]、一人当たりのGNI(アトラス方式)が世界第11位[7]。カタールの人間開発指数は42位で、アラブ世界では3番目に高いHDIである[8]。世界第3位の天然ガス埋蔵量と石油埋蔵量を背景に、高所得者層が多い経済国である[9]。カタールは世界有数の液化天然ガス輸出国であり[10]、一人当たりの二酸化炭素排出量は世界一である[11]
21世紀には、カタールはその資源とメディアグループであるアルジャジーラ・メディア・ネットワークを世界的に拡大し[12][13]アラブの春にはいくつかの反政府勢力を財政的に支援したと伝えられており、アラブ世界のミドルパワーとして台頭している[14][15][16]。カタールは湾岸協力会議の一員である。カタールの人権記録は、結社の自由表現の自由報道の自由といった市民の自由に対する制限や、国内のプロジェクトのための強制労働に相当する数千人の移民労働者の扱いなど、学者や非政府組織から総じて低いとみなされている[17][18]2022年FIFAワールドカップは、賛否両論ある中でカタールに決定し、アラブ諸国初、中東初の開催地となった[19]。カタールは2006年アジア競技大会を開催し、2030年アジア競技大会も開催する予定である[20]

ウィキペディアより

中東といえば、
・暑い
・砂漠
・『オイルマネーで潤っている』
ぐらいのイメージしかありません。

『ドーハの悲劇』当時は、日本の「一人あたりのGDP」が上回っていましたが、現在は、カタールの方が上なのですね。

世界経済のネタ帳より


今回のW杯がカタールに決まった経緯には、何かと『黒い噂』というか政治的な問題も話題には上がっていますが、ここではその話には触れません。

ただ、素人考えで、
「こんなにも暑い砂漠でサッカーができるの?」
なんて、考えていたので、
まさか、29年後にこの地でW杯が行われるなんて夢にも思ってなかったのです。

まさか日本がW杯の常連国になっているなんて!

1994年、アメリカW杯に駒を進めた韓国などアジアの常連国に日本の姿はありませんでした。
しかし、この時に私は自分に言い聞かせました。
「機は熟していなかったのだ」と。
 このドーハでの経験が日本のサッカーの裾野を広げ、もっともっと日本サッカーを進化させるに違いない!
と考えたのです。
 紆余曲折はありましたが、7大会連続でW杯に出場する『W杯常連国』に名を連ねるようになりました。

 ドーハの経験は生かされたと言えるのではないでしょうか。

今やW杯に出場することは当たり前の感覚になっています。
現在は、なんとか決勝トーナメント一回戦を勝ち、ベスト8に進むこと
がリアルな目標になってきました。

しかし、ここにきても、悲劇を経験してしまいます。
それがロストフの悲劇です。

ロストフの悲劇

https://youtu.be/rmkc-O2zoLU

2018年W杯の決勝トーナメント一回戦のベルギー戦。
2点のリードを守りきれず、後半アディショナルタイムに、逆転負け。

目標としていたベスト8まであと一歩だったのです。
「ドーハの悲劇」を思い出しました。
またしても、目標としていたものが、するりと手からすり抜けてしまったのです。

しかし、『ドーハの悲劇』と異なるのは、目標とするステージが遥かに進化していたことです。(W杯決勝トーナメントベスト8進出!)

ただし、またしても、日本の最後の最後の詰めの甘さというか、世界との差を痛感させられて瞬間でもありました。

まさかアジアのチームが3チームも決勝トーナメントに進出するなんて!

『2002年の日韓W杯』ではベスト4に勝ち進み、「アジアの虎」と言われてきた韓国。
日韓戦ではフィジカルの強さと気力で日本を苦しめてきた韓国にも、現在の日本代表は普通に戦えるようなレベルになりました。

オーストラリア。
以前は、オセアニア枠からの出場で、日本代表は2006年のドイツワールドカップの予選リーグで逆転負けを喫した相手。
高さとフィジカルを生かしたパワープレーに2点のアドバンテージを活かしきれず、チームとしての戦い方にも迷いが見られたまま、最後はあえなく逆転された試合。
「またやられた」
というサポータの失望よりも問題だったのは、有望なタレントが揃っていた日本代表でありながら、「この悪夢の逆転負け」によってチームのメンタルもポッキリと折れ、求心力も失われてしまったように思えたからです。

「個性」「自由」を重視したジーコジャパンでしたが、当時の選手達が世界の舞台で戦うには「個性」「自由」を使いこなせるレベルにはなかったのかもしれません。
 明確なタスクを求めながら、遊びの部分も残しておく。
そのぐらいの方が日本人が能力を発揮するのには、ちょうどよかったのかもしれません。

https://youtu.be/cAd5S_tWm34

課題とは?

せっかくのリードを守りきれない
ということ。

『ドーハの悲劇』のイラク戦の時には、無理をして攻めずに、時間を有効に使っていれば、なんということはなく試合を終えることができていたかもしれない。
つまり、経験不足が露呈したともいえます。

『ロストフの悲劇』での決勝点は、日本の攻撃後の相手ゴール前からのカウンターが発動しました。
残り時間を見ながら、攻撃をやり切る。延長戦を見据えた意思統一を図るなどやれることはあったかもしれません。
もしかすると、予選リーグから疲労も蓄積していたとするならば、ターンオーバーでメンバーを入れ替え、休ませるなどの手を打つ必要性もあったかもしれません。
総じていうならば、やはり経験値が足りないといえたのかもしれません。
また、このようなヒリヒリと痺れるような試合を積み重ねる選手個々の経験も不足していたのかもしれません。

この経験を踏まえ、日本の選手はもっと世界に出て経験を積むべきだという声もあり、日本の選手はどんどんと海外へ進出しています。

単に海外に出るだけでなく、現在では所属チームで活躍する日本人選手がどんどん増えています。

五輪世代の躍動

こうして、海外で活躍する才能豊かなタレントたちが集った東京オリンピックサッカーでは、Uー23世代が才能溢れるサッカーで、メダルへあと一歩のところまで行ったものの、結局は4位。

とはいえ、準決勝スペイン戦で延長戦まで粘り、最後にアセンシオンの一撃でやられたものの、この経験が今回のスペイン戦に向けてのメンタル面でプラスに働いたのではないか?と私はみています。
久保や堂安などのオリンピック世代は『世界のスペイン』ではなく、前回負けた悔しい相手とみていたのではないでしょうか。
「この借りは絶対に返す!」
そんな意気込みを腹の底から持っていたからこそ、スペイン戦の後半にチーム一丸となってアグレッシブに戦えたのだと私は思うので

そして、課題であった、リードしている状況をどうやって活かすかというところ。

ドイツ戦にしろスペイン戦にしろ、最後までししっかりと守り切ることができました。

特にスペイン戦は、最後の最後の守備がとても落ち着いており、安定感すら感じました。

思いの外守備が上手い三笘や谷口、伊藤純也らの連携。
さすがプレミやリーグで揉まれている経験値の高い冨安。
1対1で圧倒的な強さを見せていました。

オシムさん、日本チームはどうですか?(妄想対談)

今回の日本代表の活躍を天国のオシムさんはどうみているのだろうか?
生の声を聞けないのは残念ですが、私の心の中ではこんな声が聞こえています。
※以下妄想対談をお楽しみください😄

まずはブラボーと言いたい。
みなさんはこの結果を奇跡というかもしれないが、日本人のポテンシャは本当に素晴らしいものがあることを私は以前から指摘している。
奇跡ではなく、やるべきことをやりきった末の当然の勝利と言って良いだろう。
相手をリスペクトしすぎる悪い癖が出ると、せっかくの日本人のポテンシャルを生かしきれない。
サッカーは名前でやるものではないし、同じ人数で行う平等なスポーツだ。
ただ、自チームに優位性を持たせるには、自らの特徴を生かす戦略が必要であり、その戦略に基づいた戦術を徹底する必要がある。
日本人の決まりごとに対する遂行能力は特筆するものがある。
ただ、サッカーには即興性も必要だ。監督の顔色をみてプレーするのではない。
ピッチで判断をする。
時にリスクを犯さなければならない場面もある。
試合の流れ、時間によって状況は刻々と変わる。その中でいかに自信を持ってプレーをし続けるか。
最近の日本代表の選手たちは、ヨーロッパのクラブで日々その経験を積んでいる。
監督の戦術を踏まえながら、選手達は個々人で判断し、勇気を持ってプレーしていた。
スペイン戦の後半直後に生まれた堂安のゴールも、三笘の勇気を持ったプレッシングと、試合開始から勤勉にプレスをかけ続けた前田のチェイシング、伊藤純也のリスクを冒したプレスが堂安の得点へとつながった。
日本らしさがでた素晴らしいゴールだった。
自信を持って振り抜いた堂安はいい顔をしていた。
日本の若者も着実に育っていることに感心している。

次のクロアチア戦についてのアドバイスをお願いします。

相手リスペクトしすぎてはいけない。
迷いが出るからだ。
ドイツ戦、スペイン戦で見せた思い切りの良い、アグレッシブな気持ちで試合に臨まなければならない。
この大会で天国と地獄を味わった経験を踏まえて、開始直前から、強い気持ちを持って相手とやり合ってほしい。
日本人の勤勉性と敏捷性、そしてあきらめない気持ちは、相手も脅威に感じているはずだ。
特に、積極的な守備からのカウンターには迫力と共に、決定力もある。
常にカウンターを狙う姿勢を持ちつつ、積極的な守備で相手を自由にさせない。
その気持ちをピッチで表現し続けることだ。
そうすれば、スペイン戦でもみられたような、相手のミスを誘発し、決定的なチャンスを得られるだろう。
それが相手の焦りをうみ、リズムを奪うはずだ。
あのクリスチアーノ・ロナウドや、ルカクでさえ、あせれば、ゴール前でイージーなミスをするものだ。

メンタルな話になるが、日本人の『大和魂』を見せてくれ!
きっと歴史に残る試合になるだろう。

オシムさん、勇気の出るお言葉ありがとうございました。
でも、『大和魂』なんて今の日本では死語かもしれませんよ。(笑)

そうか、死語か。
でも私も既に故人だから、私言うことは全て『死語』でもあるがね。(笑)
それはそうと、君は教師なのだね。
教師は『子供たちの未来に触れている』大変重要な仕事だ。
私も教師になろうと思っていた時期もあったよ。
日本の子供たちのために、君も仕事に励んでくれ。
今日は久々に話ができて楽しかったよ。
こちらこそ、ありがとう。
日本がクロアチアに勝ったらまた呼んでくれ!


終わりに

日本代表の試合結果が、朝の挨拶がわりのように職場で話題になります。
「森保監督は三笘を前半から使ったらいいのに」
など、サッカーに詳しくない人たちもにわか評論家として議論をしている様子に、『ドーハの悲劇』はもう終わったのだという実感が湧いてきました。
野球の日本シリーズの結果に一喜一憂するように、サッカー日本代表の試合を
「ああだ!」「こうだ!」と話題に上がるような時代になったことを、いちサッカー関係者として感慨深いものがあります。
果たして、日本はクロアチアを破って初のベスト8入りを果たすのか?!
もう、この際だから、日本も韓国も勝って、W杯でガチンコ日韓戦をやってほしい!
そう思いませんか!
というか、そうなる!
信じて応援しましょう!
頑張れ日本!!

☘️最後まで読んでいただきありがとうございました。
☘️素敵なご縁に感謝です。
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